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アヴァロン〜世界を賭けた神々の戦い〜  作者: 大猩猩和
第三章 オアシス国家『ワカティナ』防衛作戦

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ワカティナ防衛作戦(ルイン視点)十二

そうして、ルインがミスディルディアとミストルティンをチョウチンアンコウのような化け物に構えていると、チョウチンアンコウのような化け物がその複数本ある尻尾をルインに向けて伸びてきた。


ルインは身体強化の魔術をかけ、ミスディルディアとミストルティンで超高速で自分の神核へと伸びる尻尾を少ない動きで回避し、切断していった。


そして、ルインはチョウチンアンコウのような化け物の尻尾を全て叩き切ることで刺突攻撃を回避することが出来た。


しかし、ルインが全ての尻尾を叩き切ったのだが、チョウチンアンコウのような化け物の超回復力により、すぐに尻尾は再生してしまった。


ル「何なんだよ!?あの再生力は!?これじゃあラチが開かないぞ!?」


ルインは何度も尻尾を切り落としているのに、その度に再生してしまう尻尾に心が折られそうになっていた。


そうして、ルインが嘆いているとチョウチンアンコウのような化け物は頭についている大量の提灯からルインに向けてレーザーを放った。


そのレーザーの軌道はまるでミラーボールの光のような複雑にルインに向けて放たれている。


ルインはそのミラーボールのような光の軌道を描くチョウチンアンコウのような化け物のレーザーをまるでダンスでも踊っているかのように華麗に回避した。


そして、レーザーを回避したルインはチョウチンアンコウのような化け物との距離を詰めようと一歩前に踏み出したのだが、


ル「っ!!あっぶっねぇなぁ!!!」


チョウチンアンコウのような化け物はルインに向けて再び尻尾を伸ばして攻撃を仕掛けてきた。


ルインはすぐに後方へとジャンプすることにより尻尾による刺突攻撃を回避することが出来た。


しかし、ルインは後方にジャをぷしてしまったことにより足が地上から離れてしまったため、この隙を狙ってチョウチンアンコウのような化け物はルインに向けてレーザーを放った。


ルインはチョウチンアンコウのような化け物から放たれたレーザーをミストルティンを盾にすることにより、チョウチンアンコウのような化け物のレーザーに被弾することはなかった。


だが、ミストルティンを盾にしたことにより、チョウチンアンコウのような化け物のレーザーの勢いを殺すことは出来なかったため、そのままレーザーの勢いにより吹き飛びされてしまった。


そして、ルインがレーザーの勢いにより吹き飛ばされて地面を転がっていると、チョウチンアンコウのような化け物は地面に転がっているルインに追撃をかけるように頭を大きく振り、誘引突起から人の頭のような提灯を大量に放った。


ルインは転がっている時に右腕に集中的に身体強化の魔術をかけ、転がっている最中に勢い良く右腕を地面を押して飛び上がり、その勢いのまま立ち上がった。


そして、ルインは今度は足に集中的に身体強化の魔術をかけて加速し、チョウチンアンコウのような化け物の誘引突起から放たれた提灯を回避していった。


ルインがチョウチンアンコウのような化け物の誘引突起から放たれた提灯を回避していると、提灯での攻撃の隙を埋めるように尻尾で攻撃を仕掛けてきた。


ルインは迫り来る提灯を回避しながら、自分へと伸びて来る尻尾をミスディルディアとミストルティンで切り落とし、何とかやり過ごした。


そして、ルインはこの二つの攻撃を回避しながら、チョウチンアンコウのような化け物にどんどん近づいてきた。


チョウチンアンコウのような化け物はルインが近づく度に焦っているのか、少しずつ攻撃の間隔が縮まってきた。


しかし、ルインはどんどん速くなるチョウチンアンコウのような化け物の攻撃に対応していき、遂にルインは今までで初めてチョウチンアンコウのような化け物の目の前まで迫ることが出来た。


ルインはその勢いのまま力強く踏み込み、チョウチンアンコウのような化け物に飛びかかった。


そして、ルインはミスディルディアとミストルティンを大きく振りかぶり、チョウチンアンコウのような化け物の頭を叩き斬ろうとした次の瞬間、チョウチンアンコウのような化け物は大きな口を開け、その中から大きな針のような形の舌をルインに向けて放った。


ル「ぐっ!!!!」


ルインは空中で何とか体をひねることにより、急所である神核を逸らすことは出来たが、ルインの腹にはその大きな針のような舌が突き刺さった。


そして、チョウチンアンコウのような化け物はそのままルインのことを捕食しようとしたが、ルインは何とかミスディルディアでチョウチンアンコウのような化け物の舌を切ることにより捕食されることを何度か回避することは出来た。


ルインは何とか舌を切り落とすと、そのまま地面に落ちていった。


ルインは地面に落ちると何とか力を振り絞って立ち上がった。


しかし、ルインが立ち上がった頃にはチョウチンアンコウのような化け物の大きな口は目の前まで迫っており、ルインは何とか避けようと体に力を入れようとするが、体が思う通りに動かない。


そして、ルインがチョウチンアンコウのような化け物に喰われかけた時、目の前にいたチョウチンアンコウのような化け物の体が木っ端微塵に弾け飛んだ。


ルインが目の前に起こった出来事が理解できずに固まっていると、チョウチンアンコウのような化け物の肉片が降り注ぐ中、仮面にフードを被った者が目の前に立っていた。


仮「大丈夫か?」


ルインはこの時、やっと救援部隊が来てくれたのだと分かり、安心して涙が溢れ出した。


仮「そうか........よくここまで頑張ったな........もう心配はないから安心してくれ...........」


仮面の者はルインに言葉をかけるとルインが泣き止むまで慰め続けたのだった。









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