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アヴァロン〜世界を賭けた神々の戦い〜  作者: 大猩猩和
第三章 オアシス国家『ワカティナ』防衛作戦

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ワカティナ防衛作戦(アルベルト視点)四

日がちょうど真ん中に来た頃、セントたちとヘルムたちがトマホーク狩りを行っている中、アルベルトもトマホーク狩りを行なっていた。


アルベルトは大槍に光り輝く魔力を纏わせると、大槍を空高くまで投げ飛ばした。


そして、しばらくすると空から大量の光の槍が雨のように化け物たちの軍勢に向けて急降下してきた。


ギルタブルルやトマホークたちは空から降り注ぐ光の槍を何とか避けようとするのだが、あまりの数に避けた先に槍が降ってきたり、ギルタブルルに関しては体が大きすぎて回避することができないため、空から降り注ぐ光の槍の餌食になった。


中には体に光の槍が突き刺さりながらも突進してくる勇敢なギルタブルルもいたが、ギアチェンジで強化したアルベルトの拳に呆気なく力負けし、体が弾け飛んでしまった。


そして、何とか光の槍を回避しながらレーザーを放ってくる器用なトマホークもいたのだが、決死の覚悟で放ったレーザーはアルベルトの大楯によって無慈悲に防がれ、上空から高速で降り注ぐ光の槍が体を突き破り、絶命してしまった。


そうして、アルベルトの周囲一帯(約半径2キロメートル)以内にいた化け物たちは降り注ぐ光の槍によって殲滅されてしまったのだった。


アルベルトは周り一帯の化け物たちを殲滅した後、手を掲げると、空から大槍がアルベルトの手に向かって落下してきた。


そして、アルベルトは落下してきた大槍を華麗にキャッチすると右と左を見た後に悩み出した。


ア(作戦どおりに動けていれば、南にはヘルムとディルグがトマホークの討伐に当たっていて、北ではセントとカーサスがトマホークの討伐に当たっている..........さて、私はどちら側に寄るのが正解なんでしょうか........)


アルベルトは他の二部隊と違い、真ん中を担当しているため、ある程度、真ん中にいるトマホークたちを殲滅すると、南か北に寄りながら戦うことになる。


そして、アルベルトはどちらの方角に寄るのが得策なのか迷っている最中だ。


ア(まあ、今の状況では判断材料が少ないですし、ここは一旦、ミヤに戦況を聞いてみるとしますか...........)


そうして、アルベルトは今の状況では判断できないため、ミヤに情報提供してもらうことにした。


ア「ミヤ?ヘルムたちとセントたちのトマホークの討伐撃破数を教えてもらっても大丈夫ですか?」


ミ『はい........アルベルトさんから質問されると思って、あらかじめ集計しておきました...........』


ア「それは本当にありがたいですね。さすがミヤと言ったところでしょうか」


ミ『........!!!』


ミヤはいきなりアルベルトにベタ褒めされて、困惑しているようであった。


それも仕方ない。


自分の思い人からいきなり褒められたら、照れてしまい慌てるものだ。


そうして、ミヤが嬉しさのあまり心拍数が一気に跳ね上がった心拍数を何とか下げて、落ち着かせようと深呼吸をしていると、


ア「どうしました?ミヤ?何か問題でもあったのですか?」


アルベルトが心配そうな声でミヤに話しかけた。


ミヤは心配しているアルベルトを安心させようと頑張って気持ちを落ち着かせると、


ミ『いえ、少しし、物を落としてしまって、それに驚いただけなので!だ、大丈夫ですっ!!』


ミヤは緊張のあまり、声が少々上ずってしまったが、何とか言葉にすることができた。


ア「そうでしたか、それなら安心しました。それで、情報の方を教えてもらっても良いですか?」


アルベルトはミヤの身に何もなかったことを知るとすぐに切り替えて情報の提供を求めた。


ミヤはすぐに切り替えてしまったアルベルトに少し悲しく思いながら、アルベルトからの質問に答えた。


ミ『えっと、セントさんたちの方がトマホークの討伐数が3万体に対して、ヘルムさんたちが5万体です........それで、討伐ペースも未だにヘルムさんたちの方が早いですね..........』


ア「分かりました。情報提供ありがとうございます。それでは、私は北の方に向けて進みながらトマホーク達の討伐に当たるとします」


ミ『はい、分かりました........それでは、気をつけてトマホークたちの殲滅にあたってくださいね?』


ア「その前に聞きたいのでが、私の討伐数を教えてもらっても良いですか?」


ミ『はい、分かりました........アルベルトさんの討伐数は7万体と現在トップです...........』


ア「そうですか.........ありがとうございます。それでは、トマホークたちの殲滅に戻りますね?」


そうして、アルベルトはミヤとの通信を切った。


ア(このままの調子で行けば、罰ゲームは何とか免れることができそうですね..........ですが、油断は禁物です。彼らの実力は底知れませんからね........私も絶対に罰ゲームを免れるために頑張らなければ!!)


そうして、アルベルトは北に進みながらトマホーク狩りを再開したのだった。






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