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アヴァロン〜世界を賭けた神々の戦い〜  作者: 大猩猩和
第三章 オアシス国家『ワカティナ』防衛作戦

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第七歩兵師団の問題児

ルイン・グレイラットたち第九小隊は第七歩兵師団の隊長であるアルトラ中将の指示通り、第一防護壁と第二防護壁の間に迫撃砲などの兵器を運搬していた。


ルインはカナと共に20mm迫撃砲を運搬しながら、周りの様子を観察した。


第一防護壁は完全に稼働しており、第一防護壁の上には軍の者たちが機関銃や砲台などを設置に取り掛かっていた。


そして、ルインが所属している第九小隊以外の小隊に所属している兵士たちもルインたちのように兵器を運搬したり、VLSなどの兵器の点検を行なっている。


ルインは周りの様子を眺めながら、20mm迫撃砲を運搬していると、いつの間にか20mm迫撃砲の設置場所にたどり着いていた。


ルインは直ぐにカナと共に20mm迫撃砲を固定すると、次の兵器を運搬するために、ワカティナの街へと小走りで行った。


今のワカティナは非常事態のため、民間神たちはワカティナにある地下シェルターに避難誘導されており、ワカティナの街郊外には今回の作戦に使用する兵器やその弾頭などが置いてある。


そして、ワカティナの街の中央には今回の作戦の司令部が置かれており、そこからアルトラ中将が第七歩兵師団に指示を出している。


ルインは第一防護壁にある門からワカティナの街へと入り、次に運搬するように命令されている地対空ミサイル砲を運搬するために、地対空ミサイル砲が置かれているワカティナの街の中心近くへと向かった。


そして、ルインが自分が運ぶ予定の地対空ミサイル砲の近くまでやって来たのだが、見つからなかった。


ルインは少し焦りながら、地対空ミサイル砲の行方を知るために周辺を探していると、直ぐに見つかった。


ル「おい!ドンキ!それは俺が運ぶはずの地対空ミサイル砲だぞ!」


ルインは自分が運ぶはずだった地対空ミサイル砲を地面に大量のふけと抜け毛を撒き散らしながら、指示された場所と違う場所に持っていこうとする第九小隊の問題児ドンキ・イマーイに声をかけた。


ルインが所属している第九小隊にはとてつもない問題児が所属している。


その問題児がこのドンキ・イマーイで、彼は身長が165センチほどで、黒髪のキノコヘアで眼鏡をかけている。


そして、ドンキは太っており、肉団子が二段積み重なったような体型をしている。


そして、ドンキが問題児とされている理由が今の状況である。


彼は上からの指示を全く聞き入れず、自分勝手に動く。


彼にとって、自分が絶対で、自分が決めたこと以外はどんな上の位の者から指示されようが無視する。


ドンキは第七歩兵師団の隊長であるアルトラ中将の命令も普通に無視する。


そのため、同じ小隊であるルインたちはドンキにとても迷惑している。


ルインがドンキにそう言って近づこうとしたが、


ル「うっ!!」


ルインはドンキの肩を掴む前に自分の鼻をつまんでしまった。


ドンキは太っているせいか、とても汗をかいているのだが、三日か五日に一回ほどしか風呂に入らないため、とても臭い。


そして、今回は一週間も風呂に入っていないため、ドンキの周りはとても臭いことになっている。


ルインがドンキのあまりの臭さに怯んでいると、その隙にドンキはルインのことを無視して、地対空ミサイル砲を何処かへと運んで行ってしまった。


ドンキはふけと抜け毛が大量に撒き散らしているため、どこへ行ったのかは分かるが、いくら追いかけて行っても、ドンキはルインの言うことを絶対に聞かないので、どうするのか悩んだ。


そして、ルインが道に突っ立ってながら、ドンキについて悩んでいると、たまたま通りかかった第九小隊の隊長であるカミラがルインに話しかけた。


カミラは身長が167センチほどの紫髪の女性で、眼鏡をかけている。


少し幼い顔をしているが、とても頼りになる隊長である。


カ「どうしたんだルイン?」


ル「それが..........」


ルインはドンキのことについて、嘘偽りなくカミラに話した。


カ「そんなことがあったのか.........分かった。私からアルトラ中将に報告をしておこう」


ドンキの問題児っぷりは第七歩兵師団の全ての兵士が知っているため、第七歩兵師団の隊長であるアルトラ中将も知っている。


そして、アルトラ中将は良い隊長であるため、ドンキが巻き起こした問題を第九小隊の隊長であるカミラのせいにせず、しっかりと対応してくれる。


ルインからの報告を受けたカミラは直ぐにアルトラ中将がいる司令部へと向かって行った。


ル「俺も気を取り直して、先に他の兵器を運搬しよう」


ルインはそう言って、自分の頬を軽く叩くと、再び兵器の運搬作業に戻った。


そして、ルインが兵器の運搬が終らせた頃、創たち王直属部隊がワカティナにやって来たのだった。









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