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アヴァロン〜世界を賭けた神々の戦い〜  作者: 大猩猩和
第三章 オアシス国家『ワカティナ』防衛作戦

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魔導大臣と最強の騎士

 創と黄泉が所長室の中に入ると、いつもの長机に防衛大臣である影虎が座っていた。


 そして、影虎の前には白銀の鎧に赤いマントをなびかせている者と高身長イケメンで白髪長髪の創の着ているコートを少し改良したものを着ている男が立って話していた。


創「ユリウスとレインも来ていたのか」


 創がそう言いながら白銀の鎧を着た者ユリウスと白髪長髪の男レインに近づいていった。


レ「今回は防衛省と魔導省の合同の作戦になるから、作戦会議を行いに来たんだ。ユリウスは俺の護衛できて貰った」


 レインは防衛省と魔導省の合同作戦の概要を決めるために防衛省本部に来ているようだ。


 そして、ユリウスは防衛省に来ているレインの護衛として来ているとのことだ。


創「魔導省本部の防衛の要である魔導大臣レインと最強の騎士長ユリウスが抜けても大丈夫なのか?」


 どうやら、レインは魔導大臣でユリウスが神国アヴァロン最強の騎士であるようだ。


レ「魔導省本部の方は大丈夫だ。あそこには俺が率いる第一魔導師団に加え、第一聖騎士団が防衛に当たっているからな。それに俺とユリウスがいなくても混沌に誘いし者たちクイン・インバイト・ブリカッツの幹部クラスの敵が侵入しない限り、絶対に守りを突破されることはないから安心しろ」


 魔導師団とは魔導省が保持する魔導術における戦闘に特化した部隊のことである。


 そして、聖騎士団は神国アヴァロンが保持する何処の省にも所属していない戦力で、最強の騎士であるユリウスを筆頭に数々の強者が所属している。


 この二つの戦力の中でも第一魔導師団と第一聖騎士団は他の部隊よりもずば抜けて強い。


 その強さは創が率いる王直属部隊と肩を並べていると言われるほどだ。


創「それなら魔導省本部の防衛には問題はないな」


 創は魔導省本部の防衛に当たっている戦力を聞いて、問題はないと判断した。


創「今の所は俺から聞きたいことはもうない。それじゃあ、本題について教えてくれ」


影「本題に入る前に創に色々と報告することがある」


 影虎はそう言うと、溜まっていた創への報告を始めた。


影「まずは先月、創が攻略した深淵の樹海にある混沌に誘いし者たちの基地についての情報だ」


 影虎はそう言うと、深淵の樹海にある混沌に誘いし者たちの基地話調査した際の情報を創に報告し始めた。


影「創が報告した後、我々であの基地を調査していたのだが、あの基地の最上階にある所長室からこのような映像が見つかった」


 影虎がそう言うと、影虎の後ろに大きなスクリーンが降りて来て、何かの映像が流れ始めた。


 そして、創は影虎が流した映像を見たことがあった。


 その映像は創が深淵の樹海にある混沌に誘いし者たちの基地を攻略する時に未来視の能力で見た映像と全て同じものであった。


 創は一度見たことがある映像であったが、あまりにも残虐非道なものであったため、二回目だったとしても怒りがこみ上げ、気分も悪くなった。


 創は深呼吸をして心をなんとか落ち着かせながら、影虎が流した映像を最後まで見た。


影「この映像の中で混沌に誘いし者たちの基地に連れて行かれた者たちの捜査を行なったのだが、彼らは九階層と十階層の間にある発電施設の中で見つかった」


 影虎はそう言いながら、スクリーンに次の写真を映した。


 その写真には薄暗い部屋の中に緑色に発光するガラスの円筒が大量に並んでいた。


 ガラスの円筒には何かの装置がついており、中には何か人型のようなものが入っていた。


 その人型のようなものをしっかり見てみると、その人型のものは手足が切られている神や妖精の姿であった。


影「この写真にいるガラスの円筒の中に閉じ込められている彼らを救助しようと思ったのだが、もう手遅れだった.........」


 影虎はとても申し訳なさそうな顔をしながら言った。


創「そうか........彼らは救えなかったのか.........」


 創もとても悲しそうな顔をしながら下を向いて呟いた。


黄「それで、基地についての報告は終わりか?」


 黄泉は暗く重くなった所長室の空気を変えるように影虎に聞いた。


影「いや、最後にもう一つある」


 そう言う影虎はいつもの威厳のある感情の見えない顔に変わった。


影「この情報を報告するために基地の調査の報告をしたも当然だ」


 どうやら最後の報告の内容が一番重要なものらしい。


影「地下室は創の報告書通り武器庫になっていたのだが、あの武器庫には高度な隠蔽の魔術で隠されている通路が見つかった。そして、その隠し通路に調査団の中でもエリート兵で構成した部隊を送り込んだのだがーーー」


 影虎は少し魔を置いた後に


影「失踪した。隠し通路のある地点を境に彼らの通信機器の反応が完全に消失し、彼らは未だに隠し通路から戻って来ていない」


 隠し通路の調査に出た部隊はいまだに行方が分かっていない。


影「我々が保有する戦力では隠し通路の調査が困難なため、創に調査を依頼したいのだが、引き受けてくれるか?」


創「その隠し通路の調査はいつでも良いのであれば引き受ける。俺たちも色々とやることが多いからな」


影「それで構わない」


創「なら、隠し通路の調査は引き受けよう」


 創は深淵の樹海にある混沌に誘いし者たちの基地にある隠し通路の調査を引き受けた。


影「私からの報告は以上だ。それでは、本題の緊急招集をかけた理由を話していこうか」


 そうして、影虎は創を緊急招集した理由を話し始めたのだった。









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