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アヴァロン〜世界を賭けた神々の戦い〜  作者: 大猩猩和
第三章 オアシス国家『ワカティナ』防衛作戦

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夕日新聞

そうして、創たちがアヴァロン城を囲う立ち入り禁止のテープの近くに歩いて行くと、近くにいた兵士が創に気付いて近づいてきた。


兵「お待ちしていました国王陛下。さあ、こちらへどうぞ」


その兵士はそう言いながら、創たちの前にある立ち入り禁止のテープを外した。


創「さっき見てたんだが、マスコミの記者を射殺しても大丈夫だったのか?もしかしたら、クーデターが起きるかもしれないぞ?まあ、俺からすると、めちゃくちゃスッキリしたんだが」


創は先ほどのマスコミの記者を射殺したことで世間的の評判が落ちるのではないかと心配した。


兵「そんなに心配しなくても大丈夫ですよ。今はアヴァロン城周辺は特別警戒区域に指定されていますので、国民の方たちも理解してくれると思います」


創「まあ、それなら良いんだがな。それで、あの記者はどこのマスコミに所属していたか分かるか?大体は予想ついているが」


創は撃ち殺された記者がどこのマスコミに所属していたのか気になっていた。


兵「あの記者は確か夕日新聞の記者でしたね」


創「やっぱりか」


夕日新聞は神国アヴァロンの中にある大手マスメディア4社のうち一つであり、他のマスコミと違い、神国アヴァロンを叩く記事をメインにしている。


夕日新聞は事あるごとに神国アヴァロンを叩きまくり、時には事実を誇張し過ぎて書いたり、印象操作のために一部分だけを切り抜いて失言をしたかのように見せたり、最悪の時は情報を捏造するなどして必死に神国アヴァロンを叩いている。


そして、夕日新聞は記者の質も悪く、頭の悪い質問や同じ質問を繰り返し行い、記者会見の時に他のマスコミの記者の邪魔をしている。


そのため、他の大手マスメディアからとても嫌われている。


夕日新聞の記事は神国アヴァロンを叩くために偽の情報をでっち上げている時もあるため、国民からは天気予報と日付しか有用な情報が載っていないと言われていたが、夕日新聞の天気予報はよく外れ、あろうことか日付まで間違えると言う愚行を犯した。


そのため、何の情報も当てにならないゴミ新聞と国民から馬鹿にされている。


それに加えて、国民から絶大な人気がある魔導大臣から記者会見があるごとに馬鹿にされ、笑い者にされている。


魔導大臣曰く「夕日新聞の記者が顔を真っ赤にしてキレている姿があまりたも滑稽で最高だ」とのことだ。


ちなみに、よく世間的に言われている造語である『マスゴミ』は夕日新聞が起源とされている。


そして、夕日新聞には色々な黒い噂があり、一番メジャーなのが神国アヴァロンと敵対している国『ツイーテ・フェミラミス帝国』と繋がっているのではないかという噂だ。


この噂が本当ならば、今までの神国アヴァロンを必死に叩くことも頷ける。


そして、この噂を聞いた創はすぐに夕日新聞にスパイを送り、調査を行なったが、それらしい手がかりはあったのだが、確信できる証拠が見つからなかったため、今まで夕日新聞を排除できていなかった。


創は夕日新聞をなるべく早く潰したいため、夕日新聞の内部捜査は未だに続けさせている。


創「夕日新聞の記者なら幾ら死んでも問題はないな。あいつら国民からも嫌われているし、俺も大っ嫌いだしな」


兵「国王陛下からすると、自分の大切な国が何もしていないのに批判されて、不快で仕方ないでしょう。早く夕日新聞が潰れてくれるとありがたいですね」


創「本当にその通りだな。早く夕日新聞を潰したいな」


創は聞きたかった情報をその兵士から教えてもらった後、創たちはその兵士にアヴァロン城の玄関まで送ってもらった。


兵「それでは、私は警備の仕事が有りますので、行かせてもらいます」


そう言って、その兵士は持ち場へと戻ろうとした。


創「その前に君に聞きたいことがあるんだ」


創は持ち場へと戻ろうとする兵士を止めた。


兵「何でしょうか?」


兵士はどうして自分が止められたのか分かっておらず、不思議そうにしていた。


創「君の名前を聞いても良いか?」


創は自分と話している兵士が気になり、その兵士の名前を聞いた。


兵「私の名前ですか?私の名前はルイン・グレイラットと申します」


その兵士、ルインは創に自分の名前を教えた。


創「そうか、君の名前はルインと言うんだな。それでルイン、君は相当な実力者だな?」


そう言われてルインのことを確認すると、創の言う通り、ルインから放れる魔力は周りの兵士たちよりも頭が2、3個飛び出していた。


ル「そうでしょうか?私は他の者たちとあまり変わらないですよ?国王陛下の勘違いではないでしょうか?」


ルインは自分が他の兵士たちよりも強いことを自覚していないようであった。


創「君がそう言うんだったら、そういうことにしておこう。それじゃあ、また何処かの戦場で」


創がそう言うと、ルインは創たちにお辞儀をした後、自分の持ち場へと戻って行った。


創「それじゃあ、俺たちも中に入るか」


そうして、創たちはアイナが待つアヴァロン城の中へと入って行ったのだった。











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