おかえり、リヴァイアサン
ゼルクレイグは別荘に着くと、駐車場に着地したのだった。
ゼルクレイグが駐車場に着地すると、創たちはゼルクレイグの背中から降りた。
創たちが全員ゼルクレイグの背から降りると、ゼルクレイグは人の姿に戻ったのだった。
そして、創たちは別荘の玄関に向かって歩き出した。
創たちが別荘の玄関の近くまで来ると、玄関の前でアイナが座っているのが見えた。
そして、アイナも創たちが帰ってきたのが見えたらしく、すぐに立ち上がって、創たちの方に向かって走って近づいてきた。
アイナは走って近づいてくると、そのまま勢い良く創に抱きついた。
創は勢い良く抱きつかれたため、後ろに転倒しそうになるが、何とか耐え、アイナに抱きついた。
アイ「おかえり創くん...........。」
創「ただいまアイナ...........。」
創はそう言いながらアイナの頭を優しく撫でた。
そして、創がアイナの頭を撫でていると、玄関から他のみんなも創たちを迎えるために出てきた。
その中でもレヴィアタンは創たちを見ると、心配そうな顔で創に駆け寄ってきた。
レヴ「ねえ、ご主人様!?リヴァイアサンの姿が見えないんだけど大丈夫なの!?」
レヴィアタンは不安そうな顔をしながら少し焦っているように言った。
創「そんなに心配しなくても大丈夫だ。リヴァイアサンは擬似神核を潰してしまったから、俺の中にいるから安心してくれ。ほら、俺の神核の中にリヴァイアサンの反応があるだろ?」
レヴィアタンはそう言われると、横から創に抱きつき、創の体に顔を押し当てた。
レヴ「ほんとだ.........リヴァイアサンの反応がちゃんとある.........良かった.........本当に良かった...........。」
レヴィアタンはリヴァイアサンの無事であることが分かると、安心したのか、泣き出してしまった。
そんな光景を見たアイナはしれっと創から離れたのだった。
そして、創は泣いているレヴィアタンをギュッと抱きしめて、レヴィアタンが泣き止むまで頭を優しく撫でたのだった。
◾️
レヴィアタンが泣き止むと、創たちは別荘の中に入った。
そして、創とレヴィアタンは一階にあるリビングまで行き、リビングにあるソファーの近くに立った。
創「さて、リヴァイアサンの擬似神核を作ってやらないとな。」
創はそう言うと、自分の胸に左手をかざした。
そうすると、創の胸元が光だし、胸元から光の球が出現した。
そして、創は自分の胸元から出現させた光の球をソファーの上に置いた。
創はソファーの上に光の玉を置くと指を鳴らした。
そうすると、光の球の周りに光で体のようなものが形成されていき、人の姿をした全裸のリヴァイアサンが現れたのだった。
創は指を鳴らすと、ソファーの上で裸の状態で仰向けで寝ているリヴァイアサンの体が再び光だし、光が収まるとリヴァイアサンに服が着せられていた。
そして、創はソファーの上で寝ているリヴァイアサンの顔を近づけ、リヴァイアサンの顔を優しく叩き出した。
創「おーい、リヴァイアサン?もう朝だぞー!起きてくれー!」
リヴ「ん......んん〜〜///」
リヴァイアサンは創の返事に答えるように目を覚ましたのだった。
リヴ「ここは...........。」
リヴァイアサンがそう呟いた瞬間、創の隣に立っていたレヴィアタンが泣きながらリヴァイアサンに抱きついた。
リヴ「姉さん..........?」
レヴ「凄く心配したんだから!!」
リヴ「心配かけてごめんなさい...........。」
レヴ「もう二度と会えないって思ってたんだよ!!だけど.........本当に無事で良かった...........。」
リヴ「私ももう二度と姉さんに会えないって思ってたから..........すごく嬉しい...........。」
創「はーい、二人とも感動の再会をするのは良いが、リヴァイアサンには色々と聞きたいことがあるんだ。感動の再会は俺の話の後にして貰えるか?」
創は感動の再会により、泣きながら抱きつきあって喜んでいる二人に向かって話しかけた。
リヴァイアサンとレヴィアタンは少し恥ずかしそうにしながら二人で並んでソファーに座った。
創「それじゃあ、俺からの質問は一つだけだ。リヴァイアサンはどうして混沌に誘いし者たちに捕まったんだ?リヴァイアサンなら、絶対に捕まらないと思っていたんだが?」
リヴ「それはですね、私が精神的に弱っていたのもありますが、私が巣で寝ている時に、ご主人様までとはいきませんが世界最高峰レベルの精神干渉を不意打ちで受けてしまい、そのまま捕まってしまいました。不甲斐ないです...........。」
創「あーなるほどね。だからリヴァイアサンは捕まってしまったんだな。それはしょうがないから気にするな。それと、何か体とか精神に異常はないか?」
リヴ「いえ、今の所はこれと言って異常なところはありませんね。」
創「なら、良かった。もし、何か違和感でも感じた時にはすぐに俺に言ってくれ。」
リヴ「はい、分かりました。」
創「最後にーーー」
創はそう言うと、ソファーに座っているリヴァイアサンに抱きついた。
創「おかえり、リヴァイアサン。すごく心配してたんだぞ.........だから、もう二度と俺の側からいなくならないでくれ...........。」
創はリヴァイアサンに抱きつきながら、震えた声でそう言った。
リヴ「はい、私はもう二度とご主人様の側から居なくならないので安心してください...........。」
リヴァイアサンはそう言いながら、抱きついている創の頭を撫でたのだった。




