VS リヴァイアサン六
創はゼルクレイグの背中の上から大量の草薙剣の模造品を作り出し、リヴァイアサンの頭にいる男に向かって一斉に放った。
リヴァイアサンの大量に放たれた草薙剣の模造品をプレスにより、全ての刀を蒸発させ、そのままゼルクレイグに向けてブレスを放ち続けた。
ゼルクレイグは一気に急降下し、リヴァイアサンのブレスを回避し、海面ギリギリを飛行し始めた。
そして、ゼルクレイグは猛スピードでリヴァイアサンに近づいていった。
創はゼルクレイグがリヴァイアサンに接近するのに合わせて、術式を組み立てていき、左手を前に構えた。
そして、ゼルクレイグはリヴァイアサンと目と鼻の先まで近づくとリヴァイアサンはゼルクレイグにブレスを放とうとしたが、ゼルクレイグはブレスを放たれる前に一気に上昇した。
ゼルクレイグが一気に上昇したため、リヴァイアサンはブレスを外した。
その隙に創は術式を完成させ、その術式を起動させた瞬間、創の左腕に古代文字の羅列が浮かび上がり、左手が青白く光だし、
創「全てを貫く蒼炎ーーー」
創がそう唱えると、左手から今までにない程の極太の青白いレーザーが放たれた。
リヴァイアサンは創が放ったレーザーが危険であることを瞬時に察知し、レーザーの射程から逃れために自分の斜め下に向けてブレスを放ち、その勢いを使って一気に後方へと下がった。
そして、リヴァイアサンはブレスを吐き続けたことにより、超高速まで加速し、何とか創の全てを貫く蒼炎の射程から逃れることができた。
リヴァイアサンは全てを貫く蒼炎が放たれた後を見てみると、海は全てを貫く蒼炎の熱により蒸発し、全てを貫く蒼炎が放たれた一帯は焼き焦げた地面が剥き出しになっていた。
そして、全てを貫く蒼炎が収まると、全てを貫く蒼炎が放たれた場所に周りの海水が一気に流れ込み、元通りになった。
しかし、全てを貫く蒼炎によって海水は100℃近くまで熱せられており、あたり一帯にいた生き物たちが熱により大量に死んでしまい、海面に大量に浮いてきている。
創はリヴァイアサンを仕留めきれなかったことを確認すると、再び左腕に夥しい量の魔力を流し込み、全てを貫く蒼炎を放とうとした時、背中のあたりに浮遊していた草薙剣に柄で殴られてしまった。
創「草薙よ、一体何をする?いきなり俺のことを殴ったりしてきて。お陰様で全てを貫く蒼炎が放てなかったじゃないか。」
創がそう言うと、背中のあたりにいた草薙剣が創の目の前までやってきた。
草『草薙は全てを貫く蒼炎を撃たせないために頭を殴ったんだよ!全てを貫く蒼炎をもう一回撃ったら、この辺りの海の生態に大きな影響が出ちゃうよ!?』
創は草薙剣にそう言われて周りの景色を見てみると、海面には大量の生き物の死体が浮いていた。
創「俺は思った以上にやり過ぎてしまったな。手加減は大分したのだがな。これでは全てを貫く蒼炎はもう使えないな。」
草『ほんとに、いきなり全てを貫く蒼炎なんて使い出したから、肝が冷えちゃったよ!!止めてあげた草薙に感謝してよね!!』
創「ああ、草薙には本当に感謝している。俺は危うくこの辺り一帯の生き物を全て殺すところだったよ。」
創が反省したことが確認できると、草薙剣は再び創の背中のあたりに戻った。
創「さて、全てを貫く蒼炎が使えないとなるとどんな攻撃をすればいいんだろうな?弱過ぎたらリヴァイアサンに防がれるし、強過ぎると周りに被害が出てしまう。うーん、どうすればいいんだ?」
創はそう呟きながら次の手を考えた。
創「うーん、何も思いつかないな.........次の手も思いつかないし、虚飾たちの戦況を少し確認してみるか。まずは周りに敵の反応がない虚飾からかな。」
創はそう言うと、遠見の魔術を使って虚飾のことを確認した。
そうすると、虚飾の周りには魔力の反応通り虚飾以外の姿が無く、虚飾は通信機器を使って誰かと話しているようだった。
創(虚飾の方はしっかり敵兵を全て倒しているな。次も周りに魔力の反応がない悪夢だな。近くに鷹の目の反応もあるしな)
創はそう思うと、遠見の魔術を使って悪夢たちのことを見たのだった。
そうすると、悪夢が一人で突っ立って通信機器で誰かと話していたのが見えた。
しかし、魔力の反応が近くにある鷹の目の姿が確認できなかったのだった。
創(あれ?近くに鷹の目の魔力の反応があるのに姿が見えないな..........一体、どうなっているんだ?)
創は不思議に思いながら、勇者たちのことを遠見の魔術を使って確認した。
創は勇者の魔力の反応がある場所を遠見の魔術を使って見てみると、そこには勇者の姿が確認できなかった。
そして、近くに反応があるリーパーも姿を確認することができなかった。
創はこのことを不審に思い、解析の魔術で勇者の魔力の反応がある場所を確認してみると、そこは空間が歪んでおり、異空間とつながっていることが分かった。
創(これは敵にはめられたな。あえて魔力の反応を残すことにより、封印されたことの確認を遅らせたのか。と言うことは勇者たちは封印されているせいで敵兵の足を止めることができないってことか。それに、新しい増援部隊も向かっているようだ。これは不味いな。誰かを向かわせなければ)
創はそう思い、虚飾と悪夢の周りを確認してみると、さっきまでは無かったはずの反応が増えていたのだった。
創はその反応が気になり、遠見の魔術を使って見てみると、その者たちはツイーテ・フェミラミス帝国の紋章が刻まれた戦闘服を着ている者たちであった。
そして、虚飾も悪夢も今にも戦闘が始まりそうな雰囲気であった。
創(虚飾も悪夢も勇者たちのカバーに向かえないか.........それなら仕方ない。使いたくは無かったが、あれを使うしかないようだな)
創はそう思うと、魔力をリヴァイアブル島全域を包み込むように放出した。
そして、創はこう唱えたのだった。
創「簡易聖域展開ーーー」
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