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アヴァロン〜世界を賭けた神々の戦い〜  作者: 大猩猩和
第二章 南国リゾート『リヴァイアブル島』編

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増援部隊殲滅作戦五

勇者は敵陣に突っ込んでいると、いきなり後ろから何かが飛びかかってきた。


勇者はすぐに後ろに振り返り、右手の大楯を突き出して防いだ。


そして、飛びかかってきた者の姿を確認すると、手には二本の黒い短剣を握っており、リーパーと戦っていた仮面の男と同じ仮面と外套を着ていた。


だが、勇者に襲いかかった仮面の者の体のラインを見ると、女性であることが分かった。


勇者は仮面の女の攻撃を防ぐと、大楯を勢いよく押し出し、仮面の女を弾き飛ばした。


仮面の女は勇者に吹き飛ばされた後、華麗に着地した。


そして、仮面の女が勇者に指を指した瞬間、周りにいた構成員たちが一斉に勇者に飛びかかった。


勇者は魔力の刃を纏った特大剣を一回転しながら薙ぎ払うことにより、飛びかかってきた構成員たちを両断した。


勇者が構成員たちを両断した瞬間、仮面の女はいつの間にか勇者の背後に回っていた。


そして、仮面の女が右手に握っている黒い短剣を勇者に振り下ろそうとした時、勇者は自分を中心にして、半径10メートルの範囲に魔力の衝撃波を放った。


仮面の女は自分の周りを魔法障壁で囲むことにより防いだが、半径10メートル以内にいた構成員たちは勇者が放った魔力の衝撃波で物凄い勢いで遥か上空まで吹き飛ばされてしまった。


そして、吹き飛ばされた構成員たちは遥か上空まで吹き飛ばされた後、重力により自由落下運動をし始めて、地面に叩きつけられ、体がぐちゃぐちゃに潰れてしまった。


勇者は魔法障壁を展開している仮面の女に向けて特大剣を薙ぎ払い、魔力の衝撃波を放った。


仮面の女の展開している魔法障壁は勇者の放った魔力の衝撃波によって、最も容易く破壊されてしまったが、華麗な身のこなしにより、魔力の衝撃波を回避した。


そして、仮面の女は勇者に向けてクナイのような刃物を放った。


勇者は仮面の女が放ったクナイのような刃物を大楯で防いだ。


その瞬間、クナイのような刃物は爆裂し、勇者は爆煙に包まれてしまった。


勇者が爆煙の中に立っていると、爆煙に紛れて仮面の女が正面から襲いかかってきた。


勇者は迫り来る仮面の女に対して特大剣を薙ぎ払うと、仮面の女は勇者の目の前から一瞬で消えた。


そして、仮面の女は勇者の真後ろに現れ、黒い短剣を勇者の背中に向けて勢いよく突き刺した。


女「何っ!?」


仮面の女が勢い良く黒い短剣を背中に突き刺した瞬間、黒い短剣は粉々に砕け散った。


仮面の女は予想外の出来事に驚きの声が漏れてしまった。


勇者は驚いて動きが止まっている仮面の女に向けて特大剣を薙ぎ払った。


仮面の女はすぐに我に帰り、勇者のなぎ払い攻撃を華麗に回避した。


仮面の女は勇者の薙ぎ払い攻撃を回避すると、再び爆煙に紛れて勇者に奇襲を仕掛けようとした瞬間、勇者は自分の体から魔力の衝撃波を再び放ち、勇者の周りにあった爆煙を吹き飛ばした。


仮面の女も急いで魔法障壁を展開することにより、勇者の放った魔力の衝撃波を防ぐことができた。 


しかし、魔力の衝撃波の威力は凄まじく、仮面の女は後方へと吹き飛ばされてしまった。


勇者は後方へと吹き飛ばされた仮面の女に体から魔力を勢い良く放つことにより高速移動し、吹き飛ばされている最中の仮面の女に追いついた。


そして、勇者は特大剣を上段で構えると、特大剣から放たれる魔力が膨張し、さらに大きな魔力の刃へと変わった。


女「今すぐあの敵に集中砲火を行えっ!!」


仮面の女は自分と勇者の周りを囲んでいる構成員たちに勇者への集中砲火を命令した。


構成員たちは仮面の女の指示に従い、勇者に向けて遠距離攻撃で集中砲火を行った。


しかし、構成員たちが放った遠距離攻撃は全て勇者が着ている鎧によって防がれてしまった。


そして、勇者が勢い良く踏み込むと、地面に小さなクレーターができると同時に、周りにいた構成員たちの足元から魔力の刃が突き出し、構成員たちを串刺しにした。


そんな光景を見ていた仮面の女は勇者に勝てないことを悟ったのか、今まで勇者から距離を取ろうと後方に下がっていたのだが、いきなり止まったと思ったら、勇者に向かって勢い良く飛びかかった。


勇者は後方へと逃げていた仮面の女がいきなり自分に向かって突っ込んできたため、一瞬驚いたがすぐに対応し、勇者は特大剣を下段に構えた。


そして、仮面の女が勇者の特大剣の間合いに入った瞬間、勇者は特大剣を目にも留まらぬ速さで切り上げ、仮面の女を一刀両断した。


その時、仮面の女がつけていた仮面も両断され、顔が一瞬見えた。


仮面の女は不気味な笑顔を浮かべていたのだった。


勇者がその笑顔を不審に思った次の瞬間、仮面の女の体から黒いモヤのようなものが溢れ出てきて、勇者に向けて勢い良く迫ってきた。


勇者はいきなりの出来事により驚いたが、すぐに特大剣を薙ぎ払い、魔力の衝撃波を黒いモヤに向けて放った。


しかし、


勇「何っ!?効かないだと!?」


黒いモヤは勇者が放った魔力の衝撃波を貫通し、勇者に向かって迫ってきた。


勇者は急いで後退しようとしたが、いつの間にか右足が黒いモヤに掴まれており、動くことができなかった。


勇者は急いで右足を切り落として後方に下がるために、特大剣を振り下ろそうとしたが、特大剣が右足に当たる寸前で黒いモヤに左手を掴まれてしまったため、切断することができなかった。


そして、勇者はなす術なく黒いモヤに包まれて何処かへと消えてしまったのだった。














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