表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アヴァロン〜世界を賭けた神々の戦い〜  作者: 大猩猩和
第二章 南国リゾート『リヴァイアブル島』編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

328/837

リヴァイアサン奪還作戦四

カイエは何処からか、取り出したナイフを悪夢に向けて放った。


悪夢は自分の周りに黒い粒子の集め、カイエから放たれたナイフを全て防いだ。


そして、悪夢は自分の周りに展開した黒い粒子の一部を集め、黒い剣を生み出し、カイエに向かって上段から斬りつけた。


カイエは華麗な身のこなしにより、悪夢の攻撃をいとも容易く躱した。


悪夢は自分の周りに展開している黒い粒子を集め、黒い剣を複数生み出し、カイエに向けて放った。


カイエは素早い身のこなしで悪夢が放った黒い剣を華麗に躱した。


悪夢は躱された黒い剣を再び黒い粒子に戻し、自分の周りに展開した。


カ(あの黒い粒子は一体、どんな能力なのかしら?好きなように変えられるみたいだけど、それしか分からないわ。能力の把握も兼ねて、慎重に行きましょうか)


カイエは悪夢が使う黒い粒子を自由自在に操る能力の全容が把握できていないため、慎重に行動することにした。


カイエは後ろに下がりながら、複数のナイフを悪夢に向けて放った。


悪夢はその飛んでくる複数のナイフを避けようとせず、真っ直ぐカイエに向かって走って近づいていった。


そして、悪夢の周りに展開されている黒い粒子にカイエの投げたナイフたちがぶつかった瞬間、


『ドッッカカカァァァァアアアアアアンンンン!!!!!!!!!!!!』


カイエが投げたナイフには何かにぶつかったら爆発する術式が刻まれており、悪夢が展開する黒い粒子に接触したことにより、術式が起動し、大爆発が起こった。


カ「ふふっ、ちょっと特殊な力を使えるだけで、私に敵うなんてことはあり得ませんわ!!やはり、貴方も口だけの雑魚のようでしたわね!!!」


カイエは勝利を確信し、爆発によって発生した煙の中にいるであろう悪夢を煽り出した。


カイエは悪夢を煽りながら、高らかに笑っていると、


悪「はあ、どうして、どいつもこいつも近接武器を飛ばして爆発させるんだ..........別に魔法とかミサイルで良いだろ..........なあ、どうして、わざわざナイフなんか爆発させるんだ?」


爆発によって発生した煙の中からは、黒い液体に体が包まれている、無傷の悪夢であった。


悪夢は煙が晴れると、黒い液体を粒子に変化させ、もう一度、自分の周りに展開した。


カ「貴方のその能力は一体なんなんですの?粒子になったり、液体になったり、意味が分かりません!!」


カイエは悪夢の能力が全く予想がつかないので、少し焦りを感じていた。


悪「相手の能力が全く予想できずに焦るのはよく分かる。相手の能力が分からないのは、どれだけ自分と相手に格差があろうと負けに繋がるからな。」


悪夢はカイエの心を見透かしたような発言をした。


カイエは自分の心を見透かしたような発言に怒りを覚え、悪夢に向けて、再度ナイフを投げようとした時、


悪「ああ、言い忘れていたが、死にたくなかったら動くなよ?」


カイエは悪夢の発言はただの脅しだと思い、攻撃しようとしたが、本能が何か危機的なものを察知し、体はカイエの意思に反して止まってしまった。


悪「話が分かるようで助かる。それじゃあ、単刀直入に聞くが、リヴァイアサンはこの先にいるか?話してくれたら、命を助けてやっても良い。」


カ「私が貴方にお話しするとでも思いますか?」


悪「だろうな。お前なら、絶対に口は割らないと思っていたよ。それじゃあ、最後に何か言い残すこととかあるか?」


カ「もう貴方たちはリヴァイアサンを助けることは出来ないわ!!!あーーー」


悪「そうか、それがお前の最後の言葉だな。それじゃあな。」


悪夢はカイエの言葉を遮るように別れの言葉を放った。


そして、悪夢がカイエに別れの言葉を放つと同時に


カ「がっ!?!???」


カイエの体の中から体外に向かって、黒い棘が体表のありとあらゆる場所から突き破って出てきた。


その黒い棘はカイエの神核を貫いており、カイエは体内から黒い棘が突き破って出てきた頃には絶命していた。


悪夢はカイエが絶命したことを確認すると、指を鳴らした。


悪夢が指を鳴らすと、カイエの体内の中から出てきた黒い棘たちは黒い粒子に変化し、悪夢の元に集まってきた。


そして、黒い粒子たちは悪夢が着ているトレンチコートのような装備の中に入って行った。


悪「もう、時間がないようだ。急いで、リヴァイアサンの元に向かうぞ。」


鷹「はい、分かりました。」


そうして、カイエを呆気なく倒した悪夢はこの先にいるであろう、リヴァイアサンを助けに行くために、鷹の目を引き連れて走り出したのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ