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アヴァロン〜世界を賭けた神々の戦い〜  作者: 大猩猩和
第二章 南国リゾート『リヴァイアブル島』編
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古代遺跡の合同調査十

創たちは大穴に近づくと、創は大穴の中を遠見の魔術を覗いた。


創「これは最下層まで続いている可能性は高そうだな。」


虚飾も大穴に近づき、遠見の魔術を使って、大穴の中を覗いた。


虚「この大穴の長さは700メートルぐらいですかね?確かに、この深さだったら、最下層まで続いている可能性が高いですね。それで、どうします?最速でこの大穴を降りますか?」


創「そうだな、速くこの遺跡から出たいし、頼めるか?」


虚「任せてください。それでは準備しますね。」


虚飾はそう言いながら、右手に擬似ブラックホールを生成し、大穴の下に向けて放った。


虚飾が下に向けて擬似ブラックホールを放ってからしばらくすると、大穴に超強力な下方への引力が発生した。


そして、虚飾は抵抗力の権能を使い、自分を含め全員に働く抵抗を全てゼロにした。


虚「これで準備は完了ですね。それでは早速、降りていきましょうか。」


創「ああ、そうだな。それと、アンとレーナは俺にしっかり掴まっていてくれ。」


創がそう言うと、アンとレーナは力強く創の腕に掴まった。


創「ガルたちは別に大丈夫だよな?」


ガ『ご心配ありがとうございます。ですが、我々は平気ですので、気にしなくても大丈夫です。』


創「分かった。それじゃあ、俺たちは先に降りるから、後から続いてきてくれ。」


ガ『承知しました、我が主人よ。それではお気をつけて。』


ガルはがそう言言いながら頭を下げると、ハーゲンとフェンリルもガルに続くように頭を下げた。


虚「それでは、私が先行して安全を確認してきますので、少々お待ちください。安全が確認でき次第、合図を送りますので。」


創「分かった。それじゃあ安全確認を頼んだぞ。」


虚飾は安全を確認するため、大穴の中に飛びを込んだ瞬間、一瞬で目の前から消えた。


創は遠見の魔術を使って、虚飾からの合図を待っていた。


そして、数秒が経った時、創は下から赤い発煙弾が放たれたことを確認した。


創「どうやら、下は安全なようだな。それじゃあ、降りるからしっかり掴まっておけよ。」


そうして、創は抱きついているアンとレーナを引き連れて、大穴の中に飛び込んだ。


そして大穴に飛び込んだ時、一瞬、とても強い力を感じたと思った次の瞬間、創たちは大穴の下についていた。


創「アン、レーナ、もう下までついたから離れて大丈夫だぞ。」


アン「えっ?もう着いたの?流石に速すぎない?転移魔法を使った時と同じくらい速かったよ?」


創「ああ、この移動法は距離にもよるが、転移魔法とそう変わらない速さで目的地に到達することが出来るんだ。だから、とても便利なんだよ。」


レーナ「これは一体、どういう原理でこの速さまで加速することができたのですか?」


創「それはな、虚飾の権能である重力の権能を用いて、超強力な重力を発生させるんだ。そして、虚飾が持つ、もう一つの権能である抵抗力の権能を用いて、自分たちに抵抗がかからないようにする。それのおかげで、加速するのに抵抗の邪魔が入らないから、すぐに超高速まで加速することができるんだ。」


レーナ「創さんの解説のお陰で原理を理解することが出来ました。ありがとうございます。」


そうやって、創がレーナに移動法を開設しているうちにガルたちも下に降りてきた。


ハ『相変わらず、この移動法は速いな..........速すぎて床に激突しそうで怖いが...........。』


フ『確かに、地面に激突しないと分かっていても、この速さで降りると激突しそうで怖いですよね。』


そうやって、ハーゲンとフェンリルが話していると、


虚「全員揃ったようですね。それでは皆さんに大事な報告があります。」


虚飾はいつものヘラヘラ口調から真面目な口調に変わった。


虚「どうやら、ここは遺跡の最下層なんですけど、皆さんの目の前にある扉からとても強力な魔力を感じるんですよね。それも、私と同格か、それ以上の強さのものです。」


虚飾の後ろには上の階層と違い、超豪華な装飾が施されている扉があった。


創「そうか、そんなに強い奴がこの先にいるんだな。まあ、何とかなるだろ!速くいこうぜ!」


創はそう言いながら、扉に近づこうとしたが、アンとレーナに止められた。


アン「ちょっと!?何考えてるの創くん!?相手は虚飾さん以上の敵なんだよ!?もうちょっと考えてから行った方がいいって!!」


レーナ「アンの言う通りです!!このまま、行くのはあまりにも愚策です!!」


アンとレーナはこのまま何も考えずに行くのは危険だと判断し、創を止めようとした。


創「そう言われても、作戦とか思いつかないし、正面突破以外に方法ってあるのか?」


レーナとアンは何とか創の質問に答えようと考えるが、一向にいい案が思いつかなかった。


そして、アンとレーナが頭を悩ませていると、


虚「そうですね、隊長の言う通り、正面突破以外に方法はありませんね。それでは、このまま突っ込みましょうか。」


レーナ「虚飾!?!?貴方、正気で言っているのですか!?!?貴方以上の敵なんですよね!?このまま行ったら、全滅するかもしれませんよ!?」


虚「まあ、隊長が聖域を展開さえすれば、絶対に勝てるので、大丈夫ですよ。私が時間を稼ぎますしね。」


創「と言うことだ。それじゃあ早速、開けるぞ〜〜!」


創は止めようとするアンとレーナを振り解き、虚飾の背後にある扉を開けた。


そして扉の先に居たのは、


フラ「やあ、さしぶりだね。創くんにアン?五日ぶりくらいかな?」


何と、混沌に誘いし者たちクイン・インバイト・ブリカッツに所属するマットサイエンティストのフランであった。



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