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アヴァロン〜世界を賭けた神々の戦い〜  作者: 大猩猩和
第二章 南国リゾート『リヴァイアブル島』編
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リヴァウエアの樹海三

リアたちもアイナから少し離れた場所から創について行っていた。


リアは怖いため、ベルの後ろにみっちりくっついて歩いている。


レヴィ「うーん、さっきから何かに見られてる気がするんだけど、どこから見られてるのか全然わからないなぁ...........。」


リ「えっ!?何!?私たち監視されてるの!?!?」


ベ「姉さん、そんなに怖がらなくても大丈夫ですよ。創さんが言っていたではないですか。何もしなければ襲ってこないと。」


リ「そ、そうは言われても.......未確認の怪物に監視されてるって分かったら怖いじゃない...........。」


アト「レヴィでも発見できないって、相手は相当上位の神獣の可能性があるね。それで正体はわかったの?」


レヴィ「確定じゃないけど、この死体を生み出した犯人はこの森の主人だと思うよ。それに私たちを監視してる森の主人は私より普通に強いし。」


アト「レヴィより強いの?」


レヴィ「うん、だってその森に充満してる魔力の質が明らかに私とレベルが違うもん。私と森の主人が戦ったら、一瞬で私が負けるね。それに監視されてる状態でご主人様でも発見できないって世界で見ても、数えられるほどしかいないよ?」


アト「それじゃあ私たちは森の主人を怒らせないようにしないとね...........。」


リ「ねえ、レヴィ!?私たちが今すぐ襲われるってことはないよね!?ないよね!?!?」


レヴィ「それなら大丈夫だよ。向けられてる視線はとても友好的だし、私たちが無事にこのリヴァウエアの樹海から出れるか心配して見守ってくれてるんじゃない?」


リ「ほんとに!?ほんとに私たちは襲われないんだね!?!?」


レヴィ「うん、大丈夫だよ。私たちが森を傷つけることがない限り襲われないよ。ご主人様がそう言ってたし、森の主人の視線からして襲うようなタイプじゃないからね。」


リ「良かった..........それじゃあ私たちが襲われることはないんだね。創が言ってたから嘘だと思ってたけど、本当だったんだね..........創はすぐに嘘をつくから、また適当なことを言ってるかと思ったよ...........。」


リアはそう言った後、ホッとしたのか、リアは大きなため息をこぼした。


アト「それにしてもリヴァウエアの樹海の主人は趣味が悪いよね。あんなグロテスクな死体を作るなんて相当残虐な性格なんじゃない?」


レヴィ「あのグロテスクな死体は見せしめとか、警告のためのものだと思うよ。ここから先には入るなって感じの。私もご主人様に会うまでいた縄張りにここと同じようなことしてたし。」


アト「そうなんだ。レヴィは縄張りに入って来た神とかを全員殺してたの?」


レヴィ「そんな訳ないじゃん!!私のことなんだと思ってるの!?」


アト「だって、ここと同じように神を殺して飾ってたんでしょ?だからレヴィも色々な死体を飾るために全員殺してたのかなって思ったの。」


レヴィ「私はすごく温厚なんだよ!?縄張りに入ってきたほとんどの神を逃してたし、遭難した船を港まで運んだりしてたんだよ!?それにみんなが漁をしやすいように危険な海洋生物も倒したりしてたんだよ!?」


アト「それじゃあ、どうして死体を縄張りに飾ってたの?」


レヴィ「それは、やっぱり自分の縄張りに入って来られるのって嫌じゃない?みんなに分かりやすく言うと自分の部屋に知らない紙が入ってくる感覚と同じだね。それで縄張りに入ってこないようにするために、神避け(ひとよけ)として置いていたの。そうしたら、みんな怖がって縄張りに入ってこないでしょ?」


アト「確かにそうだね。それで、その死体はどうやって手に入れたの?」


レヴィ「それはね、私が縄張りから出て行ってって言っても、言うことを聞かずに私に攻撃をしてきた者たちに可哀想だけど犠牲になって貰ったんだ。まあ、私に攻撃をしてきた者たちはみんな密漁者だったり、奴隷商人だったんだけどね。もちろん、奴隷の神たちは港まで運んであげて保護するように言っておいたよ?」


アト「なるほど、ならこの森の主人もレヴィと同じ考えかもしれないね。まあ、襲われないから関係ないんだけどね。」


レヴィ「なら、最初から聞かないでよ..........説明した意味がないじゃない...........。」


アト「まあまあ、レヴィが凄く優しいってことが分かったから意味はあったと思うよ?」


レヴィ「ふん!アトランシアはご主人様と同じで思ってないことを言う時は全く感情が入ってないのは知ってるんだからね!!」


レヴィアタンは立ち止まって頬を膨らませてそっぽを向いた。


アト「まあまあ、そう怒ってないで早く先に行こうよ。置いていかれちゃうよ?」


レヴィ「ふん!アトランシアに言われなくても分かってるもん!」


レヴィアタンはそう言って足早で歩いてリアたちと合流した。


アト「レヴィも行っちゃったし、私もリアたちと合流しないとね。」


アトランシアも小走りでリアたちと合流したのだった。




新しくきた感想にあったんですが、アンがすぐに創のことを好きになったのにはちゃんと理由があります。ですので、その理由が明らかになるまで楽しみに待っていてください。それと、最近、伸びが良くてウキウキしてます。

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