パーティー準備二
創とリアが厨房に着くと、厨房のテーブルの上には山盛りの大皿が置かれていた。
そして創とリアが厨房の中を見てみると、アイナたちが一生懸命料理を作っている姿が見えた。
そしてアイナたちが手に握っているフライパンをよく見てみると、その大きさは明らかに普通のフライパンの大きさに比べて大き過ぎた。
そして創とリアがその光景に唖然としていると、ちょうど料理を作り終えたレーナが創とリアがいることに気づき、話しかけた。
レーナ「創さんとリアじゃないですか。どうしたのですか?お二人とも食事の当番ではなかったはずですが。」
創「俺たちは料理を運ぶのを手伝いに来たんだよ。」
レーナ「珍しいですね、創さんが手伝いをして下さるなんて。」
創「ちょっと、アイナが料理を運んでいる姿がめちゃくちゃ危なっかしいから見てられなくて、手伝おうと思ったんだ。」
リ「私もそんな感じよ。」
レーナ「そうだったのですか。ではお言葉に甘えて、手伝って貰いましょうか。それでは創さんとリアはそこのテーブルに乗っている料理を運んでもらえますか?」
創「ああ、分かったっと言う前に一つ言いたいんだが、お前ら料理を作り過ぎだ。どんだけ食うつもりなんだよ。」
レーナ「確かに言われてみれば少し多く作り過ぎてしまったようですね。それでは、私たちは今作っている料理で最後にしようと思います。」
創「ああ、そうしてくれ。それで、俺たちはこの料理を運べば良いんだな?それじゃあ、さっさと運んじゃおうぜ、リア?」
リ「ええ、そうね。」
そうして創とリアはそれぞれ山盛りに料理が乗せられている大皿を手にとり、テラスまで運んだのだった。
そして創とリアが料理をテラスにあるテーブルに並べた時、ちょうど草薙剣とアトランシアがテラスに来た。
創「草薙とアトランシアじゃないか。二人にしては早い行動だな。お父さん、二人の成長が見れて嬉しいぞ。」
草「もう、主様は何言ってるの?それより、この料理の量はどうしたの?明らかに多過ぎだと思うんだけど?誰が作ったの?」
創「ああ、これならアイナたちが作った。
草「やっぱり、アイナさんだったんだね..........。」
創「ちなみにこの大皿に山盛りに積まれた料理が後五皿ほど残っている。」
草「嘘でしょ.........これに後五皿も追加されるの..........。」
アト「草薙先輩はいっぱい食べるからちょうど良いんじゃないの?」
草「それでも、この量は作り過ぎだと思うんだけど...........?」
創「うちの家族は大食いの奴が多いが、それにしてもこれは多過ぎだ。まあ、残さず全部食べるが。」
草「食べるのは良いけど、あんまり無理したらダメだよ主様?」
創「草薙よ、嫁に出された料理を全て食べるのが旦那としての責務だ。いくら俺の胃袋が弾け飛ぼうが、俺は全ての料理ヲ食べキルまで料理を口に運ぶ手は止まらない。」
草「そう言うと思ったよ..........。」
リ「創、料理はまだあるんだから取りにいきましょう。アイナたちが待ってると思うから。」
創「確かにそうだな。という訳だ。俺とリアはもう一度、厨房に戻って残りの料理を取ってくる。それじゃあ、また後でな。」
草「主様、草薙も料理を運ぶの手伝うよ。後少しで運び終わるんでしょ?なら、草薙が手伝った方が早く終わると思うよ?」
創「確かにそうだな、それじゃあ草薙も手伝ってくれ。」
草「うん、任せて!それでアトランシアはどうするの?」
アト「私も主様の手伝いをする。」
「よし、それじゃあ草薙とアトランシアも料理を運ぶのを手伝ってくれ。」
アト&草『うん!!』
そうして創たちはもう一度、アイナたちがいる厨房に行き、残りの料理を全て運んだのだった。




