古代遺跡の調査四
虚「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああ!!!!ごめんなさい!!!ごめんなさい!!!ごめんなさぁぁぁぁぁぁぁああああああいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!!!!」
虚飾は転がってくる鉄球から逃げながら謝罪していた。
ハ「もう気にしてないから謝らなくて良い!!!どうせ虚飾が踏んでなかったとしても確実にガルが踏んでいたからな!!!!」
ガ「それはいったいどういうことだ!?!?私がそんなドジを踏む訳がないだろう!!!」
ガルがそう言った瞬間、
『カチッ』
ガルは勢い良く床にあるトラップが発動するスイッチを踏んだ。
その瞬間、ガル達の頭上から大量の火がついた矢が放たれた。
放たれた火付き矢を虚飾とフェンリルが魔法障壁を頭上に展開することにより防いだ。
ハ「ほら言わんこっちゃない!!!!!このドジっ子どもめ!!!!もっと周りを警戒しながら走ってくれよ!!!!」
ガ「本当にすまない...........今度はしっかり警戒して走るよ..........。」
ガルはハーゲンに怒られて落ち込んだ。
虚「ガルさん、そんなに落ち込まなくても大丈夫ですよ!!ガルさんのミスは私がしっかりカバーするので!!」
ハ「お前は自分のことだけ考えてろ!!!」
虚「はぃぃいいい!!!!!そうしますぅぅぅぅうううう!!!!!」
虚飾もハーゲンに怒られてしまった。
ハ「それでこの通路はいったいどれくらいの長さなんだ!?」
フ「最低でもあと5キロは走らなければなりませんね。」
ハ「5キロか.......その程度なら許容範囲だな。それじゃあトラップを踏まないように気をつけていくぞ!!特に虚飾とハーゲンは気を付けろよ?」
虚「もう、ハーゲンさん!そんなに心配しなくても私はもうトラップなんて引っかかりませんよ〜〜だって私は神国アヴァロン軍の最強の部隊『王直属部隊』何ですよ?そんなドジを踏む訳がないじゃないですか!!」
ハ「おいおい、何またフラグ立ててるんだよ..........俺はまだ本調子じゃないんだ..........あんまり無理させないでくれよ...........ああ、何だか胃が痛くなってきた...........。」
ハーゲンは虚飾とガルがトラップを踏まないか心配でストレスが溜まり過ぎたため、胃を痛めてしまった。
虚「大丈夫ですか!?ハーゲンさん!?胃が痛い時は無理をしてはいけません。私が背負って走りましょうか?」
ハ「それは絶対ごめんだ.......余計に胃が痛くなる...........。」
虚「ハーゲンさん!あれを見て下さい!!!!あれはきっとこのトラップから抜け出すための出口を出現させるボタンですよ!!それじゃあ早速押して確かめてきますね!!」
そして虚飾はみんなよりも早く走って先にボタンがある場所についた。
ハ「おい!!それ絶対トラップだろ!!!虚飾!!そのボタンを絶対押すなって!!!」
ハーゲンは先に行った虚飾に大きな声でボタンを押さないように叫んだ。
虚「大丈夫ですって!!私を信じて下さいよ〜〜それではポチッとな!!」
ハ「ああ、終わった...........。」
そして虚飾がスイッチを押した途端、離れた場所にいる虚飾からガル達がいる場所の床が一瞬で消えた。
フェンリルと虚飾は地面が消えた瞬間、自分の下に魔法障壁の足場を展開することにより、大穴に落ちずに済んだ。
しかし、
ハ「あああああああああああああああ!!!!!!!!!落ちる落ちる落ちるぅぅぅぅぅううううううううううーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」
ガ「ああ、これは死んだな...........。」
ハーゲンとガルは自分の下に魔法障壁の足場を展開できず、大穴の底に向かって落ちていった。
虚「ガルさん!!!ハーゲンさん!!!今助けに行きます!!!!待っていて下さい!!!!!」
そう言って虚飾はガルとハーゲンを追いかけるために自ら大穴の底に向かって落ちていった。
虚「フェンリルさんはそこで待っていて下さい!!!!すぐにガルさんとハーゲンさんを連れて帰ってくるので!!!」
虚飾は落ちながらフェンリルに指示を出した。
フ「分かりました!!!虚飾も気をつけて下さいね!!!」
フェンリルが返事をした頃には虚飾は見えなくなっていた。
フ「虚飾.......ガルとハーゲンをよろしくお願いしますよ...........。」
そうしてフェンリルは虚飾がガルとハーゲンを連れて帰ってくるのを大人しく待つことにしたのだった。
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