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アヴァロン〜世界を賭けた神々の戦い〜  作者: 大猩猩和
第二章 南国リゾート『リヴァイアブル島』編
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生物兵器実験施設の調査二十二

ガル達は大穴を抜けて最初の闘技場に戻ると、ガルは人型の姿に、フェンリルはいつもの大きさの狼の姿に戻って奥にある通路に向かって歩き出した。


そして闘技場から通路に入ろうとした時、


『ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン!!!!!!!!!!!!!!』


ガル達の頭上から床を突き破って落ちてくる音が聞こえ、そしてその音がどんどん大きくなっていき、


『ドッッッカカカカカァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアンンンンンンンンンン!!!!!!!!』


天井を突き破って何かが勢いよく落ちてきた。


そしてガル達の目の前に現れたのは、足が以上に発達した全身白い鎧のような皮膚に覆われ、体の関節からは黒い液体が溢れ出ている、ガル達が戦った巨人達が融合したような姿をしていた。


ハ「おいおい..........マジかよ...........。」


ガ「これは流石に手詰まりだな...........。」


そうしてガル達が目の前に現れた巨人の攻撃に備えて身構えていると、ガル達の後ろから何か黒い小さい球のような物が目にも留まらぬ速さで飛んでいき、ガル達の目の前の巨人に当たった。


その瞬間、黒くて小さい球がブラックホールと同等程度の吸引力が発生し、その巨人は黒くて小さい球に呆気なく吸い込まれていき、消滅した。


?「何とか間に合いましたね。それで皆さん大丈夫ですか?」


そうして反対側の通路から現れたのは、カイエによって殺されたはずのレノだった。


レノの服には夥しい量の血がついており、傷口はまだ塞がっていないようだった。


ガ「レノ、お前が助けてくれたのか。それで、ここに来ているということはもう任務(・・)は完了したということだな?」


レ「はい、隊長に言われた通りバッチリですね。」


ガ「それじゃあ、これからお前のことをレノ(・・)と呼ばなくても良いんだな?」


レ「そうですね。無事任務は終わったので変装(・・)をする必要もないですしね。」


そうしてレノが指を鳴らすと、体の表面がどんどん赤色の液体になっていき、中から創が着けているペストマスクの両眼があるバージョンを付け、創と同じ黒いロングコートを着た物が現れた。


ガ「それでこの場合はどっちで呼んだ方がいいんだ?コードネームか、それとも本名かどっちが良いんだ?」


?「それでは敵の監視システムが残っていた時が困るのでコードネームでお願いしますね。」


ガ「分かった。それじゃあ改めてお礼を。ありがとう、No.12『虚飾』本当に助かった。」


虚「いえいえ、隊長の家族を守れて良かったです。隊長には色々ご恩があるのでこれくらい当たり前です。」


ハ「ほんとに虚飾ってまともだよな。ご主人の舞台って頭のネジが外れてるやつばっかなのにここまでまともな奴がいるなんて想像もできないよな。良くあんな頭おかしい奴らの中にいれるよな。」


虚「まあ、皆さん正義感が強くて根が優しい神達ばかりなのでそこまで苦は感じないですよ。」


ハ「まあ、確かにそうだな。だけど俺はあの中にずっといるのは嫌だな。精神的にキツい。」


ガ「それで任務が完了したということは敵の基地がわかったのか?」


虚「いえ、まだ裏切り者のカイエが動いているようなので、この動きから察するに基地にはまだついていないと思うので、今回の目標の基地の場所はまだ判明してませんね。ですが、カイエが基地に着くのも時間の問題なので心配しなくても大丈夫です。」


フ「ひとつ質問なんですが、虚飾が今回コピーした部隊は全滅してしまったのですか?」


虚「はい、カイエの差し金で全員やられてしまいましたね。あくまで私のコピー品だったので被害まで出ませんが、万が一本物の部隊が来ていたら大変な損害が生まれていたでしょう。」


ハ「それにしても虚飾の能力マジで有能よな。」


虚「いえ、そんなことないですよ。私の能力はそこまで戦闘に向いていませんし、『悪夢』みたいな潜入能力も有りませんし、地味ですよ。」


王直属部隊No.12『虚飾』の能力は相手の血を触媒にして、その血を取った相手のコピー品を作り、操ることができる。


しかし、そのコピー品は本人の半分程度の力しか出せない。


そして虚飾には自分の血がどこにあるのか把握できるため、自分の血を相手につけることにより、その相手がどこに行ったのか全て分かる。


それに、虚飾は相手の血を見に纏うことにより、相手に変装することもできる。


そのため、虚飾は良く囮捜査などで活躍している。


ちなみに素の戦闘能力も非常に高い。


ハ「謙遜は良いが、もう少し自分に自信を持ったらどうだ?明らかにお前は強ぞ?最低でも俺たちが束になっても手も足も出ないくらいには。」


虚「そんな謙遜なんてしてませんよ!私は本当に部隊の中ではあんまり強くないんですよ!!」


ガ「それよりもこれからどうする?ここは一旦、この施設から撤収するか?」


虚「いえ、このまま調査を進めましょう。ここには何かある気がします。」


ガ「わかった。それじゃあ、この施設の調査を続けよう。我々は先ほどの戦いにより大分疲弊している。戦闘本の方は頼めるか虚飾?」


虚「はい、任せてください。それでは私が先頭を行くのでついてきて下さい。」


そうしてガル達に新たな仲間、『虚飾』が加わり、この謎が多い施設の調査を続けたのだった。

大猩猩和先生のエ○漫画紹介コーナー!!今日のエ○漫画はみちきんぐ先生の『姉体験女学寮』です!!これはまじで見てほしい。みんなも絶対いいオカズになるよ!!

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