アジト攻略二十
「王様ほんとにもう大丈夫なの?」
アンは心配そうに創に聞いた。
創「ああ、もう大丈夫だ。それに立ち止まってはいられないしな。あいつらのためにもな。」
ア「王様って力だけじゃなく心まで強いんだね。」
創「別にそんなこともないぞ。今さっき自分の怒りを抑えられなくて暴走しかけたしな。今は自分の気持ちよりも優先すべきことがあるからな。落ち込んでる暇がないだけだ。」
ア「やっぱり王様はすごいね。」
二人は気持ちを切り替えてこの工場らしき部屋の調査を開始した。
創「まずはこの施設の地図を探さないか?ここの施設はあまりにもデカすぎる。それにここから先は迷宮のように入り組んでいる。手探りで道を探しながら調査すると時間がかかりすぎるからな。」
ア「そうだね。ならさっそく手分けして地図を探そう。」
創「もし何かあったらこれで連絡してくれ。」
そう言って創はアンに携帯端末を渡した。それをアンは受け取り
ア「ありがとう王様。それじゃあ私を南の方から探してみるね。」
創「じゃあ俺は北の方から探してくる。」
二人はそう言って南北に分かれて地図を探し始めた。
(それにしても広いな。)
創は地図を探しているときに思った。
創の言う通りここの工場らしき部屋はとても大きかった。
端から端まで探していたら時間がいくらあっても足りないくらいにはデカかったのだ。
(普通に探してたら終わる気がしないな。仕方ないしソナーでも使おうかな。)
創はそう思ってアンに電話をかけた。
創「もしもしアン。今からさソナーを使うからさ耳をふさいどいてくれないか?」
ア「耳をふさいどいたらいいんだね。わかった。」
そう言ってアンは電話を切った。
(アンはちゃんと耳をふさいでいるかな。)
創はそう思って遠見の魔術を使ってアンを見た。
(しっかり耳をふさいでいるな。これで安心してソナーが使えるな。)
創はそうやってアンが耳をしっかりふさいでいるのを確認すると遠見の魔術を解除した。そして創は指を鳴らした。
その瞬間、爆音がこの工場らしき部屋全体に響き渡った。
創は指に強化系の魔術をかけていたのだ。
そのためこのような爆音を出すことができたのである。
そして創は跳ね返ってくる音を全て確認していった。
(ここから南南西に300メートル先に怪しい反応があるな。さっそくいってみるか。)
創はその反応があった場所に向かって高速で移動し始めた。
そして創は反応があった場所にあっという間についた。
(反応によればこの辺りに何かあるはずだ。さっさと見つけるか。)
そうして探しているとベルトコンベアの下にあった一つの死体を見つけた。
(あの反応はこいつのものだったか。そう思えばあの化け物たち以外の死体はまだ除去していなかったな。これが終わったらしっかり片付けないとな。)
創はそう思いながらソナーに引っかかった死体を調べた。
その死体のポケットを探ってみると携帯端末を見つけた。
創はその携帯端末の電源がつくか確認した。
無事電源がついたので中を探ることにした。
(パスワードが設定されていないな。もしかしたら仕事用のものかもしれないな。)
創はその携帯端末の中を色々調べた。
この端末にはたくさんの情報が入っていた。
その中にこの実験施設の地図情報が入っていることを確認した。
そして創はアンにこのことを知らせるため電話をかけた。
創「もしもし、アン。無事に実験施設の地図を手に入れたぞ。今から迎えにいく。」
ア「うん、わかった。ここで待っとけばいい?」
創「ああ。そこで少し待っといてくれ。」
創は電話を切った。そしてアンのいる位置を確認した。
(よしあそこだな。)
創はアンに向かって高速で走っていった。
創は一瞬でアンのところについた。
そして創はアンに見つからないように後ろに回って言った。
創「ごめん。待った?」
ア「きゃあ!?」
アンは心臓が止まるかと思った。
ア「王様驚かさないでよ!本当に心臓が止まるかと思ったよ!」
創「ごめんごめん。全然気づかないから驚かしたくなってしまった。」
ア「全然気づかないって王様の足音全く聞こえなかったよ!?」
創「まあ音を遮断する魔術を使ってたからな。」
ア「もう!王様の意地悪!」
そのあと創は怒ったアンを宥めたのであった。




