みんなでバーベキュー!
創「レヴィのせいで小さく見えていたがこのウォーターワイバーンも相当でかいな。体長は約50メートルくらいか。これは解剖が面倒くさそうだ。」
創はそう言いながらも慣れた手つきで着実にウォーターワイバーンを解剖していった。
創「うーん、なんだかこいつの体の構造何処かで見たことがあるよーな気がするな。ウォーターワイバーンの体の構造に何か見たことがある生き物の構造が組み合わさったみたいな?血を舐めてみればなんなのか分かるか。」
創はある程度解剖した後、食べるために部位ごとにさらに切り分け、そしてこのウォーターワイバーンのことを知るために血を採取した。
創は血を舐めることにより、相手の身体の情報を全て引き出すことができる。
そのため、創は相手から能力を奪った時、その奪った相手の血も一緒に摂取しているので、その奪った能力を摂取した血から情報を得ているので瞬時に理解して使用することができている。
創「いざ、こいつの血を舐めるとなると嫌だな。なんだか凄く嫌な予感がする。だが、こいつの血を舐めないとどんな種類の龍を捕食して進化したか分からないしな。ここは腹を括って血を舐めるか。」
創はそうしてウォーターワイバーンの血を恐る恐る舐めた。
そして創がウォーターワイバーンの血を舐めると同時に解体で使っていた剣を落とした。
そして創の顔はどんどん青くなっていき、身震いをし始めた。
創はその後、どんどん呼吸が荒くなっていき、過呼吸になってしまった。
そして創の脳内には最悪の想像が駆け巡り、さらに創の容態が悪化した。
創はパニック状態に陥っている自分をなんとか落ち着かせて、深呼吸をした。
創「これは時間がないかもしれない...........リヴァイアサン.......どうか無事であってくれ...........。」
レヴィアタンが倒したウォーターワイバーンが進化のために捕食した龍はなんと、創たちが探し求めていた龍『リヴァイアサン』であったのだ。
創「あのウォーターワイバーンが捕食した龍がリヴァイアサンとなると、このウォーターワイバーンは何らかの実験のために連れてこられたに違いないな。そして実験が失敗したのか成功したのかは分からないが何らかの理由でこのウォーターワイバーンは不要になったため海に捨てられたのかな。お前も不幸だったな...........。」
創は解体したウォーターワイバーンの方を見ながら言った。
創「奪ったお前の命は無駄にはしないからな。だからゆっくり眠ってくれ...........。」
そうして創は解体したウォーターワイバーンのうち、みんなが食べられそうな部位は残し、鱗や骨、歯などは武器製作ために全て採取して異空間の倉庫に収納し、そして余った部分は全て暴食せし影の捕食者で血の一滴も残らないように綺麗に捕食した。
創「それじゃあ後はこのウォーターワイバーンの肉をみんなのところに持ち運ぶだけだな。って言ってもこれだけの量は食べられないから一番美味しい尻尾以外は一旦、異空間の食糧庫にでも保存しておくか。」
創はそうしてウォーターワイバーンの中でも一番美味しい尻尾以外は全て異空間の食糧庫に転移魔法で送った。
そして創はウォーターワイバーンのでかい尻尾を肩に担いで持っていった。
創はみんなの元に戻るとバーベキューの準備がちょうど終わったらしく、みんなでわいわい話しながら食材を焼いていた。
リ「あら、創もう終わったの?早かったじゃない。ちょうど今から呼びに行こうと思っていたけどその手間が省けて良かった。」
創「いや、お前さ、最初から俺を呼びに行く気なんてなかっただろ。」
リ「どうしてそう言えるの?」
創「どうしてってお前の手に持っている皿に焼いた肉がたくさん盛っているからに決まってるだろ!」
リ「あら、バレたならしょうがない。それで創も食べる?」
創「食べるに決まってるだろ。それとウォーターワイバーンの尻尾も持ってきたからみんなで食べるぞ。」
アン「私今までに一度も竜の尻尾なんて食べたことなかったから楽しみ!」
リアの近くにいたアンが創の話を聞いて喜んでいた。
創「そうか、アンは竜の尻尾を食べるのは初めてなのか。なら、楽しみにしとけ。凄くうまいぞ。」
アン「ほんとに!?竜の尻尾ってそんなに美味しいの!?ねえねえ!創くん!私速く竜の尻尾食べたい!」
創「よし、なら竜の尻尾を調理するか。まあ、調理と言っても味付けだけだけどな!」
そうして創たちはバーベキューを楽しんだのだった。




