沖に流された真相
そうして創たちはプライベートビーチの浜辺に着くとレヴィアタンに頭を下げて貰い、浜の上に降りた。
創「みんな、すまない。俺の不注意で心配をかけてしまった。本当に申し訳ない。」
創がそう言って頭を下げているとアイナが勢いよく走ってきて、創に勢い良く抱きついてきたため、創はバランスを崩してアイナに抱きつかれたまま浜辺に倒れた。
アイ「ううぅ、創くん.......無事で良かった.......本当に無事で良かった.........。」
アイナは創に抱き付いたまま大号泣した。
しばらくしてアイナはたくさん泣いたおかげか、少し落ち着いた。
アイ「創くん....ごめんなさい.......アイナのせいで危険な目に合わせて.........謝っても許されることじゃないのは分かってるけど許してくれる?」
創「いや、許すも何もアイナは別に俺に何もしてないだろ?」
アイ「うんうん、アイナのせいで創くんは沖まで流されちゃったの.......アイナのせいで.......ぐすんっ」
アイナは再び泣き出しそうになっていた。
創「いったい俺が寝ている間に何があったんだ...........。」
創が今の状況が理解できずに混乱していると
レーナ「助けにいった時に説明しようと思っていたのですが、あの状況だったので今から説明したいと思うますね。」
創「ああ、よろしく頼む。」
そうしてレーナは創がどうして沖まで流されたかを説明した。
創「なるほど、アイナが海でテンションが上がりすぎて力加減をミスったせいで大きな波が起きてしまって俺がその波に流されてしまったっと。なるほどなるほど...........。」
アイ「創くん.......もうアイナのこと許してくれない..........?」
創「もう気にしてないし許すよ、アイナ。もし、悪意を持って俺のことを流してたら怒っていたが、今回のは事故みたいなものだし、それに海の上で寝ている俺も悪かったしな。だから、なんだ、俺を沖まで流したことは気にするな。」
創はそう言って抱きついているアイナの頭を優しく撫でた。
アイ「ううぅ、ありがとう創くん...........。」
創がアイナを慰めているとリアが創に話しかけた。
リ「それで創はいったい何に襲われていたの?レヴィが何か持って帰ってきたのは見たら分かるけど、あのでかいの丸焦げになってて正体が分からないんだけど?」
創「いやー、それがめっちゃ珍しいやつでな。なんと!ウォーターワイバーンの変異種に襲われたんだ。」
リ「ウォーターワイバーンの変異種?どうしてこの海域にウォーターワイバーンがいるの?確かここは・・・創?後で話があるんだけど良い?」
リアはさっきまでの呆れた顔とは違い、とても真面目な顔で創にだけに聞こえる声で言った。
創「ああ、分かった。後で俺の部屋に来てくれ。そこで話そう。」
リ「ええ、そうしましょう。それであのウォーターワイバーンはどうするの?」
創「まずは解剖してみて普通の個体との違いを調べてから毒性を見て、毒が無かったらみんなで食おうと思う。」
リ「そう、なら私たちはあっちでバーベキューの準備でもしておけば良い?」
創「そうだな、バーベキューの準備よろしく頼む。ウォーターワイバーンから逃げるためにすげぇ泳いだからお腹がすごく空いているからな。」
リ「それで誰か解剖の手伝いいる?」
創「いや、解剖は俺一人で充分だからこっちは気にしないでくれ。それで今回の戦いは相当レヴィに負担をかけてしまったからたぶん疲れてると思うから休ませて上げてくれ。」
リ「ええ、分かった。レヴィの今日の仕事はお休みにしておく。だからレヴィのことは気にしないで大丈夫よ。」
創「毎度毎度、色々迷惑かけてすまないな。それじゃあ俺はあっちでウォーターワイバーンの解剖してくるからまた後でな。それと、解剖の結果は俺の部屋に来た時に報告するよ。」
リ「分かった。それじゃあバーベキューの準備が終わったら呼びに行くね。」
そうして創はレヴィアタンにウォーターワイバーンをみんながいる場所から少し離れた場所に置いてもらった。
そして創は剣を召喚して、手で鱗を剥がしながら剣で肉を裂き、ウォーターワイバーンの解剖を進めていったのだった。




