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アヴァロン〜世界を賭けた神々の戦い〜  作者: 大猩猩和
第二章 南国リゾート『リヴァイアブル島』編
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帰り道

東エリアに向かってる最中、レーナはどうしても聞きたいことがあり、創に質問した。


レーナ「創さんに質問があるのですがいいですか?」


レーナはだいぶ落ち着き、いつもの調子を取り戻し、敬語に戻っていたが創からは離れる気はないらしい。


創「ん?なんだ?俺のち○このサイズか?確か俺のサイズはーーー」


レーナ「違います!!!私が聞きたかったのは結構真面目な質問です!!!」


創「真面目な質問?俺にか?」


レーナ「はい、私はどうしても確認しておきたいことがあるんです。」


創「なんだ?」


レーナ「創さんは白き悪魔(ブランボロス)との戦闘の時に周りを巻き込んで命を奪ったり、目の前で助けを求める者たちを助けられる状況なのに無視したり、負傷者を庇う者諸共命を奪ったのですか?」


レーナはとても真剣な目でそう問いた。


創「もし、俺がその事実を認めたらレーナはどうする?」


レーナ「別にどうもしません。このことが事実でも創さんは創さんなんですから。私はどんな貴方でも受け入れますよ。私は創さんのことが大好きですからね。」


創「そうか......わかった。答えるよ。レーナが言ったことは全て事実だ。」


レーナ「そうですか........理由を聞いてもよろしいですか?」


創「ああ、もちろんだ。俺がどうしてあんな行動をとったかというとそれが一番生存者を増やす方法だったからだ。」


レーナ「それはどうしてですか?」


創「もし、俺が悠長に一人の負傷者を助けるとする。その間に白き悪魔たちによって大量の死者が出てしまう。だから俺は負傷者一人を見捨てることにより、多くの命を助けることを選んだ。ただそれだけだ。」


レーナ「他に選択肢はなかったのですか?」


創「俺だって出来るだけ多くの命を助けるために色々なパターンの演算を数え切れないほどした。そしてこの方法が一番死傷者が少なくなる方法だったんだ。だから俺はこの選択肢を選んだ。その決断がどれだけ残酷で冷徹であったとしても。それとレーナにアドバイスがある。」


レーナ「アドバイスですか?」


創「理想を抱くのはいいが戦場では現実を見ろ。理想を抱いているだけじゃ誰も助けられない。だから現実を見て選択しろ。その選択が残酷なものであってもより多くの命を助けられる選択をしろ。誰かを切り捨てることは辛い。だが戦争には犠牲がつきものだ。これだけは覚えておけ。辛くても苦しくてもより多くの命が助かる方を選択しろ。これが俺から言える戦争でのアドバイスだ。」


レーナ「はい、わかりました。それとアドバイスありがとうございます。」


創「それでレーナはこれからも戦場に行くのか?今日の出来事でわかっただろ?戦争は残酷なものだと。もし、辛いようだったらやめても構わないぞ。」


レーナ「私は今まで通り、戦場に行きます。私はこんな光景をもう二度と見たくありません。だから私はこんなことが起こらないように敵と戦います。」


創「そうか........レーナは戦うことを選択するか...........。」


創はそう言ってレーナの頭を撫で出した。


創「もし、辛い時は俺に相談してくれ。それともし、危なくなったら俺の名前を呼んでくれ。レーナがどこにいようがどんな状況だろうが俺は助けに行くからな。」


レーナ「それでは危なくなったら遠慮なく呼びますね。」


アイ「ねえねえ、二人とも?もうそろそろ着くからイチャイチャするのやめてくれる?」


アイナは隠しきれない嫉妬と怒りが滲み出ていた。


創「ほら、アイナも来いよ。本当はレーナみたいに甘えたかったんだろ?」


アイ「えっ?いいの?アイナもレーナみたいに甘えても?」


創「いいに決まってんだろ。何遠慮してんだよ。いつもは遠慮しないくせに。」


創がそう言うと左腕に抱きついた。


創「草薙とアトランシアは家に帰ってからでいいか?」


草「うん!別に平気だよ!アトランシアは?」


アト「私も草薙先輩と同じで大丈夫だよ。」


創「二人ともすまないな。って、もう中央広場じゃねぇか。」


そして中央広場を見ると二人の見知った顔がいた。


そしてその二人は創を見た瞬間、駆け寄ってきたのだった。






第7話洞窟の奥底で、第8話アジト攻略一、第10話アジト攻略三に大幅な改編を入れ、第11話アジト攻略四を全て書き直し、第12話のアジト攻略五をアジト攻略五(前編)、アジト攻略五(中編)、アジト攻略五(後編)の三つに増えました。元のアジト攻略五の流れを残しつつ、アンの過去をより詳しく描いたのでぜひ見てください。

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