悲劇の始まり二
前回の創とアイナ目線です。
創とアイナは仲直りした後、二人で服屋に来ていた。
アイ「ねえねえ、創くん?この服似合うかな?」
そう言ってアイナは試着室から白いカジュアルワンピース姿で出てきた。
創「ああ、とても似合っているよ。この服はアイナのために作られたってぐらい似合ってる。」
アイ「もう!創くんったら!そんなに褒められたら恥ずかしいじゃない!!」
そう言ってアイナは顔を真っ赤にしながら試着室のカーテンを勢いよく閉めた。
創(うん、可愛すぎる。どうしてアイナはこんなに可愛いんだ?俺、アイナの可愛さで尊死しそう)
創はアイナの可愛さで完全に限界オタクになっている。
創がアイナのカジュアルワンピース姿を脳内フォルダに焼き付けていると試着室からアイナが白いカジュアルワンピースを手に持って出てきた。
アイ「お待たせー、服選びに付き合ってくれてありがとう。」
創「気にするな。俺もアイナの可愛い姿をたくさん見せてもらったからな。お礼を言うのは俺の方だ。」
アイ「もう、そんなに褒められたら恥ずかしいって言ってるのに...........。」
アイナは耳まで真っ赤に染めて、カジュアルワンピースで顔を隠した。
創「それでたくさんの服を着ていたがどれにするんだ?全部欲しかったら買ってあげるが。」
アイ「アイナはこのワンピースだけでいいよ。このワンピースが一番創くんの反応が良かったしね。」
創「まじ?俺ってそんなにわかりやすいの?」
アイ「いや、全然分かりにくいよ。普通のひとだったらね。でもアイナは創くんと付き合いが長いから何でもわかっちゃうんだよ。だから創くんがアイナにすごく大事なことを隠してるのもわかってるからね?」
創「なるほど、付き合いが長いと分かるもんなんだな。なんだか良いな。お互いのことがなんでもわかるのって。それでアイナは俺が隠し事をしてるのに気づいたのはいつぐらいなんだ?」
アイ「会って一週間くらい?」
創「うん、早すぎ。でさ、なんで俺が隠し事をしてるの知っているのに黙ってたんだ?アイナなら突っかかってきそうだが?」
アイ「創くんは一回決めたらことを途中で止めることできないでしょ?だから止めるのは愚策かなって思って。止めないのは場合によるけどね。」
創「確かにいくらアイナに止められても俺はやめないしな。それでアイナはどしたら俺の邪魔をするんだ?」
アイ「それはね、アイナのためにやっていたら止めるかな。アイナは別に創くんに何も求めてないもん。この当たり前の日常が続けばアイナは充分だよ?もし、この日常が終わっても創くんさえいればアイナは充分だしね。」
創「それじゃあもし、俺が死んだらどうするんだ?」
アイ「うーん、アイナも創くんの後をおって死のうとすると思うんだけど出来ないかな。」
創「それはどうしてだ?」
アイ「それはね、家族が居るからだよ。創くんが死んだらアイナが創くんの代わりにみんなを引っ張っていけないといけないしね。それが第一夫人であるアイナの責務だと思うの。」
創「アイナはすごく強いな.........俺もそんな強さが欲しかった...........。」
アイ「もう、創くん?暗い話はやめよ?アイナは悲しそうな創くんは見たくないよ?」
創「すまないな。せっかくの旅行なのに暗い話をしてしまって。」
アイ「いいよ。別に気にしないで。創くんが自分の気持ちをちゃんと伝えてくれてる気がするから嬉しいし。それじゃあこのワンピース買ってくるね。」
創「ああ、わかった。」
アイナは白いカジュアルワンピースを手に持ってレジに向かった。
そしてアイナが会計を済ませているのを待っているといきなり頭に映像が流れてきた。
創「なんだ.......?これは.......って、まさか!!!」
創が今流れてきた映像の正体がわかると同時にアイナの側に寄った。
アイ「創くん?どうしたの?」
創「説明は後だ!!!今すぐここから逃げるぞ!!!」
そう言って創はアイナをお姫様抱っこをしてその服屋から出た。
アイ「えっ!?どうしたの!?創くん!?」
アイナはいきなりのことで驚きを隠せなかった。
そして創が服屋から出ると同時に
『ドッカァァァアアアアアンンンンン!!!!!!』
と爆発音が色々な方向から聞こえてきた。
そして爆発音と同時に
客「いややややややぁぁぁああああああ!!!!!!死にたくない!!!!!!」
客「あ、ああ、ああああああああああ!!!!!!!!!!」
そこらじゅうからリヴァイアブル・モールに来ていた客の叫び声が溢れ出した。
アイ「いったい何が起きているの!?」
創「くっ、やはり逃げ切ることは出来ないか...........。」
創がそう言うと同時に目の前に複数の怪物が現れた。
その怪物の全長5メートルほどで二足歩行で少し前屈みになっている。
そして全身が真っ白で頭には長い耳がついており、目とても小さく、腕は長く4メートルほどに対し、足は1メートルほどで見るからに不気味だ。
そんな怪物たちの口からはみ出ている牙や白い体をよく見ると赤い液体が無数についていた。
創「そうか.......お前らはもう民間神を食ったんだな?」
創がそう言う同時にその怪物たちは創とアイナを見て大きな口からよだれを垂らした。
創「アイナ少し、ここで動かずに待っていてくれ。」
創はそう言いながら片目が隠れたペストマスクを被り、指輪を九個外した。
創「来い、草薙ーーー」
創がそう言うと同時に草薙剣が創の手に出現した。
そして創はアイナの周りにとても強力な結界を展開した。
創「獣狩りの始まりだ。」
次回は殺戮と蹂躙回になると思います。ついに!ついに!やっと書けます!!!ずっと楽しみにしてたんですよ!最近は日常回ばっかだったので頑張って書きたいと思います!
追記:自分的には結構面白く書けたので楽しみにしていてください。
今日の体重:107.2kg