白熱!ジャンケン合戦!
創たちが集合場所に着くと他のメンバーはすでに来ていたようだった。
創「待たせて悪かった。これで全員揃ったか?」
レーナ「はい、全員揃ってます。」
創「ガルたちが見当たらないけどあいつらどこ行った?」
レーナ「ガルたちは先に車を撮りに行っているので大丈夫ですよ。」
創「そうか、それなら全員揃っているな。それじゃあ今からの予定を軽く話していく。今からまずは別荘に荷物を置きに行こうと思う。それで別荘まで車で行くんだがその時、三つのグループに分けたいと思う。」
アイ「それはどうして?」
創「それはあまり目立たないようにするためだ。さすがに俺たちが来てるってバレたら大騒ぎになるだろ?」
アイ「確かにそうだね。」
創「だからみんな、認識阻害の魔術かけといてね。あっ、アイナは俺がかけるから。」
みんな「はーい!」
そうやって創たちは認識阻害の魔術をかけた。
そして創たちが認識阻害の魔術をかけた後、すぐにガルたちが運転している車がやってきた。
創「それで三つのグループに分けるんだけど分け方どうする?」
アイ「それは正々堂々のジャンケンでしょ!」
創「ジャンケン?グッパじゃないのか?」
アイ「うん!ジャンケンだよ!」
創「ジャンケンでどうやって分けるんだ?」
アイ「それはね、アイナたちって創くん抜きで今九人いるでしょ?それでジャンケンで勝った三人が創くんと一緒に乗れるの!これだったら平等でしょ?」
創「草薙はもしものために俺のそばに置いておきたいんだが?」
アイ「それは仕方ないから良いよ。それだったら創くんとの同席の枠が三枠から二枠ってことで!早速ジャンケンをやろう!」
そう言ってアイナたちは手を出した。
アイ「最初はグー!ジャンケン!!」
みんな「ぽん!」
そしてみんなの出した手を見てみると、
アイナはグー
レーナはパー
陽奈はチョキ
ノエルはパー
レヴィアタンはパー
リアはチョキ
ベルはグー
アンはグー
あいこであった。
みんな「あいこでしょ!」
アイナはチョキ
レーナはパー
陽奈はグー
ノエルはグー
レヴィアタンはパー
リアはチョキ
ベルはグー
アンはパー
またあいこであった。
みんな「あいこでしょ!」
アイナはパー
レーナはグー
陽奈はチョキ
ノエルはグー
レヴィアタンはグー
リアはチョキ
ベルはパー
アンはパー
またまたあいこであった。
◾️
一方、創と草薙剣は白熱するジャンケン合戦をぼーと眺めていた。
創「あいつらジャンケンだけでどれだけ時間がかかるんだ?」
『あいこでしょ!』
草「まあ、主様と同席をかけた戦いだからみんな真剣なんだよ。だからなかなか決着がつかないんじゃない?」
『あいこでしょ!』
創「それでもかかりすぎだろ。もっと頭使えないのか?おいもんがちとか半分に分けてやるとかトーナメントとか色々あるだろ。なんでそんなことも思いつかないんだ?」
『あいこでしょ!』
草「それは目の前のことしか見えてないからだと思うよ。草薙もあそこのジャンケンに参加してたらそんなアイデアでないとおもう。」
『あいこでしょ!』
創「どうする?アドバイスいれるか?」
『あいこでしょ!』
草「このまま見守ってあげたら?時間ならまだ余裕であるし。」
『あいこでしょ!』
創「そうだな。あんなに真剣にやられたらなんだか口出しするのが場違い感あるしな。それよりもーーー」
『あいこでしょ!』
創「あいこでしょ!ってうるさいんだよ!話が途切れるじゃねぇか!」
『あいこでしょ』
草「あーあ、主様が怒るからみんな怖がって静かになっちゃったじゃん。主様はいちいちうるさいよ。」
『あいこでしょ』
創「いや、明らかにうるさいだろ。周りのひとの迷惑になるから注意するのが当たり前だと思うが?」
『あいこでしょ』
草「まあ、そういうことにしといてあげるよ。主様は頑固だからね。一回言ったことは撤回しないもん。」
『あいこでしょ』
創「いや、今回は俺が正しいと思うんだがな。」
そうして創と草薙剣はジャンケンの決着がつくまで待つことにしたのだった。
◾️
あれから幾度となくジャンケンは繰り返されたが全てあいこであった。
そしてジャンケンが始まってから四十回目、ついに決着がついた。
みんな「あいこでしょ!」
アイナはチョキ
レーナはパー
陽奈はパー
ノエルはパー
レヴィアタンはパー
リアはチョキ
ベルはパー
アンはパー
アイナとリアが見事に勝利をおさめたのだった。
そうして長かったジャンケン合戦はアイナとリアの勝利で幕を閉じたのだった。