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アヴァロン〜世界を賭けた神々の戦い〜  作者: 大猩猩和
第二章 南国リゾート『リヴァイアブル島』編
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初めての出会い

アイナは昔を思い出しながら話し始めた。


アイ「まずは創くんと初めて会った時から話すね。もうあれは千万年前のことになるな。まだアイナが人界の地球に暮らしてた時のことだよーーー」


そうしてアイナは昔の創について話し始めた。



◾️




あれはまだアイナが人界の地球の日本という国に暮らしていたときのことだった。


アイナの家は訳あって神界に暮らすことができなくて、地球に暮らしていた。


アイナの家は地球で四本の指に入るくらいの大財閥であった。


アイナはそこのご令嬢様だったのだ。


創と初めて出会ったのはアイナが中学一年生であるときだった。


アイナはその日、友達と遊びに行く約束をしており、待ち合わせ場所に向かっている最中だった。


アイナが待ち合わせ場所に向かっているといきなり何者かに気絶させられ、気づいたら誰もいない倉庫まで連れて行かれた。


そして両手両足が縛られており、身動きが取れなかった。


アイ「あなたたち何をするの!!こんなことして良いと思っているの!!」


アイナがそう叫ぶがその誘拐犯たちは全く反応しなかった。


アイナはその男たちをよく見ると、彼らは皆同じ外套を身に纏っていた。


そしてアイナが目を覚ましてからしばらくすると誘拐犯のリーダーらしき人物が現れた。


誘拐犯A「命令通り◾️◾️◾️◾️の末裔と思わしき人物を捕獲してきました。」


リーダー「そうか、これで俺たちも下っ端を卒業できるな。」


誘拐犯B「それで命令では彼女の血を採取することでしたよね?」


リーダー「ああ、そうだ。」


誘拐犯B「それじゃあ血の採取始めますね。」


そう言って誘拐犯Bはアイナに注射を刺し、血を抜き始めた。


誘拐犯A「それで血を採取した後はこの女性をどうするのですか?」


リーダー「血の採取が完了次第、即始末しろとのことだ。」


誘拐犯C「即始末ですか?それは少しもったいない気もしますがねぇ?」


そう言って誘拐犯Cはアイナに下心全開の目で見ながら言った。


リーダー「上からの命令は絶対だ。我慢しろ。」


誘拐犯A「それにしても血を抜き次第即始末しろとは珍しい命令ですね。いつもは生きたまま連れて来いというものばかりだったのに急に始末しろって。リーダーは何か知ってますか?」


リーダー「俺も詳しくは教えられてないが八咫烏の監視下には絶対に置かせるなとは言われたが八咫烏ってお前ら、何か知ってるか?」


誘拐犯D「聞いたことないですね。もしかしたら神国アヴァロンの新しい部隊かもしれません。」


リーダー「その可能性は高いな。そうだったらここがバレるのも時間の問題かもしれないな。」


誘拐犯B「血の採取完了しました。」


リーダー「よし、わかった。それじゃあその女の始末をする。」


そう言ってリーダーらしき人物は片手に剣を持ち、アイナに近寄ってきた。


アイ「いや、こないで!アイナはまだ!死にたくない!!」


リーダー「すまねぇな嬢ちゃん。こっちも仕事なんだ。今嬢ちゃんを殺さなかったら俺たちが殺されちまうんだ。痛くないように一瞬で殺してやるから動くんじゃねぇぞ?」


アイ「いや、いやだよ..........こんなところで死ぬなんて.......誰か、誰か助けてよ...........。」


アイナがそう呟いた瞬間、倉庫のドアが何者かによって破壊された。


リーダー「いったい何事だ!?」


誘拐犯C「敵襲だ!相手は一人だーーー」


誘拐犯Cがそう言った時には、首から頭がすでに落ちていた。


リーダー「あいつは強い!お前ら!全員でかかれ!!」


リーダーがそう叫ぶと誘拐犯ABDたちが一斉にその侵入者に襲いかかった。


そしてその三人が同時にその侵入者に切り掛かった瞬間、


リーダー「嘘.......だろ...........。」


その三人は一瞬で切り刻まれ、サイコロステーキになって地面に落ちていった。


リーダーはこのままでは侵入者に殺されると思ってアイナを人質にすることにした。


リーダー「お前の目的はこの嬢ちゃんだろ!こいつが殺されたくなかったらーーーー」


リーダーが何か最後まで言う前にその首は地面に落ちていた。


そしてその侵入者はアイナに向かって一直線に向かってきた。


アイ「いや、お願い.......殺さないで.......アイナはまだいっぱいやりたいことがあるの..........。」


アイナは泣きながらそう訴えるがその侵入者の足は止まらなかった。


そしてその侵入者はついにアイナの目の前まで来た。


その侵入者は顔にペストマスクをつけており、顔がよく見えなかった。


そしてその侵入者はアイナに向かって刀を振りかぶった。


アイ「あっあっ...........。」


アイナはここで自分が死ぬんだなと悟った。


そしてその刀が振り下ろされた瞬間、アイナは恐怖のあまり目を瞑った。


侵「おい、もう拘束は解いたら大丈夫だぞ。」


侵入者がそう言ってきたのでアイナは恐る恐る目を開けると自分の体と首がまだ繋がっていた。


そして手と足を見てみると縛られていた鎖が切れていた。


アイ「どうして助けてくれたの..........?」


侵「それが俺の使命だからだ。」


アイ「それじゃあアイナのことは殺さない?」


侵「当たり前だろ。お前を守るのが俺の使命だって言ってんだろ。なんで守る対象を殺すんだ。」


アイ「ふふっ、そうだね。その、助けてくれてありがとう。」


侵「もう元気そうだし、俺はもう行くぞ。」


そう言って侵入者が倉庫から出ようとした時、アイナはその侵入者を止めた。


アイ「待って!行く前にせめて名前だけ教えて!」


アイナがそう言うとその侵入者はこう言った。


創「俺は如月 創だ。」


そう言ってその侵入者、創くんは倉庫から出ていったのだった。





◾️





アイ「これがアイナと創くんの初めての出会いだよ。」


アン「なんだか壮絶な出会いだったんだね...........。」


アイ「まあ、壮絶な方が記憶に残りやすいし、好きなひとに助けてもらうのってなんだかロマンチックで良いしね。それじゃあ本題に入るね。」


そうやってアイナはまた話しだした。



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