第17話 アジト攻略十
いつもより短めです。
ア「と、取り引き....?」
創「ああ、取り引きだ。取り引きと言っても強制だけどな。俺は誰かにアンを取られたくないし、渡す気もないから何か良い案が無いかなー?って考えてたんだけど、めちゃくちゃ良い案を思いついたんだ。アン、俺の家のメイドにならないか?」
ア「メイド..........?それってあのメイドだよね?」
創「ああ、そうだ。メイドだったら、ずっと俺のそばに置いておけるし、俺の家で仕事するんだから誰かに取られる心配もないし、すごく良い考えだと思うんだ!それと、アンはすごく才能があるから鍛えたらもっと強くなれると思うんだ。だから俺はアンを少し鍛えてみたいなとも思っているんだ。どうだ?悪く無い条件だと思うが?ああ、言い忘れてたが弟の治療費はこの話を断ったとしても払ってやるからな?」
ア「弟の治療費まで出してくれるの?ねえ、どうして王様は私にそんなに良くしてくれるの..........?」
創「どうしてか..........うーん、何だろう?好きだからかな?やっぱり俺はアンのことが好きだからかな。俺は好きな子にはすごく甘やかしてしまう癖があるんだ。多分、それだ。」
ア「それじゃあ、王様はまだ会ったばかりの私のことがどうして好きになったの?私ってそんなに魅力ないと思うよ?」
創「いや、魅力しかないだろ。めちゃくちゃ可愛いし、スタイルも良いし、弟想いで優しいし、足がすごくエッチだし、顔もすごくタイプだし、胸も大きいし、強い。ほら、一般あるだろ?それとどうしてアンを好きになったのか.......それは一目惚れというやつだ。俺は基本、一目惚れ以外に相手を好きになったことはない。」
ア「王様って結構、積極的だよね。ふーん、王様は私のことが好きなんだね。」
創「うん、大好き。だからメイドになってくれないか?」
ア「けど、私は王様の大切な国の平和を脅かそうとしているテロリスト集団に手を貸した女だよ?王様が私みたいな犯罪者のことをメイド何かにしたら、私は王様の顔に泥を塗ることになるんだよ!?王様は混沌に誘いし者たちのことをすごく憎んでるじゃなかったの!?!?報道で言ってたじゃん!!!!混沌に誘いし者たちに手を貸した者や所属している者は全員、裁くんじゃないの!!!!!どうして!!!!どうして…........私を許してくれるの...........?」
創「確かにアンは弟を助けるとはいえ、混沌に誘いし者たちからの依頼を受けた。だが、アンは別に依頼を受けただけでまだ何もしてないだろ?なら、大丈夫だ。後、俺は結構自分勝手でな、好きな子がどれだけ悪いことしようが全て帳消しにするくらいだ。だから、まあ、気にすんな!」
ア「良いの?本当に王様のメイドになっても...........。」
創「良いに決まってるだろ。逆になってくれないと俺が困る。」
ア「ありがとう、王様..........私、王様のメイドになる...........。」
創「しゃーー!!!!!!今、思い出したんだけど、アンって好きな神がいるんだよな?俺のメイドになってくれるのは凄いありがたいんだが、好きな神を諦めることになるけど大丈夫なのか?」
ア「ああ、そのことは大丈夫だよ。だって私の好きな神はーーー」
アンはそう言いながら創に近づき、耳元でこう囁いた。
ア「創くんだから...........。」
創はアンに耳元で愛を囁かれたことがすごく恥ずかしかったのか、珍しくそのポーカーフェイスを崩しており、ほんのり赤くなった顔を手で隠した。
そうして創が固まっていると、
ア「王様?何固まっているの?早く上の階に行こうよ。」
創「そ、そうだな!早く上の階に向かおうか!」
そうして創とアンは上の階へと向かったのだった。
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