アヴァロン城内
アヴァロン城はアイナたちがいたアイス屋さんから近くすぐに着いた。
アン「うわぁー!すごく大きいね!!アヴァロン城の近くをあまり通ることがなかったから近くで見たの初めてだよ!!それに中に入るのも初めてだから楽しみだよ!!」
創「そんなに楽しみなのか?ただの城だぞ?」
アイ「創くん?普通はお城は珍しいものなんだよ?それにお城なんか普通入れることなんてないしね。」
創「そうか、普通は城なんかに入る機会はないもんな。儀式をしてすぐに出ようと思っていたが中をしっかり見ていくか。」
アン「ほんとに!?やったー!それじゃあ創くん、案内よろしくね!」
創「ああ、わかった。」
そうやって四人はアヴァロン城の中へ入って行った。
陽「さしぶりに来たけどやっぱりお城はいいね!なんだかお姫様になった気分!」
創たちはエントランスをこえて右に伸びている廊下を歩いていた。
創「お姫様になった気分って陽奈はお姫様だっただろ。」
陽「そうだけど今はお姫様じゃないから別にいいでしょ?それにお姫様といっても陽奈はここに一度も住んだことないしね。あーあ、陽奈もお城に住んでみたかったなー。」
創「今度これよりも小さいがお城があるからそこにお泊り行くか?」
陽「ほんとに!?それじゃあ今度連れてって!」
アン「それにしてもアヴァロン城ってすごく大きいね!さっきからこの廊下を歩いてるけど全然先が見えないよ!」
創「この城は王都アヴァロニクスの面積の約三割ぐらいだからな。こうやって観光で来るにはいいが実際に住むとなるとデカすぎて移動が大変なんだ。それに城の中はほとんど同じ景色だしな。たまにちゃんと進めているのか心配になるぐらいだ。」
ゼ「ねえ、ご主人様?この廊下長すぎるから飛んで行かない?この広さなら私なら飛べると思うけど?」
創「それはダメに決まってるだろ。一般の神がたくさんいるんだぞ。」
ゼ「でもこのお城の中を歩くのものすごく疲れるよ........。」
創「それはずっと同じ景色が続くから仕方ないんだ。それに今向かってる場所はもう少し先だから辛抱してくれ。」
アン「それにしても私たちは今どこに向かっているの?」
創「それはアヴァロンの祭壇だ。」
アン「アヴァロンの祭壇?」
創「アヴァロンの祭壇はアヴァロン王の結婚の儀式をする場所だ。その儀式でアヴァロンの花嫁の契約をやるんだ。」
アン「へぇ〜、そんな場所があるんだ。知らなかったな。」
創「一般公開されていないエリアにあるからな。知らなくて当たり前だ。それにその祭壇は見つからないように秘密通路を使って地下に行かないといけないんだ。」
創が説明しているうちに立ち入り禁止と書かれたフェンスで遮られている場所に着いた。
創「それじゃあこの中に入るぞ。」
創はそう言って立ち入り禁止と書かれたフェンスを越えて行った。
そして残りのメンバーも創に続いてそのフェンスを越えて奥に進んで行ったのだった。