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アヴァロン〜世界を賭けた神々の戦い〜  作者: 大猩猩和
第一章 アジト攻略編
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第11話 アジト攻略四

創は三階に上がってる途中、いきなり立ち止まってしまった。


その時の創の顔は今までの狂気的な笑みを浮かべていたものでは無く、顔が真っ青でとても体調が悪そうで、どこらとても辛そうで、悲しそうで、苦しそうな顔をしていた。


「俺としたことが........怒りのあまり狂気に取り憑かれてしまうとは........流石にあれはやりすぎだ........あいつらがいくら救いようがないクズだったとしても...........」


創は今までの行いを思い出しながら、自分の行いを懺悔するかのように呟いた。


創は普段はどんなクズ野郎でも相手を痛めつけて殺すことを嫌がる。


それが必要なことであれば嫌々相手を痛めつけることはするが、必要なことではない場合では絶対に行わない。


だが、創は未来視の能力でこの土地に起こった悲惨な過去(・・)を見てしまった。


その過去はあまりにも悲惨で、誰かが傷つくことを極端に嫌う創の精神に多大なるダメージを与えてしまったため、創は発狂し、狂ってしまった。


創は感情が暴走すると、自分のことを制御することが出来ない。


まるで別神格が彼の体に乗り移ったかのように。


創が見た、この土地で起こった悲惨な事件はこのようなものであった。





◾️




この物語はまだ、この森が違う名前で呼ばれていた時のことまで遡る。


森に住んでいた神たちは妖精たちと共にいつもと変わらない平和な日々を過ごしていた。


しかし、ある日、その平和な日々は突如として幕を閉じたのだった。


それはこの森に突如として深淵が発生し、この森を侵食したからだ。


そしてこの森に住んでいた神や妖精たちの殆どが深淵の侵食により、死んでしまったと思われていた。


実はこの森に住んでいた半分以上の神や妖精はとある洞窟に避難することにより、深淵からの侵食を免れ、生き残っていたのだ。


その時に避難所として使われていたのが、創が今いる洞窟だ。


避難してきた神と妖精たちはこの洞窟の中で助けくる時まで過ごすことになった。


避難してきた神や妖精たちは最初は洞窟の中で生活するのに苦労を感じていたが、次第にその生活にも慣れてきて、平和に暮らしていた。


そして突如と始まった洞窟生活から数百年経ったある日、洞窟の中に外から神の軍隊がやってきた。


この洞窟で生活していた神や妖精たちはついに助かるのだと喜んだ。


だが、この時の誰も分かっていなかった。


彼らは自分たちを助けに来た者では無く、ただ、ここの洞窟に基地を作るために来たということを。


そして彼らの正体がテロリスト集団『混沌に誘いし者たちクイン・インバイト・ブリカッツ』であることを。


混沌に誘いし者たちの軍隊がこの洞窟に来てからはまさしく地獄だった。


ここに避難してきた神や妖精たちは全員、この洞窟の中に基地を作るために強制労働を強いられた。


彼らは毎日、休みなく最低十八時間の労働を強いられた。


そして彼らに出される食事は硬いパンと薄い塩の味がするスープだけであった。


彼らの寝床も最悪で狭い部屋に大量の神や妖精たちを詰め込んだ。


そんな労働環境であったため、病気になるものや栄養失調になったり、怪我をしてしまい働けなくなったもの達が大量に出てきた。


混沌に誘いし者たちはそんな彼らに対して残虐な行為をしてきた。


ある者は足に怪我をしてしまい、動けなくなった者を魔獣がいる大きな折の中に入れ、動かなくなった足を必死に引きずりながら逃げる姿を皆で笑って見た後、必死に逃げたが、限界が来てしまい、魔獣に追いつかれ、無残に喰われる姿を皆んなで点数を付けながら鑑賞した。


ある者は何人かの妖精を選び、その者達の体にガソリンをかけて、その妖精たちに火をつけて誰が一番生き残るのかを賭けあったりした。


そして混沌に誘いし者たちの下っ端構成員たちは労働力にならない女性から自分の好みの女性を引き取ることが許され、引き取られた女性たちは毎晩彼らの慰み物として扱われた。


だが、大体の労働力として使えない者は皆の前で公開処刑されたり、新しい拷問や神体実験の実験体にさせられた。


その実験はあまりにも非神道的で、再生能力が高い神には体の部位ごとに再生速度がどの程度違うとか調べたり、どの程度再生させたら再生速度が落ちてくるのか調べるために何度も体を切り落としたり、毒耐性が強いものはどのくらいの毒で生き絶えるか実験したり、最新兵器の実験のために的にされたりなど、それ以外にも様々な非神道的な実験を行なっていた。


そして他の神や妖精たちに比べて上位の者たちは基地の中へ連れて行かれ、そのまま帰ることが無かった。


そうして洞窟に逃げて来た神や妖精たちは混沌に誘いし者たちの手によって全滅してしまった。









創はこの手の話を未来視の能力で見てしまうと錯乱してしまい、自分で暴走を止められなくなってしまう。


そのため、創は狂った自分を止められずに今までの階の者たちに残酷なことを行なってしまったのだ。


「これじゃあ、俺もあいつらとやっていることは変わらないな...........なんとか自分の気持ちを制御しなくては」


創はそう呟きながら、自分に誓った。


そうして、創は三階へと向かったのだった。






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