大通りの真ん中で大喧嘩!?
王都アヴァロニクスの中に入るとそこはとても賑わっていた。
道の両端には店が隙間なくビッシリと並んでいる。
その並んでいる店のほとんどがお土産屋か飲食店だった。
だがどのお店も人がいっぱいで溢れ返っていた。
創「相変わらずここはとても繁盛しているな。それに平日だっていうのになんでこんな人で溢れ返ってるんだ?」
陽「それは仕方ないよ。だってここは神界の中心にあるし王都だからね。」
創「それもそうか。日本の東京でもアホみたいに人がいたのに日本よりも神口が多い神国アヴァロンじゃそれよりも多くなるのは必然か。」
ゼ「けど今日はいつもよりは少ない方だよ?」
創「これで少ない方ってどんだけここには神がいるんだ...........。」
ゼ「だってここの道は王都アヴァロニクスの大通りだよ?」
創「そうか、中央噴水に一番近いのはこの大通りだもんな。大通りならこの神の多さも仕方ないな。」
そう言って創は大通りにいる神を見た。
創(それにしてもここの大通り、めっちゃかわいい子多くね?もしかしてここは理想郷なのではないのだろうか?)
創はそう思って通りがかる美人な女性を目で追っていると急に右腕を力強く掴まれた。
そして掴まれた右腕の方を見てみるとアイナが笑顔でこちらを見ていたが
創(目が笑ってない..........)
その表情はとても不気味だった。
創「その..........どうしたんですか?アイナさん.......?その.......そんなに強く握られたら痛いんですけど...........。」
ア「ねえ、どうして創くんはアイナがいるのに他の女の方ばかり見てるの?もしかして浮気?」
創「いやいや、そんなわけないじゃないですか!!俺がアイナという理想のお嫁さんがいるのに浮気なんてするはずがないじゃないですか!!!」
ア「けど創くん、他の女を見てかわいい!ここは理想郷だ!って思ってたよね?アイナにはわかってるんだよ?」
その話を聞いた瞬間、創は青ざめた。
ア「創くん大丈夫?すごく顔色が悪いよ?もしかしてアイナ以外の女が視界に入ってストレスがたまりすぎて体調を崩しちゃったんだね!それじゃあ今から創くんの視界に入らないように他の女を消してあげるね!」
そう言ってアイナがなんらかの術式を展開しようとした時
陽「もう!アイナちゃん!どうしてすぐにそうやって気に入らない誰かを消そうとするの!そんなことしたら創兄に嫌われるよ!」
そう言って陽奈はアイナの腕を掴むとアイナが展開しようとしていた術式破壊された。
陽「アイナちゃんはもっと寛大にならないと!それでも創くんの第一夫人なの!第一夫人ならもっとみんなの手本になる神にならないといけないんだよ!わかってるの!」
ア「だって創くんが他の女ばっかり見るんだもん...........。」
陽「だからってその相手を殺してもいい理由にはならないんだよ!!アイナちゃんはもっと常識を学ぶべきだよ!たかが創兄が他の女の子見ただけで切れすぎだよ!!」
ア「ごめんなさい...........。」
アイナは陽奈にボロクソに言われて今にも泣きそうになって謝った。
陽「もうこんなことしない?」
ア「はい、しません...........。」
陽「約束だよ?それにアイナちゃんは心配しすぎなんだよ。創兄は適応率が95パーセントを超えるひとにしか好意を示さないからそんなに警戒しなくても大丈夫だよ。」
ア「うん、そうだね...........。その、創くんごめんなさい...........。」
創「アイナは悪くないから謝らないでくれ。俺がアイナの気持ちを考えなかったから俺が悪いんだ。こちらこそごめんな。」
陽「これで一件落着だね!それじゃあ中央噴水に向かうよ!!」
そうやって四人は中央噴水に向かって再び進み出した。