「暮らし」など 罪 作者: 維酉 掲載日:2020/06/02 十二時を回るまで わたしは女でいよう 単に愉快で醜悪な 当然の女でいる そして十二時を回れば この魔法は解けて わたしは男になるし 鴃にもなるし 蝿にもなる ただそれだけ 変貌するために生きる 生きるために変貌していく その変わり身の なにか人間臭い生活の音が わたしの社会を満たす 正確には わたしを取り巻く愛になりかわる 女でいること それは罪を償うこと 変貌すること それはわたしの生命の罪をすこし逸らすこと 償いきれない罪を ひとときに忘れること。