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説明担当はいましたが、聞いていた話と違うようです

うっかり主の創世秘話でした。


カッコをどうするか迷いました。

身内だけなのでカッコを付けてない話だったという事で…読みにくいですかね。

もしかすると、後で変えるかもしれません。

※※※


「どうして、ぼくらは同じなのに違う羽ー?」

「色も形も違うよね?」


 そうだね。それは、ぼくの羽だから何だけど…どうして、左右違うのかと言われると、ぼくにも分からないかな。


「そうなの?」

「ルルとリリも色が違うの!」


 それもそうなんだけどね。


 と、ぼくは苦笑した。

 ぼくの種族に、左右違いの特徴が現れることはめったにない。しかし、たまにある。原因は分かっていない。

 基本的に外見の特有と能力は一致する。ぼくのように混ざった特徴が現れた場合は、それぞれの能力も混ざって発現する。そのパターンは様々で、相性のいい組み合わせの場合も、打ち消しあう良くない組み合わせになる場合もある。

 ぼくの場合は、同じ能力が重なった。

 

「それなら、ぼくたちを作った時の話を聞きたいな。」

「この世界を作った時の話も知りたいの。」

「虹種族はどうやって作ったの?」


 それなら、一番この世界を作った時から説明しようか。長くなるよ?


「「大丈夫!」」

「「楽しみなの!」」


 簡単に話すけど、やっぱり少し長くなるよ?


 頷く素直な4人を見て、昔のことを思い出しながら話し始める。


 まず、世界を作るのに、基本的なマニュアルがあるんだ。ぼくは少し能力が足りなかったから本当は小さめに作らないといけ無かったんだけど、初めてだから、マニュアル通りに作ったよ。

 そう。はじめにぼくは天と地とを創造した。その地は荒れ果て、闇に包まれていた。ぼくは天を青で覆い光を入れた。水色である午前と紺である午後を作った。

 そして、地に水を入れた。乾いた大地と、海を作った。そこでぼくは力尽きた。


「え!?力尽きた?」

「大丈夫なの?」


彼女達の目は零れ落ちそうなほど見開かれていた。初めて話す話だ。大げさなほどの驚きように、ぼくは笑みを浮かべた。


 大丈夫とはいえないね。恥ずかしながら、ぼくの力では大きすぎる大地を作ってしまったんだ。

 陸と海の間であるこの場所に、ぼくは倒れて眠った。起きると、その周辺の地には下草と、ぼくの力で果実の生る木が生えていた。

 回復する端から力を吸い出されることに驚いて、その場所から僕の力が漏れないように結界で区切った。そしてまた、眠った。次に目が覚めると、力が充足していた。結界内には、生まれた草と木とぼくの力で満ていた。


「寝てるだけで、木が生えるんだ!?」

「木が増えるの?」


 あはは。ぼくの力は、命を生み制御する力。今の命属性のベースだよ。本体でうっかり寝たことと、荒れた大地がぼくの力を吸い出してしまったことが原因だね。今はもう、そんなことないよ。ちゃんと、順番に説明するから。


 次にぼくは生き物を作ることにした。大地を作ることに失敗したけど、命を作ることはぼくの専門だからね。マニュアルを捨てて最高の生物を作ることにした。

 知性と優しさと力を備えて、すぐに死ぬのは可哀想だからぼくと同じくらい生きられるぼくに近い生き物。

 能力だけでは作れなかったから、ぼくの影を分けて作ったその種族は影種族。

 そして、ぼくの羽の飛ぶ力を分けて作ったその種族は虹種族。影と違って大きく作ると数が作れなかったから、小さな妖精の形にしたけれど、可愛く作れたと思わないか?


「「可愛いの!」」


 そうだよね!上手くできたんだ。

 だからぼくは、そこで帰った。ぼくの国から、その二つの種族を見守った。

 特に食べ物とかも作らなかったけど、生まれ持った能力で平気だし、偶然作ってしまった木も、ぼくを分けて作った種族のエネルギーを蓄えて循環し、結界内の木にはたくさん果物も生っていた。

 時々声をかけながら、緩やかに増えていく種族をずっと見ていたんだ。

 そして、ぼくも一緒に暮らしたいと思った。

 マニュアルや他の話だと、作った生き物は劣化して、性格の歪んだ者が現れると聞いていたけど、そんな兆候は見られなかった。まさに、理想郷だった。


 本体のままだと、また大地におかしな影響を与えてしまうし、形代に意識を移せば、この世界の創造主として世界全体を見守ることは難しくなる。

 だから、その時の2種族に一緒に暮らしていいか聞いた。了承をもらった。

 そして、ぼくの髪で作った形代で、この世界に降り立った。歓迎してくれて、嬉しかったよ。

 形代とここの木々を繋げて、この結界内のぼくの力と大地を通して、創造主としての大部分の力はこのまま行使できるようにした。

 それから、ぼくはずっと此処に居る。


「そうなんだー。」

「でも、ぼくたちが居ないよ?」

「他の種族もいないの。」

「次に作ったの?」


 そうだよ。一緒に住みだして、2種族しかいないのは寂しく感じた。

 魔法の属性になぞらえて、火と風と土と水の種族を作った。たくさん作ることになるから、影種族や虹種族ほどの力は与えられなかった。それでもぼくの力を分けて、初めの2種族と同じように生きて行けるようにした。

 それからは、楽しかったな。増える種族も全て、歪みが無かった。

 でも、その内に気が付いたんだ。ぼくの力を分けた者同士で増える時に、ぼくの力が引かれていくことに。ぼくの力で、無意識にぼくから力を引き出して増えてるんだから、歪みようが無いよね。

 ぼくは最初の大地を作った時に倒れたように、スタミナが無いんだ。それに、寿命を作らなかったから還ってくる力も無い。

 これ以上引かれるのは不味いと思って、増えることを止めた。


 理想の生き物だと思ったのに、残念だった。だから、ぼくの力を増やすことにした。

 創造した世界で生んだものが、力を蓄えてぼくに還ってくれば、その力がぼくの物になるんだ。

 でも、作った種族を一度力に戻す事は出来なかくて、新しく作ったのが獣種族。ぼくの力を少しだけ分けて、増えるタイミングが早いて寿命のある生物を作った。

 そして、外の荒れ果てた大地では力を蓄える所か、抜けてしまう。ぼくが初めにそうだったようにね。そこで、結界の範囲を狭めて、森の一部を外に出した。根でつながるこの木は、結界内で蓄えた力を随時外の大地に放出してくれた。いずれ、外の大地も利用できる大地に変わるように。

 もともとぼくの力の少ない獣種族は、外に出した森に住むことが出来た。増えながら、いずれ森の外に出る時を待つように、大半は外の森に住み着いた。

 急速な投資は、思った以上に引き出される力の方が多かった。

 安定するまでの時間を持たせられなかったぼくは、また倒れた。


 次に起きた時には、獣種族の増減が安定していて、初めに作った6つの種族の総数が半減していた。古い方から、ぼくのために満足したと言って力を還してくれたんだ。

 別に、ぼくが力の使い過ぎで消滅しても、この世界も君たちも影響ないんだよ。この中途半端な状態だと、少し問題もあるけど。それに消滅さえしなければ、あの子達がここで生きているだけで、あの子達に分けたぼくの力がこの結界内に巡るから、ぼくの回復に影響ないのに…ちょっと、心配性過ぎるよね?ぼくの力を分けた種族は、ぼくを意識しすぎる。一緒に居たのに、勝手に居なくなっていて、寂しかったし怒ったよ。だから、力は溜まったけど、増えることを止めたままにした。


「ぼくたちはずっと一緒に居るよ!」

「そうなの!」


 ありがとう、嬉しいよ。君たちを作るのまで、あと少しだよ。 


 その後ぼくは、外の大地をどうにかすることにした。

 このままでもいずれぼくの力で満ちて、獣種族が外で増えだし、ぼくの力が及ぶ範囲が増えればそこから創造することも出来たと思う。

 だけどその広い土地に、荒れた場所でも生きることができて自分で土地を開拓してぼくの力の及ぶ範囲を増やせる生き物が増えれば、もっと早く力を増やせると思った。その力で、ぼくの種族を増やせると思ったから。

 捨てたマニュアルをもう一度確認したよ。創造の順番は、植物で獣で人らしい。一番力の入りのいい生き物は人だけど、安定させるまでが大変らしい。でも、ぼくの作った獣種族よりも短い時しか生きられない者だった。他の数倍あるぼくの命の能力でなら、マニュアルにある植物の感覚で増やしても大丈夫そうだった。


 そこで、ぼくの力の満ちた結界内の土からマニュアル通りに人を作った。まとまった人数を作り、命令を与えた。

 人よ、子を生み増えて地に満ちよ。全地で種をまき緑を育て、地を開拓せよ。ってね。

 食べ物が必要な種族なので、増えやすく循環の助けになり人の糧となる植物の種を作って与えた。 

 荒れた大地を開拓して安定して増える地盤を作るまでに死なないように、作った内の数人に5代まで続く限られた力を与えた。

 最終的に国というものを作るようなので、そのタイミングを早めるために、異世界の知識を得るための手段として召喚の魔法陣を与えた。

 それから人を、森の外の開拓大地に送った。


 ぼくは、ほとんどない見守る力を使って、できるだけ人を見ることにした。

 今まで作った中で、ほぼマニュアル通りのあまりに限られた力しか与えられなかった生き物だ。

 案の定、力を引き継げなかった者は3代目辺りから劣化による歪みが見らはじめた。そのことを残念に思ったぼくは、それを見守ることの最後にした。

 劣化の具合に合わせて、命と光と闇の属性の発現確率を下げるようにした。もともと、劣化が過ぎるようなら消すつもりで作った汎用型属性だからね。悪用されると大事になりやすいんだ。便利だから、開拓が終わるまで完全に無くすのは止めたけど。


 その数年後ぐらいに、ぼくは君たちを作った。


「やっとぼくたちだね!」

「待ってたよ!」


 あはは。お待たせしました。

 君たちを作ったのは、ぼくと一緒に居てくれる子を作りたかったんだ。

 それと、不意の出来事で倒れた時の、ブレーカー役だね。

 ある程度の力を君たちに分けてあるから、うっかり力を使い過ぎても君たちさえ生きていれば、ぼくの消滅は防げるんだ。そうしたら、君たちも残った子達も、無理にぼくに力を還したりしないだろう?

 ぼくに寝てる間の記憶は無いから、混乱が起きた時に止めたり説得を頼むね。あと、ぼくが起きた時にその間の事を教えてくれるようにぼくと君たちの回線は繋がりやすくなってるよ。


「うっかりしたら、駄目だよー?」

「気を付けてね。」

「気を付けるの。」

「あと、4人の理由を知りたいの!」


 はい、はい。気を付けるね。

 4人の理由だけど、始めは作った種族の属性に闇と光の空きがあるから、1人づつの2人を作ろうと思ったんだ。

 でも、もしうっかり僕が寝ることになったら、同じ種族がいた方がいいと思ったんだ。

 だから、左右で分けて2人ずつの4人にしたんだ。これなら、寂しくないだろう?


「うっかりしたら駄目なの!」

「そうなの!」

「そうだよー?」

「ちゃんとしてね?」


 心配性だね。確かに、君たちを作ったのは倒れた後の保険も兼ねているけど、森を焼かれるくらいしないと倒れるほどにはならないから、本当に保険だよ。


「ほんとうー?」

「心配だよー。」


 本当だよ。もしそんなことになっても、ぼくは力の回復が早い方だから、そんなに寝ずに起きられるはずだよ。


「不安なの。」

「さっきのお話の中でも、倒れてるの。」


 大丈夫、大丈夫。今までも、結構早く起きてるんだよ?

 寝た後に無理に力の消費をしたりしなければ、すぐに起きられるから。

 種族の増加も止めているし、人は増えた分だけ減ってぼくに力が還ってくるから、大きな力を使う事なんてめったにないよ。安心して。


「もしうっかり寝たら、怒るよ?」

「そうだよ?」

「怒るの!」

「こてんぱんなの!」


 あはははははっ!それは、怖いね!

 気を付けるようにするよ。


 心配してくれた彼女たちを宥めるように、順番に頭を撫でる。

 人の開拓が終わる時、ぼくの力が多くなり、またぼくの種族を増やせるようになる日を楽しみにしながら。





 これは、出て行った人の子孫の数人が此処に帰ろうとして、力の濃度の違いに耐えられずに散った数日前の話。その後、結界は森の深部でも耐えられる者以外の侵入を拒むように変更した。

 そしてこれは、結界の外の森が焼かれる数年前の話。またもや眠りについたぼくが、彼女たちを心配させる前のこと。

 もちろん、眠った後に異世界人の召喚が相次いで力が溜まらず、起きれなくなることも気付いていない時の話。


 創造主としての権限をほぼ形代に移していて、本体なのにどうにもできなくなることを、完全に失念していた時の話。

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