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考えるのをやめましたが、センスがいいようです

「どうしたの、レイ?困った顔してるよ?」


 部屋に入ってきたメイが、こちらに飛んで来てくれたので、捕まえて抱きしめる。


「大丈夫です。ちょっと考えすぎただけです。」

「そうなの?」

「無理しないでね。」

「…ありがとうございます。」


 横からマキアに抱きしめられた。

 柔らかい…なんて幸せなんだろう。

 どうせ、難しいことを考えても解らないんだから、目の前のことだけを考えていればいいんだ。

 そうに違いない。あぁ、転生して良かった。


「仲良しなの?」

「くっつくの?」


 身体に衝撃があったので驚いた。

 白い髪の双子のようにそっくりな美少女2名に、抱き着かれていた。

 この二人が光種族なのだろう。

 光種族…どこかで見たようなマントの白バージョンを着ている。

 今はフードを下しているが、もしかすると、被れば最近見たような効果があるのかもしれない。

 

「ルルは、ルルフェザードなの。」

「リリは、リリフェザードなの。」

「…レイヤードです。よろしくお願いします。」


 二人は目の色が違った。青い目がルルフェザードで、緑の目がリリフェザードらしい。


「どうしたの?」

「何、話してたの?」

「ええと、そちらのお二人から、こちらにあるじという方寝ていらっしゃると聞いたんですよ。」

「そうなの!?」

「話しちゃったの!?」


 端的に先ほど話したことを伝えたら、二人…ルルとリリが、ラストとロストの方に行ってしまった。

 突然の権幕なんだが、聞いたらいけないことだったのだろうか。


「え、ダメだった?」

「ダメなの!」

「おバカなの!」

「でも、聞かれたから…異世界人はお客さんでしょ?」

「おバカなの!」

「全部言わなくてもいいの!」

「今更いわれても…。」

「二人とも、ぼくらに任せて遊んでたのに…。」

「それくらい、わかっていると思ったの!」

「メイと遊ぶのは楽しいの!」

「わかったよ。」

「まぁ取り返しはつくし。」


 なんだか、聞いたらいけなかったらしい。

 4人の目がこちらに向いた。

 え、なんかヤバいかも?って直感が言ってる気がする。何?消される!?


「ダメだよー!レイは大丈夫だもん!」


 4人との間に、抱きしめていたメイが飛び出していった。

 ヤバそうな感じが消えた。

 メイがかばってくれたからのようだ。良かった。


「でも、前の異世界人は大変だったの。」

「主を探そうとしたの。」

「そういえば、そうだったね。」

「ダメだって言ったのに、家探しされたね。」

「サイトはうるさいけど、レイは違うから大丈夫だもん!」


 …え、なに。サイトのせいで今、一瞬ヤバくなったってこと?

 ダメだって言われても家探しするって、あいつ何してんだ!?

 とばっちりじゃねぇか!


「メイが言うなら、仕方ないの。」

「どちらにしても、スキル無効なの。」

「そういえば、そうかー。」

「そうだったね。」

「お願いするしかないの。」

「お願いなの。」

「そうだね。レイー。さっきの話、他言無用ね?」

「内緒にしてね?」

「はい。わかりました。」

「約束なの。」

「よろしくなの。」


 そういえば、この無性体は物理魔法スキル攻撃無効だった。

 それなのに、やばい感じが少ししたのは…スキルにも、上位スキルがあるって言ってたからそういうことだろう。

 大丈夫。絶対に内緒にする。


「レイは大丈夫だよ!でも、サイトには特に内緒だから気を付けて?」

「ごめんね。サイトが、そんなことしてたなんて知らなくて…。」

「いいえ。気を付けますので、メイもマキアも心配しないでください。…一応ですが、内緒なのは主という方がこちらに居ることと、寝ていらっしゃるということだけですよね?」

「そうだよ。」

「他は言ってないよね?」

「たぶんそうなの。」

「二人に任せたのは、迂闊だったの。」

「ええと…気を付けます。」


 その言い方は、聞いていて不安になる。

 話の重大さがわからないが、この館に不法侵入されたくないんだよな? 

 何がサイトの興味を引いたのかわからない。念のため、サイトに会ってもここで話したことは言わないようにしようと思う。


「あ、これ、3人で採ったお土産だよ!ルルリリも食べるといいよ!」

「そうそう、さっき受け取ったよー。」

「そうなの?」

「うれしいの!」


 さっそく、ルルとリリが桃を食べだした。メイも黄イチゴを抱えて食べだした。

 お土産って、あげたんだよな?

 まぁ、メイはカワイイからいいか。黄イチゴ、好きなんだなぁ。


「何でも聞いていいの。」

「答えられる範囲で答えるの。」


 ルルとリリにそう言われたが…今度は、答えられる範囲でだけ教えてくれるのだろう。


「では、その白いマントが気になったのですが、何か効果があるのですか?」

「これは光衣装なの。」

「フードをかぶると見えなくなるの。」

「これでさっき、かくれんぼしてたんだよー。」


 ルルとリリが、桃を食べながらフードを被ってくれた。

 突然、二人の姿が見えなくなった。


「すごいですね!メイは、かくれんぼでどうやって二人を見つけたのですか?」

「すごいでしょ!魔力を探すのと、あとしゃべってるところを見つけるのー。」


 なるほど。昨日やったように、風と光で探査をする。

 先ほどルルとリリが桃を食べていた場所に魔力の塊があるのがわかる。

 昨日探査した時には魔力の大きさは4人とも同じくらいに見えたのに、今はラストとロストと比べて小さく見える。桃よりも少し大きいくらいだ。

 これも光衣装の効果でごまかされているのかもしれない。

 桃の魔力も見えるので、魔力の塊がもう片方の魔力の塊に移動していく様子が分かる。

 果物を食べている時って、探査でこうやって見えるんだな…。

 あと声は聞こえないので、桃を一心不乱に食べているんだと思う。


「なんだか、影種族と光種族はマントが似ていて、虹種族と闇種族が羽を持っているのが似ていますね。」

「似てるよー。」

「そうよ。」

「ユーラスやアストロリアにはそういう特徴は見えなかったのですが、他に似た特徴の種族ってあるのですか?」

「他に種族スキルで持っているのはいないわ。」

「そうなのですか?ユーラスの耳が…特徴的だったのですが、風種族の特徴ではないのですか?」


 聞いていいと言っていたのに失言したラストとロストは、黙々と果物を味わっている。

 もしかすると、失言しないために答える気が無いのかもしれない。

 ルルとリリが見えなくなっているので、このままマキアが答えてくれるのかと思ったが、ルルとリリがフードを外して答えてくれた。

 見えないところから声だけ聞こえたら面白い、と思っていたので少々残念だった。

 いや、美少女の顔を見られるので喜ばしいことだった。


「違うの。スキルじゃないの。」

「風の音を聞いたり、便利そうだから、あの耳にしたの。」

「そうでしたか。では、メイが妖せ…ちいさ…虹種族が他の方たちと比べて小柄なのにも、意味があるのですか?」

「そうなの。意味があるの。」

「翅が小さくても飛べるように、体を小さくしたの。」

「たくさん作るためなの。」

「かわいいの。」

「…そうですか。主という方が作ったのですね?」

「そうなの。」

「主なの。」

「そうでしたか。」


 やっぱり主は神様っぽい気がするんだが…あの白い少年と違うのなら、別の神様なのだろうか?でも、ここに寝てるっていうし…。


「虹種族が可愛いのは、主のセンスなのね。素敵。」

「虹種族カワイイの。」

「メイ、かわいいの。」

「あははー!」

「そうですね。私も同意です。」


 メイがかわいいのは間違いない。

 今まで会った相手だけかもしれないが、魔族の顔面偏差値が高いのも、主の趣味かもしれない。

 もし自分が作れるとしても、カワイイのとカッコイイのを作るだろう。

 ずっと寝ているようだが…もし起きたら、会って話してみたいな。

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