人化的な物語「改稿完了」
こんにちは。space3です。
もうちょっとうまくかけないかなと自分の文才のなさに頭を抱えてしまう今日この頃です。
*11/14*人化した際の見た目の年齢を15歳ほどに変更しました。
2014/7/25「改稿完了」
あれから1か月がたった。
俺こと私になってしまった自分は、もうさっぱり女になってしまったことはあきらめてなんとか言葉づかいを直そうと日々精進している。
はっきり言えば、なんか…もう現実逃避というやつだろうか。
そんなわけで前世では、一人っ子だった俺に…いや、私にはうれしい妹と共に平凡な毎日を暮らしている。
この一か月で変わったことがいくつかある。まず、身長だ。いやここは、体長というのか?まぁとにかく体の大きさと言っておこう。
とにかく成長速度がとんでもないのだ。1日2日なら気が付かないのだが5日くらいでもうどうなってんのってくらい変わっていた。
互いに生まれた時の体長は、私が1メートル50ほどリリアが1メートル30ほどだったのに1か月もたつと私が2メートル50、リリアが2メートルと1か月の間に1メートルも伸びたのだ。これは、いったいどうなってるの!とあまりの衝撃にあたふたしながらリリアに聞くと、
*え、普通じゃないの?*
と言いたそうな顔をされたのでこれ以上聞かないことにした。これも、いわゆる本能的に知っていることなのだと割り切ることにした。
いやー、子供の成長ってはやいねー…(遠い目…)
生まれた時の大きさに関しては、卵の大きさもそれくらいだったのでなんとか納得した。
そしてもう一つは、食事のことだ。実は、ここ1か月一度も食べ物を口にしていない。5日くらいはおなかも減らないし、たぶん生まれたばかりの魚の稚魚がおなかに持っている栄養的なもので生きてるのかなーとか思っていたが2週間もたつといくらなんでもおかしいだろうと聞いてみると
【ごはんなんていつも食べてるじゃん】
と返された。
さっぱり訳が分からなかったのでさらに聞くと、なんでもこの世界には、魔力というものがあるらしく自然に空気中などどこにでもある魔力と体の中にあり自分で自己生産している魔力がある。これを自然魔力と体内魔力としよう。
てか魔力とかマジファンタジーじゃん!と内心思ったどころかお祭り騒ぎのようになってしまい驚いた表情を隠し通すのに必死だったことは、割愛しておこう。
それでその自然魔力を自分たちは、食事として常にとりつづけているのだそうだ。
しかし実際に生命活動に使うのは、ごくごく一部で残りは、そのまま体内にため続けるらしい。ただし今は、生まれたばかりなので体の成長に魔力を多く使っており余剰魔力は、あまりない。
え、これってチートじゃね。
いやー、餓死する心配がないってのはありがたいんだけどなぁー
このままでは、私の平凡に竜生を過ごそう計画がまたもや灰になってしまう!
ここは、ファンタジーの世界なのだ!人化の魔法があったっておかしくない!という根拠のない自問自答をへて人化して人里でのんびり平凡に過ごそうと思っていた
のに!
屋根のある生活が恋しい――
雨さらしはいやだーー
風邪も病気にもならないけど…
だべものを食べる必要がないなどと、どう考えたって普通じゃないし、周囲から変な目で見られるに決まっている!
それに一生食べ物のおいしさを味わえないなんてとてもじゃないが耐えられない!
と思っていたのだがどうやら一応食べ物をたべることもできるらしいのでよかった。
聞いた後に
【もしかして生肉たべたかったの?】
と頭をかしげて上目づかいで見られてあえなく撃沈しかかったのは言うまでもない…
ちなみに生肉はちゃんとお断りしました。
そこまで文明人やめてないぞー…何もないけど…ぐすん
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しかしながらまだまだ平凡に竜生を過ごそう計画までの道のりは、厳しいのだ。
まず、もっとも重要な問題は、人化だ。
人化ができなければ何も始まらないのだ。
竜の姿で近くまで行くことは、できてもそのまま人に会うなんて自分がその立場だったら腰を抜かして気絶してしまう自信がある。
そもそも人がこの世界にいるのかすら怪しいのだが考えないでおく←現実逃避
一番有力な方法は、念話も魔法ではないかということだ。
つまり念話は、自分が相手にこの言葉を伝えたいって念じたらつかえたのだから人化も人の姿になりたいと念じたらできるのではといった発想である。
もう投げやりだがこれしか思いつかないのだから仕方ない。
さっそく人の姿をイメージして思い浮かべる。
すると突然視線ががくっと下がった。
急いで自分の姿を確認してみる。
そこにあったのは、裸の金髪少女だった。
ぎゃぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
声にならない悲鳴をあげていた。
服っーーーーーーーーーーーーー!
とっさに服を着ている自分を想像する。
服っ!とにかく服だ!なんでもいい!服だっ!
気が付くとそこには、水色のワンピースを着た15歳くらいの金髪の少女が立っていた。
しばらく呆然としているとリリアがこちらを向いてきた。
【お姉ちゃんいいなー!リリアもやるーー】
と言いながら気が付くとそこには、私と同じ水色のワンピースを着た銀髪碧眼のやはり15歳くらいの少女がたっていた。
そしてリリアがかけてきて
「お揃いだね!お姉ちゃん!」
と念話ではなく言葉で話しかけてきたのだ。
ついに私が撃沈してしまったのは言うまでもない…..
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あれから15分後わたしたちは、丘のふもとの水辺に来ていた。
お互いに自分の顔を確認するためだ。
「見るよ」
「うん」
「「せーの!」」
そこには、金髪と銀髪の違いしかない碧眼の15歳くらいの双子の少女二人が写っていた。
「そっくりだねお姉ちゃん!」
わたしはあまりの驚きから口をぱくぱくとさせていた