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逃亡【?】的な物語

こんばんわ。space3です。

なんで英語の点数あがらないかなーと思う今日この頃です。

「盗賊【?】な物語」の一部をこの話の内容と矛盾しないよう改稿しました。

それではどうぞ。


お兄さんの部下が検査器具を取りに行ってからかなり時間がたっている。

門番のお兄さんと盗賊(かなり可能性は低くなったが)のリーダーは睨み合って一言も発していない。

この間に少し変わったことといえばリリアが少し周りの騒ぎで目が覚めたのか


「なにかあったの?お姉ちゃん?」


と聞いてきたぐらいだ。

まだ体力が回復しておらず、ねぼけていることからまだはっきりと状況を認識したわけではないらしい。


そんななか私はなんとかこの状況を脱却する方法を考えていた。


(うーん…まずこの檻から脱出するのが最優先だなー。でもどうやって脱出しようか…そこが一番の問題なんだよなー)


そう言ってため息をつく


(でもさっき門番が検査するとか言っていたよな、どんな検査なんだろうか、だが場合によっては檻から出されて検査するかもしれない。いや、檻から一時的に出されるのはかくじつかな?檻の中にいるまま検査をするとなるとこの檻の格子の幅は狭すぎる。どんな検査器具かは知らないが檻から出れればこっちのもんだ。魔力さえ補給して餓死状態を回避すればチャンスはあるはず!たぶん……)


一通り考えてからリリアにほかの人に聞こえないぐらいの音量で話しかける。

魔力の量が心もとないので念話という選択はなしだ。

本当は人間には聞き取れないほど小さい声なのだがリリアは竜のチートな聴力で聞き取った。


(リリア聞いて。このあと一時的に出してもらえるみたいだからその時に一気に逃げるよ。)


(竜になってもいい?)


(うーん…だめ。ここをでたら全速力で振り切って逃げればいいから。でもりゅうになったらだめ。)


(どうして?)


(それは、ここで竜になんかになったらこの町に入れなくなってしまうかもしれないでしょ?今私たちはこの町しか知らないんだから。)


たしかに理屈としてはあっていたし、その理由も入っていたのだが…


(ここ数日間のこの盗賊(仮)の奴らからの話から竜だとなんかばれたら世界中から狙われるに決まっているんだから隠すに越したことはないし、なにしろ私とリリアの平凡な行商人幸せ計画が根本から揺らいでしまうではないか!)


私情もかなり入っていたのであった。←むしろ私情の方が多いかも…


そして竜だからではなく神竜だから狙われているのを訂正するものは誰もいないのであった。





****************************





「はぁはぁはぁ…先輩持ってきました。」


どうやら門番のお兄さんの後輩が戻ってきたようだ(以後後輩)

走ってきたようで息を激しく吸っている。


「よし!おい!そこの冒険者!そちらが言うモノビトを連れてこい!おい!そこでこそこそ何をやっている。」


そのとき冒険者といえばリーダーとその仲間が集まってたしかにこそこそと話をしていた。


(おい、リーダーどうします?もし、モノビトかどうかの検査でもしもあの少女たちが神竜だとばれたら…)


(ただの検査だろ?そんなんで種族までばれるか?)


(いや、あいつらが持ってきた道具を見てみろ、ありゃ、ギルドカードを作る機械でっせ。あそに血を2、3滴たらして個人の種族や魔力、年齢、性別、所属国、出身国なんかを読み取って作るやつ。)


(そんなことは知っとるよ!でもその情報はカード作らんと表示されんやろ)


リーダーがバカにされたのかと思ったのか強めに反論する。


(いえ、ギルドカードを作るときにほかのギルドに登録されてないか重複を調べるために一回カードしゃなくて紙に出すそうです。そこでギルドに登録されているのか調べるのかと…)


(((((……………………)))))


全員の視線が交差しあう


(確実にばれるな…)


誰かがつぶやく


(調べてみるといいさなんて得意げにいったやつ誰?)


みんな一斉に視線をそらす。

あのとき全員得意げにそう思っていたからだ。


(逃げようか…..)


ぼそっとつぶやいたリーダーに全員が首を大きく振って同意する。


(荷馬車はどうする?)


(捨てるしかないな…なーにあの神竜を売れば荷馬車なんてゴミにも思えるほどの金が手に入るんだ!場合によっては貴族になれるかもしんねぇ!)


(おぉ….)


周りからざわめきが起こる

そのあとは誰が神竜を運ぶかどこに向かうかなどが決められた。

そして決まったところで門番に声をかけられたのである。


「へいへいもっていきますよーちょっと待っていてくださいねー」


リーダーが適当に返事をして仲間たちと共に荷馬車の檻に向かう。

その後方では入国をまつ行商人などが遅いなーなどと愚痴を言っていた。





************************





魔力を遮断している檻が開かれた。

それ同時に命の源である魔力が檻の中に流れこんで来る。

私は自分の体が魔力を吸収して少しずつ回復していくのを感じていた。

リリアには事前に眠っていて意識がないふりをするよう言ってある。

そして私が合図したら一斉に逃げ出すという何とも安直な作戦だ。

合図したまで動かないのは檻から出てすぐだとまだ生命活動以外に使う魔力に余力がないからである。

少しでも回復してからでないと術をといて竜体に戻ることもできない。

まぁ今回の作戦では竜には戻らないのだが。


「よし、両手足を縛ってから2体を持ってこい。」


両手、続いて足に縄がかけられ縛られていく。

そしてそのまま担ぎ出された。


私はリリアに合図を送るタイミングを計っていた。

幸い目隠しはされていなかったので周囲の状況はよくわかる。

リーダーとその仲間はしきりにうなずき合って何か意思疎通をしているのだろうが自分には何がさっぱりなので気にしても仕方ないと思い気にしないことにした。


門番のお兄さんが私たちが自分の方に向かっていることを確認すると後輩が動かすのに悪戦苦闘している検査機器の手伝いに行った。

いや、あのお兄さんの顔からして何やっているんだ!とか言ってしかるつもりなのだろう。

その証拠に後輩はお兄さんが近づいてくるのを見るととんでもなくあわてだしたからだ。

お兄さんの注意が後輩に向いたその瞬間盗賊(仮)の視線が一斉にお兄さんにくぎ付けになった。

いまだつっっっ!


「いまだつっっっ!」


逃げたのは……………………私たちではなく私たちを背負った盗賊(仮)たちだった。


やっと期末テストが一息ついたところで次話投稿予告です。


次話投稿予告

2013/12/11から12/13の間

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