入国【?】的な物語
やっと仕上がりました。ふぅ...
10/29
種族紹介の神竜と古代竜の設定を変更しました。
10/31
挿絵を追加しました。ハッピーハロウィーン!
11/4
登場人物紹介を割り込み投稿しました。
11/16 !重要!
このまだと次話に矛盾が生じるため一部を加筆及び改稿しました。
はい、みなさんこんにちは。
ただ今絶賛つれさらわれ中のリンです。
あのあとさすがに顔を青くしていたのにきづいたのか今は、魔力をシャットダウンする檻の効果を少し緩めてもらいました。
まぁ実際には顔を青くしていた私たちをみた見張りの人が檻を少し開けて覗いたときにしっかりと檻を閉めなかったためにほんの少しだけ魔力が入り込んでいるだけだけど。
なので私たちが苦しんでいた理由が魔力の枯渇だと気づいている人はいないみたい。
まぁほんとに少しだから最低限の生命活動ができるようになった程度だけれど。
しかしおかげで九死に一生をとげました。
いやー走馬灯ってあんなのなんだねーと今思う今日この頃。
でもまだまだあんまり動けません。
なのであまり動かず逃げ出す機会をうかがって体力を温存しております。はい。
私以上に危険な状態だったリリアですがどうやらなんとか持ち直したようです。
逃げ出したら絶対こいつらに制裁をくわえます。
手加減は一切無しです。
妹を危篤まで陥らせたこやつらを絶対許しません。
さぁどう調理してやろうか、ぐふふふふふふ…
檻の中からどす黒いオーラが放たれていた。
なぜか前に座っていた御者がとんでもなく冷や汗をかいていたのは言うまでもない。
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馬車に囚われの少女2人をのせた盗賊【仮】一行は、果てしなく続く草原を進んでいた。
もうすでに囚われてから7日。
もう少しで生まれてから2か月は、立つのではないだろうか…もうあんまりわからんくなってきた。
「おーい見えましたぜー!リーダー!」
御者がリーダーに声をかけている。
「よーし見えたか―!そのまますすめ―」
リーダーがやっとといった感じで安堵の息をもらしている。
何かと思いちょっと目を向けてみるとそこには、いかにも中世ヨーロッパ的な雰囲気の町があった。
しかし見えたといってもゴマ粒程度であったが、まぁそこは、あれです。竜とかいう種族の視力のおかげでまるで目の前にいるのと同じくらいで見ているように見えた。
どうやら聴力や筋力のほかにも視力までチートのようです。
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あれから1時間ほどたった今。
わたしたちは、この中世ヨーロッパ風の町へと入る列に並んでいる。
ならんでいる最中にものすごく引いた目で見られたり、
憐みの目で見られたり
またまた明らかにロリコンが見る目で見られたりもした。
おい!見世物じゃないんだぞ!
町は、周りをぐるっと城壁で囲まれているようでかなり大きな町のようだ。
城壁で隠れて見えにくいが城の先端らしきものも見える。
城壁の門の上にこの町の名前と所属国らしきものが書かれている。
中央都市国家連合共和国
都市国家 ガリシア市国
※作者は人物画がこれでもかという位壊滅的です。そのため挿絵は、すべて背景のみとなります。ご了承ください。物語に出てくる人物を重ねてご想像ください。
この世界の文字を見るのは、初めてだったがなぜか違和感なく読むことができた。
よくよく考えればこの世界の言葉も理解していた。
どうやら都市国家のようだ。
「次!戸籍ギルドまたは、その他のギルドの身分証を提示せよ!」
どうやら自分たちの番が回ってきたようだ。
その言葉を発した門番が私たちを見た途端突然険しい表情になる。
それに対して一行は、まるでどこ吹く風のようだ。
「おい!この都市国家は、奴隷を認めていない!奴隷の持ち込みは、禁止だ!持ち込めば解放奴隷になるがいいんだな!」
すると一行は、まるで勝ち誇ったような表情で
「ふーんお兄さんよう、これは奴隷じゃないよ。これは、僕たちのれっきとした持ち物さ!」
「なに!」
門番のお兄さんの表情がさらに険しくなる。
表情から察するに奴隷という身分そのものを毛嫌いしているらしい。
門番のお兄さん、どうやら人はみな生まれながらにして平等といった考えの持ち主のようです。
「ふーん、なら調べてみるといいさ!こいつは、戸籍ギルドどころか奴隷ギルドにさえ登録されていないはずだ!」
「ふふふ、登録さえされていなければ人や亜人とさえも認めてもらえない、これがこの世界のきまりじゃなかったかぁ?」
別の仲間が後の言葉を続ける。
それに対して門番のお兄さんは、悔しそうな顔をしている。
「くそっ!しらべるぞ!検査の道具を持ってこい!」
お兄さんが近くにいたほかの兵士に声をかけている。
「はっ、はいただいま!」
近くの兵士は、急いで検査の道具を取りに行ったようだ。
どうやら門の前でひと悶着ありそうです。
次話投稿予告
1013/11/6から11/7の間