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動画中継1

 空を見上げれば澄み切った青い空、田圃には頭を垂れてたわわに実った稲が収穫をまだかまだかと待っている。そんな日本人の心にある原風景を、血に汚れ、肌は青黒く、瞳は白濁し瞬きもせず、口からは穢れた唾液を垂れ流している異様な集団が、踏み荒らそうとしている。


一人の槍を携えた女性が怒気をあらわに一喝する。

「お百姓さんの苦労を知らないのか!この腐れゾンビども!!!」


異様な集団が一瞬動きを止め、一斉に女性へと向きを変え捕食しようと距離をつめてくる。


女性は、田圃の無い場所まで誘導しながら先頭のゾンビに槍で一撃。


「てぇい!」


鋭い声とともに突き出された槍は、正確にゾンビの眉間を割りその中に詰まっている脳を破壊する。

女性は素早く後退し距離をとる。脳を破壊されたゾンビはその場で動かなくなり、崩れるように倒れる。後ろにいた他のゾンビ共の一部が、動かない死体につまずいて倒れる。

起き上がろうとするゾンビの頭を、女性は槍の石突きを使い無言で潰す。


倒れずに進んでくるゾンビ共が、ジリジリと女性を包囲する。腰に溜めた槍を円を描くように横へ一閃、ゾンビ共は足を薙ぎ払らわれるか跳ね飛ばされていた。


「さすがに疲れてきたわね」


息を荒くし大粒の汗を流しながら女性がつぶやく、周りには頭を割られたゾンビの死体が10体以上転がっている。


「両手は疲れて震えはじめているし、背中は突っ張ってきているし周りは臭くて汚いモノに囲まれてるし…最低」


彼女はため息をつきながら愚痴る、しかし、その目は獲物を狙う猛禽のように鋭い。注意しながら周りの地形を確認する。


「さ・て・と~」


彼女は急にゾンビたちに背を向け、槍を抱えながら猛ダッシュで走り出し、途中何度かジャンプをしながらバリケードの前に立つ。


「腐れゾンビの『ピ―(放送禁止用語)―』ども、ここまでこれるなら来てみやがれ!」


その声にか、それとも罵倒に反応したのかゾンビ達は低くうなりながら彼女を目指し迫ってくる。


「私まであと10メートル、この10メートルが絶望的な距離だと思いなさい!」


彼女がにやりと笑う。


先頭で進んでいたゾンビが消える、それに続くゾンビたちも消えていく。ほんの数分で100体以上のゾンビが消えた。


「それじゃ~後処理お願いしますね~私、汗かいちゃったからお風呂ね~」


片手をひらひら振りながら彼女はその場所を去っていく。入れ替わりに今までバリケードに隠れていた人達が、棍棒やシャベルを持って出てくる。ゾンビが消えた場所にいき武器を振り下ろす、ゾンビ達は落とし穴に落ちていた。全てのゾンビ達を処理しその他の死体を運んできてから、消毒用石灰を撒き土をかけて穴ごとそのまま埋める。


「後処理ありがとうございました」


先ほどの女性が線香と水が入った桶を持ってやってくる、作業が終わった人達は手ごろな丸石を一つ持ってきて死体が埋まっている場所に置く。


「せめて、本当に死んだあとぐらい人らしく…ね」


彼女はポツリとつぶやき、丸石に水をかけて清めたあと線香に火をつけて手を合わせる。他の人達もそれにならい静かに手を合わせる。


静かに時間が過ぎていく……。



……しかし、この世界は静寂を求めていなかった。


少年は自慢のマウンテンバイクで偵察をしていた、先ほどの戦闘でバリケードの防御力は低下している、新しい穴を作るにしても時間がかかる。今、ゾンビ共が大量に来たら守れない…。


「あの光は?」


少年は何かが反射している光を見つける、手馴れた仕草で単眼鏡を出し光の元を確認する。


「あれは……」






読んでくださり本当にありがとうございます。


一応ですが、法令みたいなもの→Q&A→動画映像 といった流れをやろうと

していますが、自分のダメさに泣いてます。

先生、才能が……ほしいです。

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