IN ゲーム世界
この作品の作者はものすっごい国語できないド素人なのであまり期待しない方がいいです。ほぼ確で改行とかヤバいし色々終わってるので…
それでもいいよっていう優しい方のみ読んでください
あと多分失踪すると思う
このMMOの世界に始めて入ったのは3月下旬のとある夜ことだった。少年は早速、利用規約をほとんど見ずに同意して、アカウントを作り始めた。それが非日常な体験の入り口だと知らずに…
このゲームは敵と戦うのが主だがRPGでもあるのでストーリーもちゃんとあるらしい。そんなゲーム内容に期待を膨らませながら自分のキャラを作る画面に以降した。最近は自分のキャラをおんなにしている人が多くなっていると思うが、彼は逆張りの気質も多少あったのでキャラの性別はおとこにした。そして見た目だ。まず顔を作る。ネタ系に全ブッパしようとも考えたが、ダークファンタジー要素もあるらしいのでシンプルにイケメン風にした。
次に体型だ。身長は普通に現実で170くらいありそうなくらいにして、若干痩せ型の細身な感じにした。
次に髪型だ。彼はどちらかというと長めの方が好きだった。なので前髪は片目が隠れそうなくらいにして横は耳が8割隠れる程度、後ろは縛るくらい長めに作った。
そして髪色だ。黒が似合っていたので黒にした。彼はこのキャラを作ったとき刀が似合いそうだったので戦う剣キャラにしようと考えた。
この作品はロールという概念があり、それも自分で決めれて後からでもゲーム内で変えれるらしい。ただしこのゲームは上級職みたいなものはないので、ホントに好きに決めて問題ないのである。魔道士、神官、パラディンとよくあるやつだったり、ファンタジー要素があるのか吸血鬼だったり、ダークな感じもあるからなのか知らないが普段敵に回ることが多そうな暗黒〜っていう感じのロールだったり、挙句の果てには配達員とかいう現実の職業のロールもあった。
配達員?????
いや普通に考えてゲームの世界で宅急便やるか?とツッコんだ。それが普通の反応だ。戦えはするけど、配達したら経験値とか入るのかな?とか思いながら無数にあるロールを見てるとで剣士というロールを見つけた。剣キャラにしたい彼のロールはそれに決定した。
キャラメイクの最後の項目は名前だ。頭の中で候補が多くて悩んだが、最終的にはこの名前にした。
『カルマ』
カルマとはサンスクリット語で「行為」、または行為の結果として蓄積される「宿命」と意味を持つ。
まあ、なんかカッコ良さげだしこれゲームだからこんな名前でええやろくらいの気概でつけた名前だ。別に垢BANされそうな名前でもないし。そうしてこのゲーム世界にまた新たな命が誕生した。
『剣士カルマ』という
プレイを始めるというボタンを押し世界に入ってきた。そして彼は謎の感覚に襲われた。
「え?は?」
彼は驚いた。なぜなら自分自身がこのオンライン上のゲーム空間のこの世界に剣士カルマとして入っているからである。
「ここはどこなんだ。さっきまで自分の部屋にいたはずなのに…」
みなさんこれが常人の反応です。普通は驚きます。彼は自分がどうなってるのか理解できていなかった。それから彼の目の前に精霊みたいなのが現れる。
「カルマよ、あなたにはすべき役割がある。」
「は?って精霊?ってことは…」
彼は自分が陥った状況をやっと理解できた。
「俺、この世界に入りこんでしまったのか…」
彼の動揺が抑えきれないまま精霊は喋る
「この世界は魔王によって侵略されそうになっている。そこであなたにはその脅威を防ぐための力になって欲しい。」
彼は精霊の話をほとんど聞き流している。もう脳内がオーバーヒートしてゲームオーバーになっているようなものだ。だが精霊は彼のオーバーヒート状態を認識していないように喋っている。
「まずは、向こうにあるアグテイルという街に向かいなさい。そこにはギルドがありパーティーを組めます。みんなの力を合わせて魔王の脅威を退けてください。」
そう言って精霊は消えていった。まあ彼としては今それどころではないのだが。どうすればいいか分からなかった彼は、ゲームならポーズメニュー的なやつが開けると思い自分自身をガチャガチャやってみた。すると、
「ピコッ」
メニューが開けた。
「おいおいまじかよ。」
そう思いながらメニュー画面の設定を押した。そしたらその欄に『ゲームを終了する』というものがあった。これを押したら戻れるんじゃねと思い押してみると、何かに引き込まれる感覚に襲われた。そして気づくと、見慣れた自分の部屋にいた。
「戻ってこれたのか…? 今のは一体…」
非現実的なことが現実で起こったみたいな変な感じがしている彼は、何が今何があったのかを一旦頭の中で整理した。でも少し思ったことがあった。
「これもう一度、ログインすればあの世界に行けるんじゃ…」
そう考え、もう一度ログインした。すると何かに吸い込まれる感覚がした。そして顔を上げると、さっきの現実ではない世界が目に広がった。そして彼はなんでこんな状況になるのか解決しようと思い、このゲームの運営に質問することにした。彼はメニューを開き設定で運営へ質問を送った。質問の内容はこうだ。
「なんで俺自身がこのゲーム世界に入り込んだのですか?」
彼は自分をバカだと思った。普通に考えてこんな頭オカシイ質問書いても意味分からないと思ったからだ。暫く待つと運営から回答がきた。
「あなた、利用規約を無視してゲームをプレイしましたね?」
図星である
「このゲームは自分自身がこの世界に入り込んで自分の作ったキャラとしてプレイするMMOですよ?」
始めて知りました
「そんなの知らずに入るとかバカすぎだろwww」
なんかすんげぇムカついた。運営の性格の悪さが垣間見えた瞬間であった。絶対面白がってるだろ…。
みなさんも利用規約はちゃんと読みましょう
彼はとりあえずこのゲームを進めることにした。なんか最初に目の前に現れた精霊が言ってた、アグテイルの街に行くことにした。滅茶苦茶なゲームだなと思いながら。
そして剣士カルマの冒険が始まった
おまけ
『LOSTORY 』利用規約 一部抜粋
この商品は自分自身が自分のキャラとなりゲームをプレイします。ゲーム内で食らったダメージは現実には引き継がれませんのでご安心ください。もし、プレイの際に体調が悪くなった場合、すぐにプレイをやめて、現実で安静にしてください。
あとチート行為や迷惑行為は見つけ次第殺しますのでご了承くださいませ