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私って悪役令嬢ですわよね? 〜全てを奪われた令嬢の逆襲〜  作者: 笛路 @書籍・コミカライズ進行中


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50/63

50:講師たちと。

 



 王妃陛下に合格をもらい、ホッとしつつ家に戻ると、玄関に養母と数人の講師たちが待ち構えていました。

 どうやら、チューターやガヴァネスというよりは、専門分野の講師のようです。


「ティアーナ、王城からというか王妃陛下からよ」

「あ……はい」


 気が早すぎます。

 さっき王妃陛下に教育を受けるよう言われたばかりなのですが?


 講師たちをサロンに案内しながら事情を聞くと、やはり王妃陛下からの強制召集でした。


「帝王学、社会学、マナー、ダンスの四人で、基本は毎日午前のみの二科目で組む予定です」

「わかりました」

「ダンスの際は、できる限り王太子殿下が来られるそうですが」


 ――――わざわざ?


「マナーとダンスにつきましては、履修し終えていらっしゃるようなので、ヴァイラント特有のルールなどを学ぶのみで大丈夫かとは思いますが。殿下はそれでも来られるそうです」

「あ……はい」


 どこまで先回りしているのでしょうか。たぶん、私が断るだろうと踏んで、先にダンスの講師に伝えていたようですが、そんな時間があったようには思えませんでした。


「先ほど、早馬で手紙が届きました」

「っ、ご迷惑をおかけいたします」

「愛されている証拠ですよ。殿下にしては珍しく、乱れた文字でしたから」


 ヘンドリック殿下は、見本のように美しい文字を書かれます。

 誰でも読めるよう、見やすく綺麗な文字で、というのが信条のようで、以前にそんな話をしました。

 帝王学の講師が手紙にあったサインをじっくりと見て「本物だ」と保証しなければならないほどに、字が乱れていたそうです。


「稀に偽物なども出回りますから」

「なるほど」


 王族の名前を勝手に使ったりすれば、不敬罪や反逆罪になるのでは? と聞くと、全員がこくりと頷きました。

 やはり、そこら辺はどの国も一緒なのですね。

 それでも後を絶たないらしいので、恐ろしいものです。


「本日は顔合わせと、これからの予定決めをさせていただこうと思っております」


 とりあえず全員と挨拶をしました。それから、私のことについて、簡単に説明も。

 もし、何かしらの信条に反するなどあったら、辞退して構わないこと。そうしたことで経歴に悪影響を及ぼさないこともお話ししました。


「大丈夫ですよ。王妃陛下から説明は受けております。儂らは承知の上で来ております」

「っ、ありがとう存じます」


 予想外、と言っては失礼かもしれませんが、王妃陛下の気づかいに心から感謝しました。

 この機会を無駄にしないよう、真摯に取り組みたいです。




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◇◆◇ 書籍化情報 ◇◆◇


『結婚前夜に義妹に婚約者を奪われたので、責任取ってもらいます。』

☆ 2巻 6/20発売 ☆

書籍表紙

なんと!
超絶素敵な表紙絵を描いてくださったのは、『おの秋人』様っ!
このラブラブ具合、神じゃね?(*´艸`*)キャッ

2巻も、もりもりに加筆しています。(笛路比)
フェルモたんの話とか、子供たちとかもちょい出てくるよ☆
ぜひぜひ、お手元に迎えていただけると幸いです。

各種電子書籍サイトで販売されますが、一例としてリンクボタンも置いておきます。


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▷▶▷ honto

▷▶▷ ピッコマ

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