途中下車
わたしは途中下車した
あの列車の行き先はわたしの目指す方向から
どんどん逸れてゆく
きっと目的の場所にはたどり着かない
思うがままに気ままに走っているみたい
同じコースをぐるぐると何周も何周も走っているだけ
乗客はどんどん減ってゆくのに
運転士は陽気に鼻歌なんか口ずさんでる
悪気があるのかないのかわからない
でもその鼻歌はいらない!
ガッタンゴットン
ガッタンゴットン
途中で停まってばかりで
なかなか先に進まない
鼻歌なんか歌ってないで早く先に進んでよ! と言いたい
ガッタンゴットン
ガッタンゴットン
それに耐えられなくなって
わたしは途中下車した
相変わらずその列車は今も走り続けてるみたい
ガッタンゴットン
ガッタンゴットン
車窓から見える景色はほとんど変わらないのに
残った乗客達はいったいそこになにを見ているのか
動かないビル
その影に隠れたもの
そんな変わりばえのしない景色ばかり眺めて
前に進んでいるつもりなのか
ぐるぐるぐるぐる
同じコースばかり周るそのツアーは楽しい?
今度はだれが『乗車』する
大統領?
なりすまし?
ときどき宇宙人…
それとも
あの御方が再『乗車』?
もう何回目のお出ましかしら?
ぐるぐるローテーションで御『登場』
その度 氷点下になる場の空気
寒い! 寒い! の
ローテンション!
なんでも乗せる列車の行き先は
奇妙な世界か異世界?
もはやなんでもありなこの展開は
サイエンスフィクション
信じるか信じないかは自由な無責任さに
呆れる…
散々言いたい放題詰め込み放題
もう全部がネタに聞こえてきた
ガッタンゴットン
ガッタンゴットン
相変わらずその列車は運行してるみたい
乗客は減った気がするけど
運転士はなんだか楽しそう
陽気に鼻歌口ずさむ
陽気陽気陽気
ユアキング?
気分は上々
サティスファクション?
NONO サティスサティスサティス サディスティック!
同じコースをぐるぐると
飽きもせずに周ってる
変わりばえしないその景色に頭はくらくら
無限無限無限無限ループ
その繰り返しに
目眩覚える
もう疲れた
なにもかもがネタに聞こえてきた
これじゃあ『あの場所』も本当は存在しないのかも
そんな話も…
いつか自分が信じられるものが見付かることを願います。




