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魔人との対決?!タヌキの本性とは??


ーたぬき視点ー


花咲か爺さんが、間に合って良かったよ…。


一面の花畑。

見渡す限りの森。


そして…たぬきの大群!!!


荒野にいた押しかけ嫁の仲間に気づいたのはラッキーだった。

変化に失敗したらしくて、虫になってたからうっかり踏み潰しそうだったし!!


しかもチョイスがねー。


何故蛾?

そこ、蝶々で良くね??



毛虫状態のも居たしな。


だから、急いでタンポポの綿毛と一緒にポン菓子まいたし!!


ふぅ。

どうだい??


押しかけ嫁も笑顔になったな。


しかし、あの押し寄せてくる団体さんは、困ったもんだ。

ライバルとしては、最低の奴らだったんだよ。


まずは、捨て台詞!!


『ココは既に我が領地。当然其奴らも我らの奴隷に過ぎぬ。

お前たち招かざる者達はこの場より去れ!!』



何という独占欲!!

男の嫉妬は醜いねぇー。


こんな奴に押しかけ嫁も惚れないだ…ん?

何をそんな震えて…。


むむむ。

オヤジよ。


こりゃ見せ場が来たな。

行くぞーーー!!!!



力を込めて、オヤジも変化させるぞーー!!



出来た!!!


ほら、見てみろ?

アイツらも驚いて…ないけどなんか困ってるし。


ふふふ。

尻尾を巻いて逃げるぞー?



「タヌキよ。

俺のこの髪は諦めた。

しかし、お前のその格好はどうした?」


まずは、金髪だろ?

ちょっと踏ん張り過ぎて、トグロを巻いてるのは予想外だけど。


背の高さがカバーするよな?

だって、森より大きいもん!!


あれ?

もしかして、俺も大きくなってる?


オヤジほどじゃないけど、やっぱり家族は似るのかな?


『お主…。

それが本性か!!


ココは一旦引くが必ずや、戻って来る。その時まで待っていろ!!』



捨て台詞ってどうしてこうも一緒?

ふぅ…ワンパターンの台詞は最もモテないぞ?!



しかし、久しぶりにこんな姿になったな…。



アレ?

俺…いつこの姿だったんだろう??



ーオヤジ視点ー


あまりに美しい森の風景は、流石桃源郷と言われた妖精族の森…。


目の前のパパラヌの大群さえ見なければ心が洗われるようだ。


タヌキよ。

それほど仲間が欲しかったのか?

まさかの妖精族=パパラヌ計画か??


と、呑気なのはここまで。


当然の事ながら、ココをこんな荒野にした魔人の登場だ。


しかし、何故だが今回はさほど恐怖感がない。魔法棒が光を溜め込んでいるからかもしれない。


戦うならば負けはしまい。

予想外の自信と共に構えようとしたら…やったな、タヌキ!!


巨人族などちっぽけに見えるほど変化とは。

俺の頭は、既に雲を突き破り太陽が近くて眩しよ。


魔人なぞ、一捻りと構えれば…見えたモノに驚愕して攻撃を忘れた。


そしてその隙に魔人は逃亡した。

それは、まぁ…良いとする。


それより!!!


タヌキ。お前…。


タヌキは何と、不思議な姿になっていた。


黒髪黒目の人間…目に何かをかけている?

そして最大の驚きは…透けている事。

更に言えば…

時空の歪みがタヌキの周りを取り囲む。

まるでこの世界のタヌキでないように見えて焦りが俺の中に渦巻く。



「あれ?会社に行かなきゃ!!

ココはどこだ??」


タヌキの台詞は半分分からない。

しかし、どこかタヌキらしさが無いのだ。


タヌキ!!!


お前…



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― 新着の感想 ―
[良い点] 更新お疲れ様です(^_^ゞ 遂にたぬきくん、前世(仮)の姿を現す! 第一声も素晴らしい(笑) [気になる点] 出落ち感満載の魔人……(苦笑) [一言] 妖精族一同のたねき化!? なんとショ…
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