巨人族の国の異変…?!
名前違いを発見しましたので、編集しました。
あまりの誤字脱字ぶりに、作者も深く反省しております。
宜しければ今夜も更新致します。
また、ご一読くだされば幸いです。お詫びを込めて…ちかず。
ーグフ視点ー
カラ様が出奔して10日あまり…。
国の内外には、出奔ではなく出国したという事にしているがそれもどこまで保つか。
カラ様に対する畏敬の念は年を追うごとに酷くなる。
いや。
言葉の違いではない。
酷くなるで合っているのだ。
国王の第二王子であるカラ様は、国内にも支持者の多い。
それと言うのも巨人族一の巨漢な身体を持つからだ。
巨人族は、年々小さくなる傾向にある。
何をしても、ソレを防ぐことは出来ないのが現状だ。
今では、2mの小柄な巨人族も珍しくない。
そこへ行くと3mを軽く超える身体に武術も国内随一。
第一王子のゼン様と仲が良いのは微笑ましいが権力とはそう簡単に済まさない。
段々ときな臭くなる傾向にあるこの時期にゼルグフ様の危機的状況を聞いたのが不味かった。
あの『暴発』を防いだ奇跡の魔法使いゼルグフ様。
その名を知らぬ者とておらぬこの国に於いては恩人である。
『暴発』とはそれほど恐ろしいモノ。
特に、『世界のヘソ』からほど近い我が国では暴発から『ダラ』への道が開かれれば…。
『聖者の塔』へ連絡をつけ止める王を無碍にして出奔したカラ様。
ザワつきが側近である私の手に収まらなくなったある日ソレは起こった。
何となくカケラは見えていた。
城内がオカシイと。
ハッキリとは言えぬが、人々が突然激怒したり喧嘩したりと。
荒々しい雰囲気が立ち込めるていたのだ。
『皆のもの。聞くが良い。
今後、この国の方針を打ち出して頂く参謀としてお招きしたゼッフル殿だ』
もし、だ。
私の体質が魔法使いの血筋を引いていなければ気づけなかっただろう。
彼の掛けた洗脳に…。
一瞬で歓迎の歓声が湧き上がる中、冷や汗と戦い皆と同じ様に歓声を必死に上げる私に気づかれた形跡は無い…たぶん。
その場を離れた私は足早に、家に帰るとすぐ様家の者を全員避難させた。
アレは…人外のモノ。
恐らく、『ダラ』からの刺客。
この国を乗っ取る為に…、
全ての形跡を消しながら、その日私は己自身を消した。
正式には、クーデターが家内に起こり私の家は燃やされた事に。
そして、その日からカラ様のお戻りを待つ為にひたすら森に隠れて住む日々となる。
国はあっという間に変わった。
大門には、兵隊が詰めかけ人々を厳しく検査する。
特に魔法使いを嫌うらしきゼッフルとやらの命令により国内の魔法使いは追い出された。
暗雲の垂れ込める日々を疲れ切り、いよいよ私も衰弱の極めたある日…。
森に変化が?!
やたらと鳥たちが騒ぎ始めたのだ。
野宿を旨とした私の逃亡生活で得た、動物たちの動向の観察力はかなりのモノ。
いったい何が?!
あ!!!!!!
森が…。
ええーーー!!!
アレはカラ様か??
更には…
ーたぬき視点ー
森の中に出来たツリーハウスは、連絡係に嫉妬した鳥たちの頑張りで大量生産となる。
うーん。
こんな沢山のツリーハウスはなぁ。
これじゃ森中がぜーんぶツリーハウスじゃ?
小さい木も、大きな木もそれぞれ様々なツリーハウスとなる。色や形も違うからかまるでファンタジーそのもの。。。
あ!!
ほら、ジプリだよ。
ん?
違うや。ジーブルーだよ。
まぁ、とにかくファンタジーな雰囲気にぴったりなツリーハウスの中でも一際大きな家がココ。
オヤジに連れられて中に入ると、おぉ!!
沢山の部屋に分かれたツリーハウスは、不思議な通路がありそのドアを開けると!!
隣の木。
そうだよ。
ぜーんぶのツリーハウスは通路で繋がってるのか。
便利だなぁ。
???
叫びながら此処へ来る人発見!!
まさかの野人だ!!!
おぉ、もしかして運命の出会いなのか??
ちょっともじゃもじゃな花嫁だけど。。。
アレ?
オヤジが殺気を出してるぞ?!
戦う花嫁??
勝つと嫁に出来る種族なのか??
オヤジーー!!
全力で応援するぞ!!