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タヌキ…オヤジと別々に?!

ーマルス視点ー


『貴方のオカゲ』


入店者を選ぶ事で知られたこの店に、我ら精鋭部隊も何度も入店を試みた。

一度たりとも、成功した事はなかった。


今、その店に居る。


だが、事態はそれどころではない。

我が始祖である王女に偽装した者が現れたのだ。

その者は、今目の前に居る。


何者なのか。

目的は何か。


誰の差し金か。。


『聖者の塔』に危急の今、現れた意味。


化けの皮を剥がしてやるしかあるまい。。?


言い争い?

何故、この二人が…知り合いなのか?


おかしな事態に部下も戸惑う中、怪しげな偽装の女が突然、煙を上げた?!



まさか。


まさか…ゼルグフ様?


素晴らしい肉体美を披露されたその人は、間違いなくゼルグフ様だ。


ゼルグフ様…。



稀代の天才。

いや、そんな言葉ではぬるい。


こんな天才は二度と世界に現れないだろうと言われた魔法使い。

魔力の強さもさることながら。


その真なる凄さは。。。技能なのだ。


魔力を繊細に扱う。


元々、微量な魔力をコントロールするのは非常に難しい。魔力の多い人間ならば尚のこと。

針に糸を通すようなコントロールは、ゼルグフ様於いて他にない。


大胆な戦術。

危険を顧みない戦いぶりは時には無茶な若造と呼ばれたがゼルグフ様は気にされない。

そう。

危険を顧みない戦いは、誰かの為の戦いだからだ。


崇拝してやまぬゼルグフ様のまさかの事態の一報。


信じられない。



大怪我で再起不能。

もちろん、その事も信じられないが。


仲間を囮にして逃げたとは…。



この国の民ならば、誰も信じまい。

それほど、国も地位も関係なく戦かって来た人なのだから。



そのゼルグフ様の前にパパラヌが立ちはだかるも、一瞬にして普段のゼルグフ様へ変貌した。


それにしても、我が始祖を真似るとは奇妙な…?


まさか。

ラクスゥ…。


いや、ゼルグフ様ならば。



『貴方のオカゲ』の店主グラセル殿がゼルグフ様と知己であると知ってはいるが…うーーー。



ゆ、許せん!!!!


ゼルグフ様への侮辱とは。

我ら精鋭部隊に対する挑戦とみなす!!!



言い争いの果てに、ゼルグフ様のペットの不思議なパパラヌに親友などと言われお互い引き下がる。

それにしても…さすがゼルグフ様。


喋れるパパラヌをペットにされるとは。



ところが、このパパラヌによって、この先驚くべき事態へと発展してゆくのだ。


まぁ、それというのもゼルグフ様のペットだからだが。


!!!!



ペットと呼んだら、ゼルグフ様に厳しく叱られた。

パパラヌはペットではない。

家族だと…。



冗談かと苦笑いしそうになるも、真剣な瞳に出会い真面目にお詫びする。

いや。


特別なパパラヌかもしれない。

そうでなければ…



『聖者の塔』はあのまま滅びを待つだけだったかもしれないのだから。




ーオヤジ視点ー


買い物を熱望するタヌキを連れ立ち『聖者の塔』へ向かう。


危険だと思う。

本当ならタヌキを留守番にすべきだ。


だが。

我らは家族だ。


そして。何より俺の勘がタヌキと一緒に行くべきだと告げている。


青い石を持って、ご機嫌なタヌキと。

面倒くさいが『聖者の塔』に捧げて居るグラセル。

そして、強引な精鋭部隊。



何故か大勢になった我らはそのまま、塔へ近づく。


近づく…?


何故か進めない我らを阻む何かを触った瞬間!!


身体中の魔力が奪われた。

身体を動かすどころか、立っていられないまで奪われた魔力。


このままならば、命すら危険となる。

横を見れば、グラセルはともかく精鋭部隊は危険だ。


不安は更にタヌキだ。


嬉しそうなタヌキはエンソク・エンソクと繰り返しながらマザ(飴)を俺の口へ…これは!!!


マザ=魔力回復剤


何故タヌキが?

お師匠様と作った?!


そうか。

以前、貰った気がするがあれは普通のマザだった気がするが。


この際、有難い。

グラセルと精鋭部隊にマザを貰って何とか危機を脱する。


落ち着いた俺はタヌキに礼を言おうと見れば…何やってるんだ?!



タヌキ。。。


何故か奇声を上げて青い石を振り回して遊んでいるではないか。


何だ?


まさかのダンスか?


タヌキはダンスを見ていると、何故か靄のように霞んでいた景色がハッキリ見えるようになる。

それと同時に、身体に更に力が湧く。


そうか。


タヌキのダンスは応援だったのか。

ありがとう、タヌキ!!


その時。俺の目に薄いピンクの膜がパチンと消えたのが見えた。

更にタヌキが、何か抱えていた。


が。

目を擦って再び見れば、何も見えなくなった。

膜も…。


タヌキの抱えていた何かも…。



ただ…目の前に開かないはずの『聖者の塔』の扉が開いていた。

出来た時から一度も開いた事のない扉が、今開いた。



タヌキ?!

嬉しそうなタヌキは、俺に青い石をくれた。


いったい、何を?!



「オヤジ。

結婚式の会場準備をしなきゃ…。

ちょっとばかし汚れてるから。。。


これで頼むな!!


俺はぬいぐるみ達の助言に従って、伝説のベールを取りに行くから!!」



そう言うなり駆け出したタヌキは、パッと姿を消した!!!



「タヌキーー!!!」


焦る俺にグラセルが紅潮した顔で一言。


「パパラヌが鍵を持っていたのだ。

そう…この塔の鍵を。


それがコレだ!!」


目の前のクウの人形。

少し霞んだ不思議なクゥの人形は、タヌキがクゥだった時とそっくりだった。


それを見て少しホッとした。

コレがタヌキを守ってくれる気がしたからだ。



ならば!!


青い石で、浄化すると言うタヌキの助言に従うか…。



石鹸で…浄化?!


だが、再びタヌキと無事に会う為にひたすら、ひたすら青い石に魔力を込める。


無事でいてくれ…タヌキ。



青い石…それは我々に不思議な光景を齎した。


タヌキへと続く道を…。








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― 新着の感想 ―
[良い点] 更新お疲れ様です(^_^ゞ 第三者視点処かオヤジさん視点からですら、相変わらずたぬきくんの行動は謎なのですね。 其れでも結果を残しているから受け入れざる得ないのがまた……( ̄▽ ̄) [気に…
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