表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/100

薪が無い!!

息が、息が苦しい。

寒さに気絶したハズが、息苦しさに薄目を開ければ、なんと目の前にパパラヌのドアップが!!


口に何かを流し込まれる?!

最後の力を振り絞って口をグッと閉じれば。


なんと、パパラヌが俺の鼻を摘んだ??


ゴクンと飲み込むと、咳が激しく出た。

気管に入ったか。


その後の事は記憶にない。

胸が焼けるように熱くなり、気を失ったからだ。



目が覚めると、部屋は暖かく暖炉の火は微かに燃えていた。

それにしても、暖かい。


ふと、見ればベットに潜り込んだパパラヌ?

コイツのせいか?

確かに毛皮は、暖かいかぁ…。


しかし、呑気なヤツだな。

スヤスヤ寝てるし。


扉は、閉まっていた。

暖炉に火がついていた。

しかも、何かを飲ませた…鼻まで摘んで。


全部、パパラヌだとでも言うのか?

。。。

パパラヌと言う動物は、賢いのか。

それとも…。


そこまで考えて、ふと気づく。

古傷の痛みがいつもより小さい?


これまで、毎晩酒を飲まねば眠れぬほどの痛みだったのにここまでぐっすり眠るのは久しぶりだ。

更に今もそんなに痛まない…。


アレか!!

あの変な酒だな。



暫く考え込んでいたが、部屋を見て重大な事に気付いたのだ。


まさかの、薪が無いのだ。


丸太はあるが、薪割したハズの薪は全部無い?



またもや、パパラヌの仕業なのか?

理解出来たのはただ一つ。


薪が圧倒的に足りない。

丸太を全て薪割しても、このままでは再び凍死だ。

この辺りは、極寒の地なのだから…。



パパラヌをベットに残して、仕方なく猟へと出かける。獲物を売らねば、薪は買えないのだから…。


道具を揃えて、振り返れば…


「むにゃむにゃ…」


幸せそうに口を動かすパパラヌにミルクでも買うかと考えるのは、あくまで謎解きの為だ。


決して。

パパラヌを気に入ったからじゃ、無い!!


そんな考え事(言い訳)をしていたら、獲物の山が出来ていた。


しまった。


本気を出して、全部仕留めちゃったか。


ギルドに何て言い訳しよう。


収納袋に入れて、半分だけ売ろうかなと考える。

あの、ギルドの女の子は中々の目利きだから気をつけなきゃな。


パパラヌの謎解きも、ヒントを拾えるかなと思いつつ…。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] ミルクがめっちゃおいしそう。 パパラヌかわいい、おやじもかわいや。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ