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捕縛命令下る?!

「おい、大変な事になったぞ。

お前さんの存在にアイツらが気づいたんだ」


せっかく転移で飛ばしたのに、もう戻って来るとは。最近、やたらと俺の周りをウロウロすると思ったらやはり王宮絡みか…。


「あ!!

その顔…お前まさか俺が王宮からの命令で動いてるって思ってるな。

違うからな!!

本当に将軍職を辞してきたんだ。

アレで愛想もクソも尽きたんだよ。


その証拠に『聖者の塔』に今回の件を伝えたあるから」


え?

裁きの館と言われる『聖者の塔』に?


それは…。


「お?

お前さんでも、絶句するか。

ま、そうだな…この国を売ったようなモノだからな。

でもな、全く後悔はしてないゾ?

王宮は、このままじゃ終わる。

食い止めるのが、俺の役目だろう…」


コイツは、本当にあのダーラントか?

将軍職に有り、第3王子としてこの国のシンボル的存在の…。


「だからな!!

恐らく、王宮から捕縛の手が伸びる前にと慌てて手紙を書いたせいか…カラが来る」


え?今なんて?


小さな声すぎて、最後の方が聞こえなかったぞ?


「カラだ!」


「お前、それを一番先に言え!!

俺はとにかく、家に帰って身を隠す算段をする!!」


なんて事を…まさかカラが来るとは。


「俺だって、カラが来るとは思わなかったんだ。

アイツの身分で国外にホイホイ来ると思わなかったから…。

『聖者の塔』から無理矢理指名させたらしい。

交渉役として…」



タヌキ…タヌキを探して。


俺はダーラントのその後の言葉を聞く事なく、慌てて家にタヌキと帰った。

お師匠様は、用事で別のところへ。


ある意味助かった。

カラとの鉢合わせは、痛すぎるからな。


タヌキは、どうも店員に頼み事をした様子だからまとめて金を置いてきた。

逃げるなら、当分は来られないからな。



『転移』



タヌキの手を引いて、家の前に転移したら…。



お、遅かった。

もう居るとは…。



ータヌキ視点ー



良い店員さんに出会ったから、これでオヤジの改造計画は安心だ。


オヤジが慌てて家に帰るから、どうしたのかと思えば。


なるほど。

お客さんが来る予定だったのだな。


それにしてもオヤジに会うなり抱擁とは…。


熱い関係か?!


オヤジよ。

居たんじゃないか!!


素敵な彼女が!!!!


ま、ちょっとデカすぎるけど。

んー。

身長3mくらいか?

間違いなく巨人族だな。



オヤジが珍しく叫んでるから、かなり痛いらしい。

あの抱擁…。



「我が意に従い、そのものを凍りつかせよ!!」


え?

後ろから声が?!


リリだ。


オヤジはその魔法を避けた巨人族から、ようやく解放されてフラフラだ。


俺は素早くとオヤジに近寄るとさっき買ったハンカチを出した。

「オヤジ大丈夫か?

汗が凄いぞ、コレ使ってくれ!」


オヤジが微かに笑って受け取った。


そんな俺たちの後方では、有り得ない事態になっていた。


炎と氷がぶつかり合う。

魔法戦争勃発!!の事態…


リリの顔が般若になり、更には巨人族は身体から炎を(本物だよ!比喩じゃないよ!!)纏って。


オヤジよ、危ない彼女だな。


「タヌキよ。

本当にやめてくれ。アレは女じゃない。

性別で言ったら、男の子だから。

あの胸は、筋肉だからな!!」



ええーーーー!!!!

あのタワワな胸が?

まさに、男子の夢巨乳が…筋肉?!



ガッカリだ。

せっかくの彼女発覚かと思ったのに。


オヤジは元気が出たらしく俺を抱き上げ家に慌てて入った。


そうか、久しぶりの友人の為に歓迎の準備を…??


『今こそ真なる姿を見せよ』


その言葉に、家がメキメキって音を立てて変形し始めた!!


間違いない!!


地面の下に埋まっていく?

これって、地下室になる家だったの?


リリ…帰って来れるかな…。



オヤジは、魔法を掛けた後。

大きな鏡を部屋に置いた。



おぉ、外の様子が見えるよ!!



ええーー!!

巨人族が、まさかの氷漬け?!


リリ…やり過ぎじゃ。



あーー!!

バリバリと音をさせて、氷から巨人族が脱出した?!

世界が炎に包まれた!!!


リリは、氷で対抗?


畝る氷と炎のぶつかり合いは、恐ろしい光景で…。



だから、この後のバトルは知らないんだ。

だって、ビックリし過ぎてそのままブラックアウトしたからね…俺。




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