焼きレシピ公開?!
台所へ向かった。
お出かけ→狩りをする→疲れる。
うん。ここまでは、今まで通りだがそこへお客さんまで居るとなると…そうか!!
持て成しと言えば料理!!だな。
接待料理を作って留守番をするのが、第2弾の恩返しミッションだ!!
ふんふん。
目標が決まるとたぬきも、やる気が出るな!
さてと。
お?
たぬきの手のひらを見て気づいた?!
まさかの…ほ、包丁とか持てない手なのか!!
抜かった…。
は!
負けないゾ、確か包丁とか使わない料理とかあるはず!
台所を物色していると、
芋、発見!!
いいもの見つけたたよ。
そうだよ、コレを暖炉で焼き芋にすればいいじやん!!うんうん。ナイスアイデア。
このまま入れたら汚くなるから、葉っぱに包もう!バナナの葉に包んで焼いてた気がするから.
ん?バナナの葉?!
へんな言葉だな。なんだっけ?
。。。
ま、いいか。
思い出せない事は、忘れていい事だったな。
確か…。
さてと。
うーん、、焼き芋のみじゃ接待料理には、寂しいよな。
よし!焼くと言えば…やっぱりオニギリだろ。
確かオヤジが出がけに大量のオニギリを作ってたから、コレを葉っぱにくるんで焼くぞ!
そうだ!
確か熱燗と言う美味しい物体もあったはず…。
オニギリと焼き芋の側にそっと置く。
グツグツといい音がするな。
オヤジは、あれで酒に目がないから喜ぶとぞ!
さて。
料理の次は寝床の準備だな。
ベットに登って…むむ。
登れないとは…
背が高いからなベットは。
中々の大仕事になってきたな。
登りづらい。
あ、掛け布団が落ちてきた!!
よし、投げればいいよな?
あ、
外れたか。
更に。
窓枠に引っかかったか。
不味いぞ。
オヤジは、身体を冷やすと熱を出す体質なのに…、
どうしよう。
うーーーん。
そうさ、俺は恩返しを大切にするたぬきだ!!
あの毛布だーー!
アレをオヤジに貸せば、絶対喜ぶ!
俺は、お気に入りの毛布だって、オヤジの為ならちゃんと貸せるし!
た、躊躇ってなんかないし!!
ほいっとな。
俺は寝床の毛布をオヤジのベットに投げ入れた。
そうしていると。
ん?
焦げ臭な。
焼き芋が焼けた匂いか?
暖炉の部屋へ戻ると。。
あ!!!!
オヤジ三人衆が突然、現れたぞ。
びっくりしたな。もう!
まるで、魔法だな。
…ん?
オヤジが指差す方を見ると。
暖炉か?
「コレは焼き芋と焼きオニギリだよ。こうしてたべると美味いんだ!
それにな、熱燗もつけておいた」
どうした?
大爆笑の病のあるダラさんは、ほっておいてオヤジまで苦笑いか?
「タヌキよ。
色々ありがとう。だけど、お酒は温めると無くなるんだよ」
ええーー!!
この世界の酒って、揮発性物質か?
なんだよ。
そんなちょっとの熱にも耐えられないなんて。
(軟弱なお酒め!!)
オヤジ。
申し訳ない。せっかくの酒を…。
落ち込む俺にオヤジはサクサクと夕ご飯の準備を進める。
「知らなかったんだ、気にするな。それより、タヌキの焼き芋と焼きオニギリは並べてたよ、さあ食べよう」と、オヤジ。
あ!!いつの間に…。、
食卓に並んだ料理に心踊る。
「焼き芋とか言うものは、甘いな。
なるほど、芋もこうすればいいのか」
暖炉は火が強いんだな。
黒焦げのように見えるが…。
中心部に少し食べれるところをオヤジが口にいれて感想を喋った。
ありがとう…オヤジ。
そんなちょっぴりの芋まで褒めてくれて。
焦げ焦げになった芋の中心部にある食べられる僅かな芋を口に入れてニコニコ食べるオヤジ。
ダラさんも「お?意外にいけるじゃん!」とちょっぴりを口にして、またもやオヤジに殴られてた。
「なんだよ。味見くらいいいだろ!」
文句のダラさんに。
「お前らに、やる食事は無い!」
あ、また喧嘩か?
「コレも中身は美味しいですよ。ただ、ちょっと焦げ臭いですが」3号…このタイミングで…か?
いつの間にか焼きオニギリを食べていた3号の批評。一言多いタイプだな、コイツ。
上司に好かれない奴だ。きっと…。
「お前ら、もう解散だ!」
オヤジ。せっかくのお客さんに怒り爆発とは…。
「タヌキ。
それより毛布はどうしたんだ?」
オヤジは、食べながらも俺の寝床が気になるようだ。
なるほど。
本当はあの極上毛布が探してるのは、本当は欲しかったからの嫉妬か?
独り占めして悪かったな。
今こそ。貸すから!!
「寝床を整えてたんだよ。接待マナーだよ。
そしたら、オヤジの掛け布団が飛んでったから、あの毛布を貸したんだ」と、俺が言うと。
え?
なんでガッカリ??
「オヤジ。アレは極上の癒しだぞ!
もふっもふは、天国だし。オヤジも狩りで疲れてるんだから。今晩は貸すからゆっくり休むといいぞ!」
お?オヤジ復活か?
オヤジは浮き沈みが激しいな。
「そうか。
俺の為に、お気に入りを、貸してくれたのか…
気に入ってないんじゃなかったのか、良かった…」
声ちっさ!
オヤジよ。最後は聞こえないから!
も少し大きな声でお願いします!!
「それより、今日の狩りの分配をしよう。
とは言っても、本来ならゼルの独り占めで問題も無いのだが。
少しはこちらにも割り当てを貰えれば有り難い」
ダラさんが割り込んできた。
しかも、
真面目なダラさんとは、珍しい。
3号も激しく同意していた。
「いらん。勝手に持って帰れ」
オヤジよ。
経済観念崩壊のお知らせか?
買い物ばかりじゃ生きられないゾ?!
貰っておこうよ!
言い争いが続いたけど、結局は二人に獲物を渡して解散となる。
次の日のギルドの騒ぎは、ギルドの歴史始まって以来のもののなる。