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THEY ゼアー them ぜあーず   ~それらはそれらのそれらにそれらのものだと言った~

作者: 弍七式 つな

私は誰のものだろう

朝起きて、顔を洗い、朝御飯を適当に済ませたら、私は学校へと向かう

学校へ向かっていると、近所の人が挨拶をしてくる

自分はそれに挨拶を返す 何の心も込めずに淡々と

それが正しいのか分からないが、今まで続けてきたので、変える気はない。

学校に着くと、教室で友達と会う

おはよう、今日は空が青いな…と言い、友達との挨拶は終わった。

それが正しいのか分からないが、今まで続けてきたので、変える気はない。

朝の会が始まり、皆が先生に挨拶をする。 おはようございます

自分はただ口パクだけでその作業を乗り越える

それが正しいのか分からないが、今まで続けてきたので、変える気はない。

休み時間、自分が本を読んでいると、友達が話しかけてくる

自分は本を優先して、友達の話を聞き流していると

友達はつまらない顔をして他の友達の所へ向かう

それを見送る事もせず、自分は本を読み続ける

それが正しいのか分からないが、今まで続けてきたので、変える気はない。

授業が始まり、皆は先生の質問に手を挙げて答えていく

周りの人が答えていく中

自分はただ、黒板に書かれたものを写していく

それが正しいのか分からないが、今まで続けてきたので、変える気はない。

給食の時間、班の人は楽しく話している中、私は一人

黙々と給食を食べていた

自分は何も言い出さず、周りの人も声をかけてはくれない

そして私は食べ終わり、また本を読み始める

それが正しいのか分からないが、今まで続けてきたので、変える気はない。

学校が終わり、皆が家に帰り始める。

周りの人が誰かと一緒に帰っている中、自分だけ

まるで仲間外れのように孤立している

時折、周りから視線を感じるが、自分は何も思わず

ただ家へと帰っていく

それが正しいのか分からないが、今まで続けてきたので、変える気はない。

途中である人が、友達らしき人に声をかければ聞き流され

違う友達らしき人に声をかけてもまた聞き流される

そんなことをやっていたが、自分には関係ないので

無視して家へと向かう

それが正しいのか分からないが、今まで続けてきたので、変える気はない。

家に帰ると、父と母がおかえりと声をかけてくる

その声に私は、ただいまと返す

何の光も見えずに

半機械的にただいまと返す

それが正しいのか分からないが、今まで続けてきたので、変える気はない。

時が経ち、夕御飯を食べて風呂に入り、歯を磨いて布団にありつく

そして一日を振り返り、また今日もつまらない一日だったと

そう思って意識は途絶える

それが正しいのか分からないが、今まで続けてきたので、変える気はない。


これが、何百、何千と繰り返されてきた

私のとてもつまらない日々

明日も明後日も、この先ずっとこの日々が続くのかと呆れた事はあるが

そこでいつも終わるのだ

それが正しいのか分からないが、今まで続けてきたので、変える気はない。

この物語はここで幕を閉じる

それが正しいのか分からないが、私はもう諦めたので、変える気はない。

end

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