第五話 ファンルト王国
あれがファンルト王国か、壁が大きいより高いとにかく高い。
「本当にに大きいな」
この国はこの世界で二番目に大きい国みたいだ。でも、この世界で一番強い四人の冒険者はこの、ファンルト王国で暮らしているらしい。ぜひとも会ってみたい。
王国に近づくにつれどんどんと壁が大きくなる、迫力満載だな。
「無文証明書えお提示願います」
身分証明書なんてないんだが、どうすれば、悩んでいるとどうやら新しく作れるらしい、お金はハンディに借りてコアを売って返すとして、早く中の風景が見たい、一体どうなってるんだろう。
入国すると、想像していた街並みがあった。
中世みたいな街並み、そして、みんな美人というより可愛いに近かった。でも、
「髪の色が……」
そう、やはり髪色は黒色の人がいない、当然、髪色の黒い俺らわ大いに目立った。
「いっぱいこっち見てる……」
「そりゃ仕方ないじゃん、君たち髪黒いんだから」
前を見ると、フラーリアが睨んだ目でこっちを見た。とても悲しい目をしていた。
「フラーリア様ーーー!」
声の下方向へと振り返ると1人の兵士が小走りで駆け寄ってきてる。
「ん? なんだ?」
まさか、貴族なのか? 様を付けて呼ばれるのは貴族だと思うし、
「ゲルト様から急いで来るようにと」
この辺で兵士は何かを怖がるかのように言った。
「それと、パーティのメンバーも来るように言われてます」
「わかった」
フラーリアは「みんないい?」と尋ねた。そして、一同が同意し、俺たちはフラーリアの家へと向かった。
って、ここが家!? 大きい家だ、左右対称で真ん中には噴水がある。手入れが行き届いていてとっても奇麗だ。
「着いた~! フラーリアちゃん家と遠すぎ~」
イリアが杖でやっと立っていられる状況だ、体力無さすぎでしょ!
「仕方ないじゃないか、着いてきて」
そういわれて、フラーリアの後ろを着いていった。
中はすごく広い大きなシャンデリアに大きな階段、凄いな。
少し歩いてある部屋に入った。その部屋に入ると、大きな机に1人の男が座っている、多分この人がゲルトって人か、両側にはメイドがいて、背中に剣を装備している。てか、こわ!
「そこに座れ」
目の前のソファにみんなが座り向かい側にゲルトが座った。
よく見ると、体はごっつくて、服を着ていても筋肉が凄いと伝わってくる、こんな奴とまともに素手で戦いたくないな。
「それで、パーティ以外の奴が来ているのはなぜだ」
「この子たちは私たちが助けて行くとこがなかったから仕方がない」
「そうか、その小娘は嫌な気配を感じる、魔王の娘か」
ゲルトは心美を睨みつけた。心美は震えていて、俺が手を握ってあげると少し安心して震えが少し収まった。
「いいえ、この子らは魔王の血は継いでいません」
「そうか」
あっさり認めたけどいいの!? この人絶対騙されやすい人だ!
「そこのお前ら」
ゲルトは俺たちを睨みつけるように見た。怖い視線、そして、フラーリアと似ていて悲しい目をしている。何かあったんだろうか。
「はい」
「はい」
心美と俺は息を合わせて返事をした。
「当てはあるのか」
「い、いいえ、ありません」
「そうか、今夜はここで止まって行け」
「あ、はい、ありがとうございます」
ゲルトは部屋を出てどこかへ行ってしまった。
意外と優しい人だった。さっきの目とは全然違う。
まだ、日が高い昼ぐらいだろうか、お腹がすいたな。
「燦爾と心美は飯食いに行くか?」
「あ、はい!」
僕はハンディの後ろを着いて行った。
「う、美味い」
「お、美味しい」
俺と心美は美味しいパンと美味しいトロトロのシチューみたいなやつを食べていた。まじで、頬が落ちそうな美味しさだ、パンは固いけど食べるぶんには問題ない。
「美味そうに食うなぁ」
ジュハンクがニッコニコの笑顔を浮かべながらこっちを見ている。てか居たの!? 存在薄くない? さっきのフラーリアの家では居たっけ!? この人巨体なのに気づかなかった。こんなこともあるんだな。
「そういえば、フラーリアさんは昔何かあったのですか?」
俺はフラーリアの目をしっかりと見た。
「え? なんもないよ〜?」
「え?」
意外な返答だった、その目は嘘をついていない。
「あ〜、フラーリアちゃん、よく言われるもんね〜♪ 実はフラーリアちゃん過去に辛いことなんて全くなんもないのよ」
え、じゃあ、あの目は!? 悲しそうな目をして、こっちを睨んできたあの目!
「フラーリアはよく誤解されるんだよね、目つき悪いから振り向いた時に人を見ると悲しい目に見えてしまうんだよ」
ハンディが説明してくれると俺は開いた口が塞がらなかった。
「あ、え、へぇーそうなんですか」
フラーリアにめっちゃくちゃ笑われた後、俺は気づいた。
心美が喋らないこと、なぜ喋らないか来てみたところ、
「初めて魔法を使うと筋肉とかが固くなってしまうんだよ一時的にね♪ 特に魔法を唱えるために魔力の言葉を言わなきゃならいからね、しかも、ダンジョンで限界まで魔法を使ったし、仕方がない、筋肉痛って思えばいいのさ♪」
俺は心配で心美の顔を見た。すると、心美はニコッと笑った。なんてかわいいやつなんだ、年上だけど。
「仲がいいねぇ」
ハンディは懐かしそうに言いながら僕らを見た。なんと幸せそうな目だ。
さて、明日は何しようかな、そう思い俺は窓から空を見た。




