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最強の複製師  作者: ノヴァ
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第一章 第二話 ゴルディー大司祭

光からかばっていた手をどかすと・・・・


「っ! ここはどこ?」


 見慣れないところに出る。いや正確には現実世界で見たことのない場所だった。そう、ゲームや漫画の世界ではよく見るような場所だった。しっかり見てみるとそれは大聖堂など教会のような建物であった。うすうす創時は感じていたが・・・・


「・・・・・異世界?」


創時は小さくつぶやいていた。意識をまわりに移すと、そこには白い司祭服のようなものを着た人たちが来ていた。全員同じ印を胸元につけていた。


「ようこそ来てくださいました。勇者様、そしてその御友人方。この世界、レガリオへ。私は聖邦教会の大司祭をやらしていただいているゴルディー・シュタインというものです。」


 生徒たちがなんだなんだと騒がしかったところにメイドが来たのである。時折ファンタジー物では『そのふざけた幻想をぶっ壊す!』と言わんばかりにおばさんなどの熟練メイドと言った感じではなく、美少女でのみ構成されたメイドなのであった。そうしている内に一室に案内されてしまった。・・・・・・・・・・しかし、生徒会長の橘 悠樹に関してはいつもどおりの堂々とした態度だった。


「皆さん混乱なさってるでしょうから1から説明をさしていただきます。」


 いろんな説明をされた。簡単にまとめると


1、この世界、つまりレガリオでは魔人などの人間に似た種族がいる。そのうち魔人と戦争中。

2、魔人が魔物の使役をしていて魔人たちに戦争の有利が行ってしまった。

3、私たちの唯一神ミニアゴ様から信託があった。それは異界から勇者の召喚をするとの事。

4、魔物とは魔力によって変異した動物と考えられている。その上普通はできない魔力の操作も可能。後魔人も可能との事。

5、魔人を治めてる魔王強すぎ勇者様どうにかして!

6、ミニアゴ様万歳!


と言う感じだった。その話をしている最中ずっといろんなことが小声で話されていた。具体的には、(これって映画の撮影かナンカだろ?)(それか集団催眠だよね)などなどいっていたらきりがない。


「何を言ってるんだ!あなたは!これは誘拐ですよ。立派な犯罪行為です!」


 うちのクラスの担任であり今年27歳の体育教師の村井先生が言った。


「まぁ、そんなお怒りにならずに・・・・・では外の空気でも吸いますか?」



 外に出ると、それは・・・・・・・一部の「実は映画の撮影でしたー」と言う結果を期待していた人たちはかなり精神にきたらしい。


「あの・・・ゴルディーさん聞いてもよろしいでしょうか?」


「はいなんでしょう?」


「先ほど魔人などといってましたが、この世界には人間以外の人種がいるのですか?」


「はい。人間はこの大陸にいて、更に亜人族がいます。西の大陸に魔人たちがいるのです。」


「そうですか・・・・・・皆!俺は困ってる人がいるのは見過ごせない。この人たちに協力しようと思う。」


「そうだな。」


「そうだ。」


「皆がやるなら私もがんばるよ」


 皆が光輝の一言で活気がだいぶ戻ってきた。

 創時は元からそこまで動揺してなどいなかった。さまざまなこの類の本を読んでいたのでもしも起きたらの場合を考えていた中の最悪ではないのだから。・・・・・・・しかし他にも動揺をしていなかった人はいたりもする。創時はひとつきになった。


「あの・・・・こっちの世界に連れてこれたのだから向こうに戻せないのですか?」


 だが創時は、危惧していたこともあった。


「できませんよ。あなた方を召喚したのはミニアゴ様なのでそんなことは私たちにはできませんよ」


 やっぱりと創時は考えた。おそらくは・・・・と考えていたのだ。


「さぁ、皆さんもお疲れでしょう。今日はもうお休みになったらどうでしょう。」


そうして、個別に部屋に案内された。そうして、召喚当日は終わりを迎えたのだ。

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