第一章 第一話 異世界転移
僕、時雨 創時はごくごく普通の高校生だった、あの時までは。
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その日も学校に来ていた。その上月曜という憂鬱な気持ちの日だ。
「はぁ~何で今日に限ってゲームのサーバーメンテがこうも重なるのかな。」
と言いつつチャイムぎりぎりに教室に着いた。
いつものことだが、クラスの男子の大半から舌打ちや睨みや僕に聞こえるように小さな声で嫌味を言う。いつものことなので最近だいぶ鍛えられたスルースキルで無視しとく。だが・・・・・
「おはよう。創時副風紀委員長」
そう、毎朝このようなめにあっているのはこの人生徒会会長 橘 悠樹のせいだ(たぶん)。毎朝見回りと言って全クラス見た後にこのクラスに来て僕のことを待っているのだ。
「おはようございます。橘会長」
「うむ。だが風紀委員としてもすこし早く学校には登校すべきだとおもうぞ。」
何回やったかなこのくだり。
「悠樹先輩。こいつに言っても何にもなりませんよ。」
「ん?そんなことはないと思うぞ。川口学級委員長。」
そう、この男は川口 光輝。ゲームの世界だったら絶対主人公やってるような人で身体能力も高く成績優秀テストでも高得点を良くとっているというハイスペックな人だ。どこの世界の住人かと思ったことは何度もある。
「先輩、先輩は優しすぎだと思いますよ。せっかくの時間をこいつのために使わなくても良いのではですか。」
「本当だぜ。先輩」
「いや、そこは問題ない。」
ちがう、そうじゃない。そういう問題じゃない。忘れないうちに挨拶だけでもしとかないと。
「お、おはよう。光輝君。瀬戸君。佐々木さん。」
う、クラスの目が痛い「なに、光輝君に話しかけてるの!?」「佐々木さんに何話しかけてんじゃゴラ゛ア゛ア゛ァ゛ア゛ン゛」と言うまなざしがくる。
「先輩が来るぐらいなら自分がどうにかさせますっていつも言ってるじゃないですか!?」
やめてくれ誰も何もしないでくれると助かるのに趣味に生きるのに忙しいのだから。
いっそのこと異世界にでも行ってしまえばいいのに絶対異世界に呼ばれる素質あるきがす・・・・る!?
今クラスにいた全員がまるで足の裏を強制的にくっつけられたかのように動けなくなる。足元に発行する円・・・・・魔法陣が広がってゆく。
(こ、これは!?ゲームとかでよく見る魔法陣!?)
次の瞬間には教室に誰もいなくなっていた。
この騒動は後に学生の失踪事件として神隠しとして騒がれることをまだ誰も知らない。