表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

居場所

作者: あおと

 ふわふわする、ふわふわする。気が付いたら私は温かな牢獄の中で暮らしていた。小さな牢獄には私しかいない。ただ、桜色のビー玉が私の足元に散らばり、私はいつまでも真っ赤な安楽椅子に座っている。夜も朝も昼もなくいつだって牢獄は瑠璃色に染まり、波の音を奏でる。私はそれを美しいと思いながら息を深く吐き出した。とても静かで幸福な時間──

 私は立ち上がることを忘れ、足先でビー玉を転がし、波を聞く。私は吐息を漏らした。心すら温かくなっていく、そんな気がした。瞳は瑠璃色の光を飲み込み続けている。

 

 ふと、私は瞼を閉じた。静かに身体を揺らす。そうすれば私は瞬く間に暗闇に落ちていった。気が付けば空腹も排泄も何もかも要らなくなっていた。

私は目を開け、自らの舌に触れる。舌先には蔦が巻き付いていた。私は目を閉じ、暗闇に戻る。私はこのまま蔦になるのかもしれない。

 

こういう意味が解らない話、好きなんですよね。たまに書くかもしれません。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ