何度でも間違える、何度でも
定時制高校という動物園の中、彼だけが周りと違っていた。酒と煙草とセックスのみが蔓延するこの学校で、私の目には、彼だけが唯一まともな人間に見えた。彼は、とても真面目だったから。
けれど私はだんだんと彼の秘密に気が付いてしまう。秘密に気が付きながらも私は彼を決して退けようとはしなかった。この学園の中で私たち二人だけがまともで、ほかのやつらはみんな猿も同然だと思っていた。
卒業式の、あの日まで。
けれど私はだんだんと彼の秘密に気が付いてしまう。秘密に気が付きながらも私は彼を決して退けようとはしなかった。この学園の中で私たち二人だけがまともで、ほかのやつらはみんな猿も同然だと思っていた。
卒業式の、あの日まで。
何度でも間違える、何度でも【上】
2017/10/15 01:10