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大和:1

第二話です!

誤字脱字発見次第ご報告お願いします!

さて、この小説は、それぞれの話で視点が変わります。今回はプロローグにも出演した大和の視点です。次の話は瑞穂の想い人である(いさむ)の視点です!

 「やーまと君。」

 そう呼ぶ声に投げやりに応えながら声の主めがけてチョップを繰り出す・・・がそれを避けられ逆に抜き手を入れられる。彼の名前は北条大和。私立常盤高校に通う高校一年生だ。大和は涙目になりながら何のようだと聞くが、

 「別になにもないけど、呼んでみただけ。」

 と答えられ仕返しにとチョップをするが同じことが繰り返されるだけだった。

 「なんていうかさ~、器が小さいっていうか、ちょっとお茶目な悪戯をしただけなのにやり返すなんて男の子のする事じゃないと思うんだけど。私、一応女の子なんだけど。」

 酷い言われようだ。自らを女の子と称する少女の名前は結城瑞穂。年相応の身長に十人居ればその全員が振り向くであろうルックスを持っている。瑞穂とのじゃれあい[?]に嫉妬が込められた視線が痛いのは致し方のないことだろう。最も、瑞穂の想いの人は別に居て瑞穂自身が猛アッタクしているのだがアッタクされている本人は全く気付く様子もなく大和は八つ当たりの対象になっている。

 「で、今日はどうだったんだ?」

 そう大和が瑞穂に聞いてやると、

 「相変わらず・・・。」

 という返事が帰ってきた。

 「そっか、想い人が朴念仁だと苦労するんだな。」

 「分かってんなら、"ななん”の気を引く方法を考えてよ。」

 これもいつもの会話だ。

 「そういやぁ、その勇はどうしたんだ?」

 勇というのは瑞穂の想い人のななんこと美波勇のことだ。

 「ななんは風邪気味だから病院行ってから学校に来るみたい  だけど用事でもあったの?」

 「いや、何でもない。ただ、居ないなぁと思ってさ。」

 そんな話をしているといつの間にかチャイムが鳴っていたようで担任教師が教室に入ってきた。瑞穂は慌てて席に戻り担任は朝のSHLを始めた。

 「欠席は居ませんね。じゃあ、朝のショートを始めます。」

 とSHLを始めた。勇は確かに目立つことを嫌う。お陰でクラスメートからすると居るのかいないのか分からないような存在であることも事実だ。しかし、現在季節は冬。それに冬休みも二週間を切った。担任としてどうなんだよと思いながら勇が来ていないことを教えてやった。そのときの担任の驚きようは想像に任せよう。

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