スロッター悟プー ~ジャグラー編~
ここは地球の、とある島。
全ての戦いが終わってから5年。数々の死闘を繰り広げた戦士たちは一時の平和を謳歌していた。
そんなある日のこと。
息を切らせ、悟プー家のドアをどんどんと叩く男ひとり。
クリリソ「た、大変だー!」
ガチャリ
悟プー「るせぇ…なんだクリリソか、どうしたんだこんな早くに」
クリリソ「早くねーよ!もう13時だぞ!?」
悟プー「どうせ金がねーんだ、寝ててもバチは当たらねぇ。そんなことより
用はなんだ?また設定1でも掴まされたのか」
クリリソ「違うんだよ。悟プー、いいか聞いて驚くなよ」
悟プー「もったいぶんな。さっさと言え。ふぁ…」
クリリソ「解明されたんだよ」
悟プー「なにが?」
クリリソ「ジャグ連のロジックがだよ!」
-ジャグ連-
スロット「ジャグラーシリーズ」に於いて、なぜか確率を無視したように連チャンする現象。
一般的に大当たりから100ゲーム以内に次の当たりが来ることを「ジャグ連」と呼ぶ。
クリリン「ビックリしたぜ、手順通りに打ったらほんとに85ゲームでペカったんだ!
しかも3連チャンで!本物だよこれは!」
興奮した面持ちで「ジャグ連手順書♪」と書いてある紙ペラを振り回すクリリソ。
悟プー「…いくらだ?」
クリリソ「え、ああ、まあ2万突っ込んじまったから、勝ちは6千円くらいだけど…」
悟プー「ちげぇよ。その手順書?とやらがだよ。ヤプオクだろ?」
クリリソ「あ、ああそうだけど、でもこれは」
悟プー「いくらで買ったんだ?」
クリリソ「…8千円」
悟プー「18号に内緒で?」
クリリソ「……」
悟プー「殺されるぞおめぇ。8千円でジャグ連のロジックを売る馬鹿がどこにいる?それに」
ため息を吐き
悟プー「ジャグ連なんてもんは存在しねえ。ジャグラーは設定1ですら100ゲーム以内に
40%の確率で当たんだ。6なら50%。3連チャンなんて日常茶飯事。オラなんて最高
11連チャンしたことがある」
クリリソ「で、でも…」
悟プー「8千円か。うまい値段設定だよな…安すぎれば嘘くせぇ、かと言って高すぎたら
手が出ねえ。ギリギリ騙されても仕方ねえって思える金額だ」
クリリソ「う…」
悟プー「よく100ゲームぴったりで放置されてる台があるだろ、オラは100から150ゲーム以内で
数えきれないほどペカってる。当たりめぇだよな、乱数で管理してるだけなんだから」
クリリソ「じゃあこの…「ペカった次のBETで第3停止ボタンを8秒間ねじねじする」っていうのは…」
悟プー「嘘に決まってんだろ。馬鹿かおめえ」
クリリソ「くそ…!くそーーーー!!あの野郎、騙しやがって!!」
悟プー「腹減ったな…クリリン、なにかうめえもんでも奢ってくれよ。勝ったんだろ」
クリリソ「くそ!くそ!…くそぉ!」
悟プー「着替えっからまってろ。近くにうめえラーメン屋が出来たんだ」
チチ「(悟プーさ…頼むから働いてけろ…)」
其一 完




