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スロッター悟プー ~ジャグラー編~

作者: 四季亮介
掲載日:2013/11/13

ここは地球の、とある島。


全ての戦いが終わってから5年。数々の死闘を繰り広げた戦士たちは一時の平和を謳歌していた。


そんなある日のこと。


息を切らせ、悟プー家のドアをどんどんと叩く男ひとり。


クリリソ「た、大変だー!」


ガチャリ


悟プー「るせぇ…なんだクリリソか、どうしたんだこんな早くに」


クリリソ「早くねーよ!もう13時だぞ!?」


悟プー「どうせ金がねーんだ、寝ててもバチは当たらねぇ。そんなことより

   用はなんだ?また設定1でも掴まされたのか」


クリリソ「違うんだよ。悟プー、いいか聞いて驚くなよ」


悟プー「もったいぶんな。さっさと言え。ふぁ…」


クリリソ「解明されたんだよ」


悟プー「なにが?」


クリリソ「ジャグ連のロジックがだよ!」


-ジャグ連-

スロット「ジャグラーシリーズ」に於いて、なぜか確率を無視したように連チャンする現象。

一般的に大当たりから100ゲーム以内に次の当たりが来ることを「ジャグ連」と呼ぶ。


クリリン「ビックリしたぜ、手順通りに打ったらほんとに85ゲームでペカったんだ!

     しかも3連チャンで!本物だよこれは!」


興奮した面持ちで「ジャグ連手順書♪」と書いてある紙ペラを振り回すクリリソ。


悟プー「…いくらだ?」


クリリソ「え、ああ、まあ2万突っ込んじまったから、勝ちは6千円くらいだけど…」


悟プー「ちげぇよ。その手順書?とやらがだよ。ヤプオクだろ?」


クリリソ「あ、ああそうだけど、でもこれは」


悟プー「いくらで買ったんだ?」


クリリソ「…8千円」


悟プー「18号に内緒で?」


クリリソ「……」


悟プー「殺されるぞおめぇ。8千円でジャグ連のロジックを売る馬鹿がどこにいる?それに」


ため息を吐き


悟プー「ジャグ連なんてもんは存在しねえ。ジャグラーは設定1ですら100ゲーム以内に

   40%の確率で当たんだ。6なら50%。3連チャンなんて日常茶飯事。オラなんて最高

   11連チャンしたことがある」


クリリソ「で、でも…」


悟プー「8千円か。うまい値段設定だよな…安すぎれば嘘くせぇ、かと言って高すぎたら

   手が出ねえ。ギリギリ騙されても仕方ねえって思える金額だ」


クリリソ「う…」


悟プー「よく100ゲームぴったりで放置されてる台があるだろ、オラは100から150ゲーム以内で

   数えきれないほどペカってる。当たりめぇだよな、乱数で管理してるだけなんだから」


クリリソ「じゃあこの…「ペカった次のBETで第3停止ボタンを8秒間ねじねじする」っていうのは…」


悟プー「嘘に決まってんだろ。馬鹿かおめえ」


クリリソ「くそ…!くそーーーー!!あの野郎、騙しやがって!!」


悟プー「腹減ったな…クリリン、なにかうめえもんでも奢ってくれよ。勝ったんだろ」


クリリソ「くそ!くそ!…くそぉ!」


悟プー「着替えっからまってろ。近くにうめえラーメン屋が出来たんだ」


チチ「(悟プーさ…頼むから働いてけろ…)」



其一 完



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