今度こそ最終回ですから
「ねえ、こんな終わりかたどう」
カエデ嬢、カカンボに原稿を得意そうに見せた。
「だめ。暗すぎる。しかも何で俺が不幸になってるんだよ」
原稿を破り捨てるカカンボ。
「あー! ひどいんだぁ。渾身の一作だったのに、もう!」
カエデ嬢はジャック先生を目指して小説を書いていたのだった。
「俺ね、あの先生みたいに肌を露出して町を歩いてほしくないよ・・・・・・」
「したらどうする」
「他人の振りするに決まってる」
真っ赤な顔をしてカカンボは下を向いた。
「ばか。冗談を本気にするな」
「させたのはお前だって・・・・・・まったくも・・・・・・」
カエデ嬢はカカンボにフレンチキスをして、にっこり微笑んだ。
「くっそー、俺の弱みを・・・・・・」
カエデ嬢はふにゃふにゃのカカンボを見てなおもニヤリ。
「まあいいや。それよりね。カンディード様の いやすぎるー! ってせりふ以降はまったくの空想です、って書いておけよ」
「えー、いまさらぁ? めんどくさいし」
「だあ。便利な世の中なのにか!? 俺の時代では羽ペンとインクと粗雑な紙しかなかったのに!」
「それをいわないで。あのねえ、あなたぁ。この最後のページじゃないけどねぇ、あたし、赤ちゃんできちゃったのよ」
「えええっ、まじかそれ!」
カカンボはいすから転げ落ちて、しりもちをつく。
「まじですぅ」
「それを早く言えよ。つーか、おまえねえー、どうしてもったいぶるんだよ!」
「へへへ、楽しみはあとでって性格ですからね」
「お、おう、そうか。まあ、めでたいことだ。俺としちゃうれしいよ」
やっぱり、この終わり方のほうがしっくり来るんだなぁ。
何事も明るくいこう・・・・・・。
え、なに、時計?
あれはね、カエデちゃんのご先祖が舶来品で買って、とっておいたってだけの話です(笑。
・・・・・・こんどこそ、終わりかい・・・・・・。_| ̄|○
今度こそ最終回ですからー、残念と 笑
ギター侍、はやってるなぁ、おい。
って無関係か・・・・・・。
最後無理やりだったなぁ。
しかたないか、こりゃ。
しょせん、カンディードだしね(笑。